藤原岳 

         1140m (三重)

2009年1月11日 くもり時々はれ

P7:45〜(聖宝寺道)〜長命水8:10〜八合目9:45〜藤原山荘(10:40〜11:15)〜天狗手前12:00〜八合目〜(大貝戸道)〜休憩所13:30〜P14:00

四日に御在所で会ったM野さんよりメールでお誘い。何年ぶりかで藤原岳へ。

昨日の風は治まった。
長命水辺りの様子が変わって土嚢がつんであった。谷をつめる。途中で右へ折れ林に入る。ジグザグ道に雪がない。「どうして藤原は鈴鹿山脈の北端なのに雪が少ないのだろう。御在所だったらすぐあるのに・・・。」と思いながら歩く。
雪を求めているので自然と足が速くなる。杉林を出るとやっと雪が出てきた。「待ってました!」
昨夜から今朝にかけて降った新雪。ふわふわ粉雪。その新雪を蹴って歩く。これは気持ちいい。

六合目辺り。
少し前でアイゼンをつける人一人。私たちはそのままつぼ足で。

ガレ場。
さくさく新雪に滑らないよう一歩一歩確かめて歩く。喉が渇いてきた。

八合目
風が冷たいのでカッパ上衣を着込む。休憩すると冷え性の私はすぐ寒くなって体が凍る。少しずつ動こう。手がかじかんでしまったので手袋の中でグーにする。お腹に力が入り体が温かくなってくる。
大貝戸道と合流。右は直登コースとか。我々は左にジグザグ道を進む。

二番手Sさん。
話せば、毎日一時間半のウオーキングをかかさない。以前は山へ行った日も歩いたとか!考えられない・・・。
そして必ず毎週どこかの山を歩く。特に鎌尾根が好きで積雪期も一人で行かれるそうだ。なんと逞しい女性だろう!
「山頂が近づいてくるとなぜか駆け出したくなる。」どこへ行ってもそうらしい。案の定、急にいなくなったと思ったらはるか前方を駆けあがっている!まるで駅伝かマラソンランナーがラストスパートをかけるみたいに・・・。すごーい。
私はと言えばもう限界。足が上がらないよ。ゆっくり行こう。


小屋。
うどん、ぜんざいで温まる。次々登山者が来るので驚く。

まだ時間が早いので少し散策しよう。ワカンをつけて準備OK。小屋を出ると強風が吹き荒れている。天候はイマイチ。一瞬青空がのぞく・・・。
天狗への平原は岩と雪。藤原岳らしい風景だ。30分ほど歩いてここを今日の山頂とする。



見下ろせばこちらは白銀、里は青。遮るものが何もない。この解き放たれた気分は最高!
少し降れば新雪ふかふか。山頂雪の吹き溜まりかな?皆、ワカンかスノーシューで雪原を駆け回り、駆け下る。超気持ちいい雪。あってもないみたいな軽い粉雪。こんな雪を知ったらはまるんだろうな、藤原岳に。


樹氷林を抜ける。白い木々の隙間から望む眼下の景色が絵のようだ。見とれていたら木の根っこにワカンを引っかけ足が抜けない。どんなにもがいてもだめ。
どうしよう!と思っていると頼もしい方々がひき上げてくれました。ありがとうございました。助けられた兎はまたピョンピョン駆け回る。その後は木の根に近づかないように気をつけて。
あまり滑らない雪だけど、誰かの後を滑って行くと速いはやい・・・。あっと言う間に滑り降りる。勿論お尻で・・・。

九合目。
大きい雪庇が張り出している。スローモーションの映像でも見ているように誰かさんがふんわりゆっくり下へ。ふかふか雪に埋もれて雪まみれ!
私はワカンで落ちてみる。雪庇崩し・・・。これは最高だ。

ここからは尾根を降りよう!
楽しい雪遊びはまだ続く。「左寄りに行くように。」いわれても急斜面をどんどん真っ直ぐ降りて行ってしまう。誰も歩いていない雪面をどこでも駆ける心地よさ。たっぷり雪があってよかった・・・。時々赤テープが目に入る。

やっと八合目。
ここから大貝戸道へ。登山道を行かずわざと道をそれて降り続ける。ちょっとベタベタしてきた。樹林帯に入るとどんどん雪が少なくなって知らないうちに落ち葉ばかりになった。そしてその後は泥んこ。



休憩所。
ブラシが置いてある靴洗い場。足元がさっぱりした。
中に入るといい木の香り。Sさんからもらった熱いお湯で紅茶を入れる。藤原岳の粉雪に出会えたことに感謝しながらホッと一息。

皆さんを待つ間、Sさんはちゃんとストレツチ。やることなすこと優等生!見よう見真似で一緒にする。今日はいい勉強になりました。

帰りは初めて健康増進施設「阿下喜温泉アジサイの湯」¥400 
掛け流し?
藤原岳を歩き始めた頃「帰りに温泉があったらいいな。」とよく思ったものだった。時がたって、そんなこと思わずにさっさとこの温泉で汗を流せるなんて・・・。
花の百名山だからきっと遠方から見えた方々にも喜んでもらってることでしょう。


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