2004年9月5日 小雨 I さん・夫と3人
湯ノ山温泉最奥P8:00〜(裏道)〜藤内小屋(作品展)(8:40〜10:30)〜(裏道)〜(前壁ルンゼ)〜山頂(12:00〜13:00)〜(表道)〜表道登山口スカイラインP13:50〜P14:00
裏道入り口でツチアケビ(土木通)という植物を見た。大きさや形はバナナのようで赤くグロテスクな感じ。
実がアケビ(木通)に似ているのでこの名があるとか。蘭科で葉緑素を持たない無葉蘭。
根の中にナラタケの菌糸束を取り込み 菌と共生するらしくとても珍しい植物。
小屋で「ヒメツツジの作品展」があり山の写真や日本画などを見せていただく。9月26日まで土日祝に展示されるとのこと。
小雨になったので前壁ルンゼへ行くことにする。
裏道6合目のザレ場を過ぎ左へ入る。一つ沢を越え、次の沢を上っていくと目の前に前壁が見えてくる。壁につきあたったら左に折れ岩の隙間を登って行く。ここは2回目だけど、今日は雨で滑りやすいので慎重に行く。
中ほどの大岩で動けなくなった。岩の窪みへ左足を入れてその岩の右へ行こうとしたが手がかりがない。下からIさんが「一度降りて足を変えてみたら」と一言。いわれるとおりに下りて反対の右足を入れると視界が全く変わってそのまま岩の窪みを真っ直ぐ行く感じになった。
歩幅を狭く足を変え、ちょっとした窪みにつま先を置くとすんなり登れた。身動きできない時は足を変えてみると道が開けることがある。
これは「岩」だけでなく物事全てにあてはまりそうだ。不器用で思い込みが激しい私には永遠の課題だけど・・・
ザレ場で石を落としそうな所は下の人に落とさないように気をつけた。
霧の中、うっすらヤグラが浮かびあがって来るともう終わりに近い。
大きい平らな岩の右上にある木につかまり一登りすると前尾根に着いた。
ヤグラ下の岩場だ。あいにくガスで藤内壁は見えない。ヤグラともう一つ上の岩を歩いて雨に濡れた笹の露払いをしながら行くと裏道に出た。
下りはSさんらと表道を下りる。ここを降りたのは何回目だろう。2回目?道の記憶がなく別の山のように感じとても新鮮な気持ちだった。
行動中は雨もたいしたことなく十分楽しんだがこの後キララ峰あたりで集中豪雨となったらしい。
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