早月尾根
     2224m
(富山)


2009年9月24日 晴れ

自宅20:00〜尾西〜立山〜馬場島P25日1:30(車中泊)

2009年9月25日 晴れ

P6:00〜(早月尾根)〜早月小屋10:50(テント泊)

先日の乗鞍岳畳平のように熊が現れると怖い・・・。熊よけに、音色の違う鈴を二個ザックにつける。

馬場島キャンプ場の「試練と憧れ」の石碑から歩き始める。昨日、馬場島荘に泊まられた福岡の女性、敦賀の男性と四人でスタート。

三大急登の早月尾根とかで覚悟はしていたが、尾根はいきなりの急登で始まった。松尾平を過ぎると、屋久島の縄文杉のような樹齢何十年という立山杉が多くなる。その張り出した根が階段状になっているので滑りやすい。

所々に置かれた石入り麻袋が歩きやすかった。



足元にはドングリがいっぱい。リンドウ、ダイモンジソウ。紅葉も始まっている。風がなく夏のように気温が高い。

左手に猫又山や赤谷山が見えてきた。ナナカマドやダケカンバが色づいている。ギザギザ尖った小窓尾根が迫ってきた。その岩峰が荒々しくて、いかにも剣岳らしい。
右手には重量感ある奥大日岳と大日岳。少し紅葉した山頂あたりが綺麗。



池塘が現れた頃はもう息がきれてダウン寸前。すると展望が開けて丸山に出た。目の前に小屋が・・・。

やったー!早月小屋到着。登山口から4時間半。急登につぐ急登に喘ぎ続けたのでホッとする。


周囲の山々は鮮やかに紅葉。特に赤が綺麗。はるか彼方に灰色の岩峰が望める。あれが本峰だろうが、ここからまだ三時間かかる。

今日はここまで。広場にテント設営。夏のように汗だくになったので、濡れたものを干す。この先、水場がないので小屋で買う。2リットル¥800



「少し上の高台まで行くと展望がいい。」と小屋の方に教えられ、疲れた足を励ましながら散歩に出る。

足元にはゴゼンタチバナの赤い実。まんまる薄ピンクのシラタマノキ。ハイマツの緑が紅葉をより美しく感じさせてくれる。


高台からは、目前に小窓尾根、雲海に浮かぶ毛勝三山、赤谷山。そこは彩られた山と雲海と小屋を見下ろす絶好のビューポイントだった。のんびり歩きはクールダウンにもなった。

丸山へ戻って、剣岳の夕暮れを楽しむ。剣岳山頂、別山、剣御前・・・。


金色の夕日に彩雲も現れた。錦繍の山と雲海と空が刻々と色を変えていく。雲上の楽園で繰り広げられる大自然のショーに魅せられる・・・。

空に星が瞬き始めた。風もなく穏やかな早月の夜。テントは他に二張りあるが、熊が怖いので食料をしっかり片付ける。明日も晴れるといいな・・・。

剣岳につづく。


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