御在所岳
   1212(三重)



2004年8月28日 くもり  中道往復

風に飛ばされた緑のドングリがコロコロ転がっていた。
早くも黄色に紅葉したシロモジの葉が落ちていた。
木々もわずかに色付いて、ススキが風になびき山は秋を迎えていた。
台風16号を敬遠してか登山者は少なく一人ぼっちの山頂だったが季節の移ろいを感じるさわやかな御在所岳だった。




2004年9月5日 小雨 I さん・夫と3人

湯ノ山温泉最奥P8:00〜(裏道)〜藤内小屋(作品展)(8:40〜10:30)〜(裏道)〜(前壁ルンゼ)〜山頂(12:00〜13:00)〜(表道)〜表道登山口スカイラインP13:50〜P14:00

裏道入り口でツチアケビ(土木通)という植物を見た。大きさや形はバナナのようで赤くグロテスクな感じ。
実がアケビ(木通)に似ているのでこの名があるとか。蘭科で葉緑素を持たない無葉蘭。 根の中にナラタケの菌糸束を取り込み 菌と共生するらしくとても珍しい植物。
小屋で「ヒメツツジの作品展」があり山の写真や日本画などを見せていただく。9月26日まで土日祝に展示されるとのこと。
小雨になったので前壁ルンゼへ行くことにする。
裏道6合目のザレ場を過ぎ左へ入る。一つ沢を越え、次の沢を上っていくと目の前に前壁が見えてくる。壁につきあたったら左に折れ岩の隙間を登って行く。ここは2回目だけど、今日は雨で滑りやすいので慎重に行く。
中ほどの大岩で動けなくなった。岩の窪みへ左足を入れてその岩の右へ行こうとしたが手がかりがない。下からIさんが「一度降りて足を変えてみたら」と一言。いわれるとおりに下りて反対の右足を入れると視界が全く変わってそのまま岩の窪みを真っ直ぐ行く感じになった。
歩幅を狭く足を変え、ちょっとした窪みにつま先を置くとすんなり登れた。身動きできない時は足を変えてみると道が開けることがある。
これは「岩」だけでなく物事全てにあてはまりそうだ。不器用で思い込みが激しい私には永遠の課題だけど・・・
ザレ場で石を落としそうな所は下の人に落とさないように気をつけた。
霧の中、うっすらヤグラが浮かびあがって来るともう終わりに近い。
大きい平らな岩の右上にある木につかまり一登りすると前尾根に着いた。
ヤグラ下の岩場だ。あいにくガスで藤内壁は見えない。ヤグラともう一つ上の岩を歩いて雨に濡れた笹の露払いをしながら行くと裏道に出た。
下りはSさんらと表道を下りる。ここを降りたのは何回目だろう。2回目?道の記憶がなく別の山のように感じとても新鮮な気持ちだった。
行動中は雨もたいしたことなく十分楽しんだがこの後キララ峰あたりで集中豪雨となったらしい。




2004年9月12日 くもり I・A・M・Hさん 夫と6人

湯ノ山温泉最奥P8:10〜(長石谷)〜鎌ケ岳10:15〜武平峠11:15〜御在所岳(12:00〜13:00)〜(本谷)〜P14:30


先週のキララ峰集中豪雨でスカイラインは道路崩壊。熊牧場すぐ手前で通行止め。温泉街奥Pに車を止める。
長石谷の川原へ下りるといつもと様子が違う。登山道や川岸がえぐりとられ、流木や大岩がゴロゴロ。一Mの滝あたりまで全く長石谷とは思えないほどの変貌だった。この辺りだけ集中豪雨ですざまじい土石流が襲ったに違いない。
上部はいつもの穏やかな長石谷だった。今まで自然の素晴らしさだけを感じていた私だが、自然の恐ろしさと厳しさを目のあたりにしてショック状態だった。鎌ケ岳山頂はだれもいなかった。
御在所岳山頂では絶滅種の調査とかで、クモを虫取り網で取る人達がいた。
本谷上部でダイモンジソウが咲いていた。花びらの一枚一枚で「大」の字をかたどっているユニークな花だ。
その後岩を下りる練習。登る姿勢で下りる事がとてもむつかしい。後ろが見えないから怖い。
三点確保の手と手と足とか足と足と手などがしっかりしていればいいのだが怖さが先にたち身動きできなくなる。
岩をよく見る。そのためには体を岩から離す。足を変えてみるなど。Iさん等がいろいろ助言をしてくれて出来た。
頭では分かっているつもりだけど(やはりわかってないのかな?)体が言うことを利かない。体が岩に反応して動けるようになるには何度も練習するしかないのだろう。
若くないし、新しい事がなかなか頭に入らないし・・・




