藤原岳
1140m(三重)

HUJIWARADAKE

2003年11月23日  晴れ

N・K・A・M・T・I ・H・I さん夫と10人

鞍掛峠7:00〜鈴北岳山頂〜(県境尾根)〜白瀬峠〜冷川岳〜冷川谷の頭〜天狗岩(11:30〜12:30)〜聖宝寺14:30

鞍掛峠から最初の鉄塔からは、伊吹山、霊仙山、鍋尻山がはっきり望めた。鈴北岳手前から、山が真っ白で霧氷だ。峠を越えてきて苦しかった皆の顔が、「わー、きれい」と笑顔に変わった。
腰の辺りの笹もリョウブの木も白く凍っている。空気中の水分が急に冷やされて凍るらしいが、初めて見る霧氷はさわやかな美しさだった。そして北には穂高岳、御嶽山、乗鞍岳、白山がくっきり見えた。

思いがけない霧氷と白い山脈みとの出会いに興奮しながら、鈴北岳を真の谷へと県境尾根を下りる。
この尾根は初めてだが、冬枯れがいい感じでるんるん気分で歩く。かすかな踏み跡はあるが、ルートははっきりとはわかりにくい。
ここの樹氷は、とても美しいそうで又冬に来たいと強く思った。
この県境尾根は真の谷に沿っている尾根で、ドリーネという穴が大小13ほどある。一番下の大きなドリーネには水があって氷が張っていた。幻の池というらしいそのひとつ上の水のない大きいドリーネを御池岳側の尾根に下りると、御池丸山分岐に出るらしい。我々は、そのまま尾根を下りるとコグルミからの登山道に出た。



冷川岳、白瀬峠あたりの登りは、皆けっこうきつそうだったが私には心地よかった。
1143Mの鉄塔あたりから見える御池岳のボタンブチは、石垣を積んだようだ。ここは春には花が多いらしいので是非又春に来たい。
御池岳のすぐ左が土倉岳、その左が、天狗堂、日本コバ、雨乞岳などが並んで見えた。
天狗岩の手前は、ししのヌタ場を右回りに回りこんだ。ここも初めて行った。春には福寿草が多いそうだ。この辺りから石灰質特有の地質で、ぬるぬるして大変すべりやすい。
天狗岩から藤原岳までは、笹が枯れているし枯れ木も目立った。レンゲツツジの木は見あたらずこれも枯れたのかな。小屋の手前も笹が枯れてほとんどない。
数年前には、人の背より高くかき分けて進むのが大変だったのにうそのようだ。トリカブト、アケボノソウの枯れたものも多い。
8合目から冬山登山道へ入る。傾斜のきつい斜めの歩きにくい道だった。8合目辺りから下は、土石流の影響か道がくずれて荒れていた。
何年ぶりかで訪れた藤原岳は、人が入りすぎるのか酸性雨または地球温暖化のせいか、植物に元気がなく枯野という感じがした。

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