御在所 

      1212m (三重)

2015年1月2日 はれ

P10:30〜朝陽台12:40〜博物館13:00〜P14:30

八ヶ岳の赤岳鉱泉に問い合わせる。年末30日に大雪。1日は吹雪。積雪は例年になく多い。氷点下20度や15度がほとんど。沢沿いは雪崩に注意とのこと。道路状況も良くないようなので、遠出はあきらめよう。

出発が遅くなったが、いつもの御在所へ。
菰野町に来て、道路に雪が多くなってきた。除雪車は蔵の助を越えた橋にいた。追い越して、雪道を登っていく。わだちがあるから安心と進むが、長石谷登山口でスリップ。これ以上、登れないので、バックしてそこの空き地に駐車する。

新しい靴がきつくて、カットしたほうがいいそうだが・・・今日は中靴を折り曲げてはいてみよう。アイゼンもつけよう。

10人ほどの団体さんが三ツ口へ向かった。その後、足の速いカップルが追い越して行った。彼等は落ちそうな岩でアイゼンを付けていた。着替えもしているけど、そこは危ないと思うよ・・・
真っ白な中道を歩く。木々の幹や枝、岩もドレスアップ。純白の衣装を纏っている。


トレースは一人か二人あるが、気分はほとんどラッセル。雪は新雪。八ヶ岳みたいなふわふわ雪。あってもないみたいな雪だ。


雪はどんどん深くなる。


ガレは右端から直登。気持ちいい。

富士見岩。
モノクロの世界に見惚れていると、相方はさっさと行ってしまった。

「お腹が空いて我慢できなかった」と、二階の博物館でオニギリをパクパク頬張っていた。新年早々、相方らしいよ!



博物館。
白い大地が美しい。今日はスタートが遅かったから、もう午後の一時だ、はやく降りよう。

ささっとガレへ。うんやっぱり降りも気持ちいい!時々お尻でも滑る。一緒についてくる雪、雪崩れてくる雪。わざわざ、踏まれていない雪面に飛び込みに行く。腰まではまって雪もがき・・・

登ってくる人も少ないので、御在所の雪独り占め。一日中ふわふわ雪に遊んでもらいました。気分はすっかり八ヶ岳!


2015年1月3日 くもり

P9:00〜(中道)〜自然学校(12:00〜12:30)〜(中道)〜P14:00

今日は、道路に雪がなかったので上の駐車場まで上がった。駐車しているのは数台。T尾さんが昨日二日に本谷を降りたそうだ。余程うらやましかったらしく、相方の足は本谷に向かっていた。私、「降りか、天気のいい明日にしよう、新雪雪崩も危ないから」。もめることなく中道へ。昨日までの積雪の上に、また新雪が20〜30cmほど。ふかふかのあってもないみたいな軽い雪。ルンルンです!

大地も真っ白。地蔵岩を超えた辺り、ふき溜まりでは腰まである。北谷テラスでは胸あたり。すごい雪。

富士見岩。
朝陽台へのトレースがない。雪が深そうなので、パス。藤内沢の上へ出る道から自然学校へ。

そり遊びの子供らの声が響く。風もある。気温マイナス7℃。手足が痛い、余りの寒さに驚いて泣いている子が数人。氷ばくもしっかりできている。二日から始まったスキー場も賑やか。

自然学校で小休止。中道ラッセル三時間。良い雪だった!大きい干し柿を皆で頬張る。時々スノーシューを借りに来る人がいる。登山者は少ない。いない。

人がいないと、雪が踏まれない。登山道にはふわふわ雪が朝のまま残っている。本谷もこの雪ならはまり込むかも・・・明日の天気に期待して、やっぱり、降りもガレで遊ぼう。左岸を駆け降り、雪泳ぎ!

