御在所 

      1212m (三重)


2014年2月23日 はれ

P7:00〜(本谷)〜望湖台10:30〜武平峠11:15〜P12:15

谷を歩きはじめると、岩の隙間などが凍って危ない。はやめにアイゼンを付けることにする。

一枚岩。
雪の階段で登りやすい。

大黒滝下。
バンド岩は左から。滝は凍って、その上に雪も被っている。



潜り岩横岩。
下部は氷柱。ピッケルとアイゼンをしっかり効かせて一歩ずつ攀じ登る。氷柱ができた左岸沿いに行って、岩を横断して直登する。雪が踏み固められていたのでこんなことができた。

ここからは別世界。でこぼこした岩はすっかり雪の下に隠れて、はまり込まない雪原。雪質はさくっとした固い雪。以前、八ヶ岳阿弥陀岳への登りで味わったような雪。氷壁を見ながら、気分はまったく阿弥陀岳!
トレースをはずしても全くはまらない。アイゼンの跡がつくだけ。サクサク歩ける。気持ちいい。


ドンツキから尾根に登って大黒岩へ。
滑落しないように岩を歩く。
尾根から一の谷に出る。ここでトレースが消えた。目の前に現れたのは雪壁。風と雪が垂直の雪山を作ったのだ。固い壁に、アイゼンを蹴り込んで一歩一歩確かめるように登る。滑落したら大けがするよ。ここはどこ?阿弥陀岳?蒼と白の世界に見惚れていると、うっすらトレースが出てきた。突然、氷ばくが現れた。やっぱりここは御在所でした・・・



しぜん学校。
パンを齧って小休止。ストーブは有難い。手袋から湯気が出てすっかり乾いた。

望湖台。
雪尾根はスノーシューの跡だらけ。記念碑へはでかいシュカブラ。まるで八ヶ岳か唐松で見たような大きさ。とても御在所とは思えないスケール。数日冷えこんで風の強い日が続いたから?そのはまりこまない固い雪原を歩く。こんな雪が好き!

その後の峠道。
サラサラ雪を靴先に感じながら歩く。贅沢な白い道歩き・・・



2014年3月9日 くもりのちはれ

足元の雪はしっとりなめらか。三月の雪とは思えない雪質。
登山口からしばらくで、U田さんK藤さんに追いつく。お二人は暑くて上着を脱いだり、水分補給したり、何度も休まれた。前になったり後になったりして進む。

地蔵岩辺り、Kさんが一人でやって来た。お名前は聞いたことがあったけど、お会いするのは初めて。私と同年代の女性。何でも北アルプスは全部踏破して、一番のお気に入りが北鎌尾根。四回目は台風で暴風雨の中、登ったとか。「もう一回北アルプスへ行くなら、やっぱり北鎌尾根。ルートを探しながらの岩歩きが最高」だそうです。
普段のトレーニングは、一の谷新道から御在所、鎌ヶ岳、水沢岳まで。帰りは鎌ヶ岳まで戻り武平峠から降りるルート。御在所から鎌ケ岳まででフーフー言っている人には真似できない。距離長すぎ・・・

北谷テラスより少し上で、私の遅さにしびれをきらし、駆け上っていった。アイゼンなし。20代から40代までスキーにのめりこんでいた人は、やっぱり違う。体重移動も歩くのもめちゃくちゃ軽い、速い。私なんぞ傍へも寄れない。鎌ケ岳まで誘ってもらったけどとても無理。膝痛の私は自分のペースでゆっくり行くしかない。今日はKさんに会えてよかった・・・

エルガーフエイスの岩。
樹氷に包まれて綺麗。

富士見岩岩稜帯。
樹氷が美しい。


誰も歩いていない望湖台を歩く。
なめらかで気持ちいい雪。シルキーで、めっちゃ贅沢!独りではしゃいでいたら、三角点で、U田さんにバッタリ。

自然学校。
二人して、熊野古道何周年かのイベントで味噌汁とさんまをいただく。
ゲートで、藤内沢から登ってきた人が「雪質がよくて、雪が多くて楽しかったです」とニコニコ顔。よかったね。最近、藤内沢へ行ってないよ・・・



降りも、雪は朝のままなめらか。気持ちのいい雪にまみれながら、ゆっくり歩きます。




2014年3月15日 小雪のちくもりときどき晴れ

三月半ばなのに、新雪!やったー!

ときどき小雪がちらついている。歩き始めから足元にはクリームみたいな新雪。なめらかに纏わりついてくる。気持ちいい。

ロープウエイの見える岩。
マンサクは元気。黄色い小さい花が青空に映え、春らしい。

富士見岩直下のガレ。
きめ細かい雪がたまらなくいい。若いカップルもトレースを辿って後からついてきた。

朝陽台。
樹氷が奇麗。林を抜ける、新雪の下の雪は堅い。はまりこまない雪。昨日までの固い雪にきめ細かい雪が乗って何処を歩いても沈まない。こんな雪がいい。

そり広場。
雪たっぷりなのに、子供が少ない。下界では、御在所にこんなにいい雪があるなんて誰も知らないのだろう。せっかくあるのに・・・


遊歩道。
三角点から望湖台。ここの雪は極上。御在所山頂の最高の雪を独り占め。あちこち歩き回って気分は八ヶ岳。

ユキムシかな?

武平峠へ。
新雪ラッセル!雪が多い。しかもなめらか。

峠からも雪は途切れることなく続きます。なんと山の家まで。ラッキーなことに、存分に新雪歩きができました。



2014年3月22日 くもりときどきはれ

駐車場から見上げる御在所はうす化粧。粉雪まぶされて美しい!
足元には粉雪。ふかふかのパウダー。あってもないみたいな雪。

地蔵岩。
マンサクの花弁が、冬の間、折りたたんでいたしわを伸ばしている。

富士見尾根岩稜帯。
木々にはしっかり樹氷がついて奇麗。

遊歩道。
こんなところにもすごい雪庇。山頂の雪はしっとりクリーミー。こんな雪が一番好き。


行けども行けども白い回廊。一瞬だけ青空がのぞいた。

下りはなめらか雪を蹴散らす。腰まで雪まみれになって滅茶苦茶楽しい雪歩き。三週続きのいい雪でした。



2014年4月6日 小雪のち吹雪

駐車場に到着すると、軽装の若い人が何人も茫然と山を見上げている。「あれ雪だよね」目の前の山は真っ白!粉雪まぶされて美しい。

歩き始めると、風がきつくて寒い。おまけに小雪が舞っている。
登山道にはちょっと重い雪。春と思って、花をつけたアシビに雪が積もっている。縮こまって寒そう・・・

キレットも耐風姿勢で通過。風を避けて、いつもの北谷側でなく、本谷側の正規のルートで。

朝陽台。
強風が吹き荒れて全くの冬山。林の中をどこでも歩く。
以前沢歩きで数回お世話になったNさん。ロープウエイで登ったとかで軽登山靴。友人の女性もスニーカー!「吹雪とは思わなかった・・・」どんなにベテランさんでも山の天気はよめない?

人っ子一人いないそり広場。
自然学校で一休みしても、天候は回復する見込みがない。風は荒く、雪は降り続いている。



もう降りよう。
中道を降り始めると、タイツに短パンの山ガールさん、「危なくて、ほおっておけなくて・・・」と年配さんがしっかりガイドしていた。朝、駐車場で登るかどうか思案していた若い人達のようだ。

登山口にはショウジョウバカマ。

四月だからもう暖かいだろうと思っても、今日のような日もある。まったく山の天候はわからない。

春なのに、御在所は真冬。吹雪でした。


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