2004年9月23日 はれのちくもり 

湯ノ山温泉最奥P7:15〜(中道)〜山頂9:15〜御嶽神社10:00〜望湖台(10:15〜11:15)〜(中道)〜P13:30

久しぶりに青空が広がった。中道キレットや富士見岩から先日18日に行った鎌ケ岳からキララ峰への尾根「白ハゲ」やその下の草原を望む事が出来た。自分の歩いたルートが目の前に立体的に見えるのはアルプスのようで感動だった。
御嶽神社あたりで少し紅葉が始まり、望湖台からは雨乞岳、イブネ、クラシの向こうに遠く琵琶湖が望めた。
鎌ケ岳を始め、釈迦ケ岳、祓戸、伊吹山など周りの山々を望める秋らしい御在所岳だった。




2004年9
月25日 くもりのちはれ 中道から裏道 

湯ノ山温泉最奥P7:45〜(中道)〜山頂9:45〜(裏道)〜藤内小屋(作品展)〜(中道)〜P13:30

昨日の雨で長石谷の水量が多かった。山頂は曇り。夏のように蒸し暑かった。
霧の中から7:45に始発のロープウエイが空から降ってくるようにおりて来た。
下りは久々に裏道を行く。国見峠から少し下りたところにミカエリソウが咲いていた。
右手に前壁、ヤグラ、前尾根、バットレス、中尾根、一壁と順番に眺めて下りた。やはり藤内壁はどこから見てもいつ見ても魅力的で格好良い。今ではこの岩のとりこになってしまう人の気持ちがよくわかる。
以前岩をやっていた方の話を聞くと、自分ももっと若い時に「山」と出会って「岩」もやりたかったと思う。
北谷も水量が多く、兎の耳辺りの登山道は細かい川砂をしきつめたようになっていた。
きっとこの辺も水が流れたのだろう。ここからもう一度前尾根を仰ぎ、反対側に目をやると立ち岩がそそりたっていた。




2004年10月16日 快晴 

旧料金所P7:15〜御在所岳9:30〜武平峠10:30〜鎌ケ岳(11:30〜12:30)〜武平峠13:30〜御在所岳14:10〜P15:10

爽やかな秋空。今年は台風が多いので週末の青空は久しぶり。スカイラインは片側通行。二箇所土砂崩れ。
遊歩道や峠道ではヤシオやリョウブかな?ワインレッドの紅葉。
望湖台からは雨乞岳、琵琶湖、周囲の山々がよく望めた。御岳神社あたりも秋の色。
鎌ケ岳山頂は大勢の登山者で、ここからは雨乞岳が綺麗だった。鎌尾根も薄黄色に色付き始めている。
オカリナを吹く人、パラグライダーを楽しむ人、イワツバメ?も気持ち良く飛んでいる。
あまりにもいいお天気なのでもっと歩きたくて御在所岳まで戻り秋山を満喫した。




2004年10月17日 快晴 Iさん 夫と3人

旧料金所P7:30〜(本谷)〜大黒岩11:30〜山頂(11:45〜12:30)〜(中道)〜立岩〜(裏道)〜P14:30

今朝、御在所岳にベールの様な雲がかかり(滝雲か?)穂高の様だった。
数年御在所岳に通うけどこんな雲ははじめて見た。
快晴。本谷で岩の練習。もち岩の下、もち岩、もち岩の上と3箇所。(もち岩は自分で勝手につけた名前) 
帰りは立岩から裏道へ下りた。砦岩などロッククライミングする人が通る道だった。
近くで見る立岩はとても凛々しくスマートで格好いい岩だった。

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