藤原岳
      1140
(三重


2005年2月20日 くもり 

登山口8:30〜(聖宝寺道)〜藤原岳(11:10〜12:10)〜(大貝戸道)〜登山口13:40

冬の藤原岳ははじめて。御在所岳の積雪が多いので、藤原岳もさぞかし多いだろうと期待して出かけた。ピッケルとストックの両方を持つ。


聖宝寺手前の家の軒先にフクジュソウの蕾が出ていた。土筆のように顔を出していた。
聖宝寺すぐ上の長命水辺りから雪が多いんだろうなと警戒していたのに何もない。その後も雪は全くなくやっと6合目辺りから残雪が現われたという程度。
この辺からロープがあちこちに張り巡らされている。春に花を見に来る人が登山道をはずれて入らないように・・・
8合目、大貝戸道との出会いも雪はほとんどない。南面にゆくと今までの雪がガリガリに凍っていた。冬道はここから尾根をまっすぐ登る。しばらくアイゼンなしで行くがガリガリ雪のため途中でつける。
尾根の左外側を直登する感じで登りつめると左手にセメント砕石現場が見えてきた。背後に藤原の町も目に入る。夏道にもあまり雪はないようだ。
9合目の案内板を過ぎると登山道が凍っている。
アイゼンがきいて氷を踏みしめる音がする。キュッキュッといい音。
少し樹氷がついた木々が見えてきた。ダラダラ道を登りつめるとうっすらと藤原山荘の小屋が見えてきた。辺りはガスで何も見えない。山頂もわからない。積雪も少ない。
御在所岳があんなに多いのに藤原岳にはほとんど雪がない。
数日前の雨で融けたのだろうか・・・残念。


少し小屋の上を歩いてみる。雪が少ないので枯れた笹が雪間から見えている。藤原岳独特の岩カレンフェルトや樹氷も目に入る。
広々した感じは藤原らしいが、雪があってもなんとなく荒涼とした感じがする。二年前の秋に感じた時と変わらない。
ガスがかかって見通しが悪いのでほとんど何も見えない。時々うっすらガスがあくがとても天狗岩まで行けない。ここもガスがまくと方向を失いそうな山だ。


戻ると小屋は超満員。その後も登山者が続々と数珠繋ぎ。
冬の藤原岳にこんなに人が入るとは知らなかったので驚いた。
自分もその一人だけど・・・
アクセスもいいし、なだらかな山容で雪山にしては安全だからかな?
女性の一人歩きも多いようだ。
下りで、雪すべりもやってみるがちっとも滑らない。
8合目まで下りると一瞬青空がのぞいた。今から登ろうとする大勢の人がアイゼンをつけていた。
ここから大貝戸道へ下りる。雪は全くない。アイゼンもいらない。
又、ぬるぬるした地質で滑りやすく靴がどろんこになる。
下りた大貝戸の集落は土石流でなんどか避難勧告を受けている所。目の前の山がいつ崩れてくるのかという不安をいつも抱えているのは大変だろう。
この藤原岳には、フクジュソウの頃になると山が「重い。」というほど人が入るそうだ。
「オーバーユース」なのか「地球温暖化」の影響か、訪れる度に藤原岳に元気がないように思うのは私だけだろうか?

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