樹林帯手前。
どこでも歩き、深いところは腰辺りまで。歩くと粉雪が一緒についてくる。雪崩!ここも雪を泳ぐ。

どこまでもいつまでも雪はふっかふか。午後になっても、粉雪のまま。めちゃくちゃ良い雪だった。




2015年1月4日 くもり

P7:30〜(本谷)〜自然学校(12:00〜12:30)〜(中道)〜P13:45

どこかでアイゼンを付けなければならない。覚悟して今日は初めからアイゼンをつける。合羽上下も着込む。

日曜日なので、車が多い。O田さんらは中道へ。我々は行ける所まで本谷を行ってみよう。数人のトレースがある。谷ではなく谷沿いの山道を行っている。まったく知らない山のようで面白い。一枚岩あたりで谷道と合流。一枚岩には50cmほどの新雪が積もっている。

ここで、カメラの操作を間違えて昨日と今日の写真を全部削除してしまった・・・がっかり。

大黒滝。
滝下のバンド岩。左端のハーケンに右足アイゼンをかけ木登り状態。滝は凍っていた。この辺で、トレースがなくなった。昨夜の新雪が消したようだ。一段と雪が深くなった。滝の上に出ると若い人一人、スパッツをつけていた。膝以上の雪をそこから二人で本格的にラッセルだ。巻き道の大きいスラブ岩から木登りする岩までは私。深くて垂直でもうあきらめようかと思いながらも、一歩一歩雪をかいていると「出た!」谷が見えた。
くぐり岩横岩あたりは相方。ピッケルを雪と岩にしっかり効かせて左岸沿いに。この辺りで先ほどの若い人ともう一人参加。四人になった。
大黒尾根の取り付きあたりからは吹き溜まり。小さい私や体重の重い相方はどこまでもはまる。胸や頭までくる。それにトレースを見つけられない。ここは細くて身軽な若い二人にお願いする。その後、黄色の合羽さんも合流。若い人が三人になった。
雪原になったので、私の出番。はまらないのでどんどん行ける。ピッケルで1、2、右足の膝で1、2、ピッケル1、2、左足膝で1、2。リズムよく動ける。体が熱くなってきた。
二番手の時も、止らずに、トレースを作る。つぼ足に回りの雪を入れて数回踏むを繰り返す。でも雪はふかふかで飛んで行ってしまって穴を埋めるには何度も踏まなければならなかった。この作業のお陰で体が冷えずに済んだ。


辺りは白くて何も見えないが、いつの間にか、上の氷ばくも過ぎていた。この辺でさらに数人増えた。彼等はラッセルなしの楽チン派?やりたくて来たのではないようだ。左手頭上に岩壁が見えた。大黒岩だろう。
ロープのあるドンツキを攀じ上ると、しばらくで大黒尾根の稜線に出た。前の人に近づきすぎて、おでこに軽くアイゼンがあたった。出血はしていない。よかった・・・雪山では、車と同じで車間(人間?)距離をとるべきだ。
雪は膝上からふとももあたりまである。ここもラッセルだけど、足だけで行ける。ピッケルを使わなくていいし、軽いので普通に歩ける。今までよりはるかに楽。通行止の看板から左に折れ、道なき道の雪原を降って一の谷新道に出た。ここにはトレースがあった。 有難い・・・


氷爆に到着。風がきつくて寒く感じるが気温氷点下4度。昨日よりは暖かいようだ。

長身の若い人が「一人や二人ではできなかった今日のラッセル!」と安堵の様子。「出会った五人が、力を合わせたからこそ、到達できた!」私も一人前一人に数えられている・・・本谷四時間半、フラフラ・・・皆さん、お疲れ様。挨拶をして別れる。気遣って、アイゼンでできたこぶを見てくれた方、どうもありがとうございました。

自然学校で温まる。手袋はもちろん、合羽の中の上着の袖口が濡れた。ラッセルだと雪が入ってくる。来週から長手袋にしよう。ホットレモン、ぜんざい、ぶどうパンで一息。
本谷で雪泳ぎしたい!でも、天気も悪いし、はまり込む雪だし・・・やっぱり中道を降ろう。アイゼンをはずし、ガレ場で小規模雪泳ぎ。「ヤッホー」雪はふかふか。まだまだ一緒に付いてくる・・・

樹林帯手前。
今日もルンルンどこでも雪泳ぎ。でも昨日と違ってちょっと重かった。

下の方では、大勢の人が通ったので、ツルツルの堅い雪道になっていた。滑らないように、踏み固められた端を選んで歩く。足をあげなくても普通に歩けるからか?昨日より早く降りた。

2015年の正月三ヶ日、御在所で気分は八ヶ岳。新雪粉雪を存分に味わえてハッピーでした。

御在所様、今年もよろしくお願いします。


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