平家岳
   1442m(岐阜、福井) 

HEIKEDAKE


2003年10月25日 はれ Kさん、夫と3人

自宅〜羽島〜(東海北陸道)〜白鳥〜九頭竜ダム〜登山口P7:10〜平家岳山頂(10:15〜11:00)〜登山口12:30〜美人の湯白鳥〜自宅17:30

白鳥から九頭竜ダムの方へ入ると、福井県和泉村と案内板にある。
ガタガタした地道を行くと、銅山跡の石垣がそびえたっていた。まるで映画の中のワンシーンのような感じだ。
土石流で道が崩れてもう進めないので、その川原に車を止めた。すでに2台とまっていた。車を降りるとうんと気温が低いらしく、手がかじかんだ。
面谷川の淵を歩き始めると、お墓が現れその中を横切って行った。面谷林道登山口にもPはあるが、ここまで車は入れなくなっている。
尾根道の岩の色が茶色で銅色をしていた。日の谷道分岐までの尾根道は、特に赤の紅葉がきれいだった。柿の葉の様なメグスリノキ、ナナカマド、丸い葉のマルバノキ、カエデ、モミジ、薄緑のコシアブラが鮮やかだった。


分岐を左に折れ、尾根道を行くとシャクナゲが多い。鉄塔手前より雪化粧した白山が姿を現した。その美しさに感動しながら進んだ。道は、よく整備され大変歩きやすい。丸くて大きい黄色い葉のヒトツバカエデや、トチの実など、落ち葉が厚いじゅうたんのようでその上をフワフワと歩いた。平家岳の秋をひとりじめしている気分だった。
鉄塔を建てた時に切られたらしいブナやヒノキの枯れたものが、白いオブジェのようで面白い景観だった。
御嶽山や穂高岳を望みながらいい気分で進む。最後の急登と思ったところは井岸山の三角点で、さらに県境界を右折れして下り又登り返すとそこが平家岳山頂。
そこには見事な展望が広がっていた。雄大な白山の右に笠ケ岳、槍ケ岳、穂高岳、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプス、白山の左に能郷白山、荒島岳など。眼前には、ドウの天井、日永岳、高賀山などさらに多度山、伊吹山までしっかり肩を並べていた。


穂高岳から多度山まで見える山は初めてだったので、「長野と三重は繋がっているんだ。」とか、「地球は丸いんだ。」とか当たり前の事に妙に感動した。
風もなく暖かで穏やかな秋の日に、昼寝でもしたくなるような平家岳の山頂だった。紅葉も展望も最高で、美濃らしい風情のある山だった。

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