御在所岳
1212(三重)



2004年10月30日 くもりのち小雨  中道往復

御在所岳の紅葉は白い鉄塔あたりから登山口あたりまで下りてきて、全山紅葉という感じ。

負れ岩下辺りまで黄色のシロモジの紅葉がきれいだった。

鎌ケ岳も黄色に染まり尾根が明るい感じ。その後ガスが出て、静岡など遠方からのツアー登山者は山が望めず残念そうだった。

山頂で会ったIさんらと遊歩道を歩く。中道上部や一等三角点辺りは先週紅葉した葉がもう散っていた。赤や黄色の落ち葉の上を歩くと下界より一足早く秋の深まりを感じ贅沢な気分だった。





2004年10月31日 くもりのち小雨 夫と二人

旧料金所P7:00〜藤内小屋テストストン・前尾根テストストン・一壁(岩場を一周)(藤内沢)〜朝陽台〜(中道)〜立岩〜(裏道)〜P15:30

前尾根下の岩場では山岳ガイドのMさんが3人の生徒を指導中。雨でぬれている岩を登山靴でロッククライミングしていた。
見とれていた私が一壁手前の岩ですべって落ちそうになった。やはり雨の後は危ない。それからは慎重により慎重に歩く。

誰もいない一壁岩場を右回りにぐるりと一周。下りる時養老山脈の山すそからガスが湧きあがり、アルプスのように蒼く望めて感動だった。
木曽三川や知多半島までもくっきり見え、雲がどんどん形を変えていった。山頂はガスっていた。

コウモリ滝の水量が多く、丸で川の様。シャワークライミング状態でズボンのすそはずぶぬれ。

山頂遊歩道の紅葉は終わって葉を落とした木々が秋の終わりを告げていた。

帰りはIさん等と富士見岩から尾根、立岩から裏道へ下りた。立岩から眺める国見尾根、ヤシオ尾根も黄色に染まっていた。

度重なる台風や豪雨で北谷はとても明るい谷に変わった。岩は洗われてより白く、水かさの増した川面はライトグリーンに眩しく輝いていた.。




2004年11月23日 晴れ 無風 気温高い  

旧料金所P7:00〜(中道)〜おばれ岩・地蔵岩・キレット〜望湖台〜(中道)〜P12:50

朝、御在所岳が赤く染まった。これをモルゲンロートというのだろうか?神々しい。既に山頂部が白い白山、御嶽山、乗鞍岳がはっきり望めた。

風もなく暖かで季節が逆戻りした陽気。中道の岩を歩いていると「いいお天気で。」と後から声をかけられる。

少し話すとなんとヒマラヤやキリマンジャロまで行ったというすごい若者だった。知多のIさん。地蔵岩、キレットで「体を伸ばして姿勢をよくすると前がよく見える。」「かかとが高いのでもっと下げる。」「手の位置をその時々によって変える。」など教えてもらう。
二十代に何かに憑かれたように山に行っていたそうだ。
国内では北アルプス、特に剣岳八峰、前穂北尾根などに足繁く通っていたらしい。

海外の岩と雪の山など生きるか死ぬかの世界を通りすぎて、今は緑のある日本の山をゆっくり楽しみながら登るのがいいとか。

頂点を極めた人の心境に触れて「そうなんだ。行き着くところはそこなんだ。」と経験がないのに共感した? 

最近は仕事が忙しく山は久しぶりとか。優しい眼差しのどこにそのエネルギーが潜んでいるのかと思う。

Iさんは国見岳へ。私は望湖台まで。山頂からは白山、御嶽山、雨乞岳、周囲の山々が360度見渡せた。

あまりにもいいお天気なのでずっと山にいたくてこのまま時間が止まったらいいのにという思いで富士見岩下の岩場でひなたぼっこ。

今日は果敢にも厳しい海外の高峰に挑戦し続けたIさんに出会えて又自分の道が少し開かれた思いがした。


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