伊吹山
    1377m
(滋賀)


2005年7月28日 快晴 

伊吹スキー場一合目P7:50〜(スキー場)〜山頂(10:30〜13:00)〜P14:30



神社前から林道をスキー場まで入る。10台ほどのスペース。
夏休みで部活の高校生がトレーニング中。彼らは林道からさらにスキー場の中も駈けぬけて行く。
私はゆっくりスキー場の中を歩く。
朝露に濡れた草が生き生きしている。その上を通り過ぎる風がひんやり気持ちいい。武生島が浮かんでいる琵琶湖からの風も爽やか。赤いシロツメクサがあちこちに。
三合目手前で、数本柔らかいうす黄色のユウスゲが風に揺れている。フウロソウやカワラナデシコも多い。
ホテル前まで来ると一面にユウスゲ。か弱そうなすぐにも消え入りそうな優しい黄色の花が何ともいえない。幽玄の世界。



五合目から見上げると白い花があちこちに。シシウドかな?花は去年より遅い感じがした。
暑いので傘を日傘にして歩く。登山道は晴れた日が続いたせいか思ったより滑らない。歩きやすい。
メタカラコウの黄色い花やオオバギボウシが元気だった。青いクサフジも多い。ヤマホタルブクロ、ノリウツギ、ウツボグサ、ミツモトソウ、イブキボウフウ、コオニユリ、アキノキリンソウ、ヤマハッカ、終わりかけのイブキトラノオ。
山頂はシモツケソウが咲きだしたばかり。まだ蕾。
武尊像の手前に保護されているイブキジャコウソウが満開だった。
去年は今頃見たくて来たのに終わっていた。やはり花が遅いようだ。私には遅くてよかった。
はじめて見る伊吹山のイブキジャコウソウ。ほのかに良い香り。

南斜面からトンボが一斉に上がってきた。空一面にトンボ。やはり伊吹山近くで生まれたトンボは伊吹山目指して飛んで来るんだ。
御在所岳のトンボを見て他の山はどうなんだろうと思っていた。
その中にアサギマダラがひらひら。トンボに混じって飛んでいる。自分のことトンボと思ってるんじゃない?
このアサギマダラは伊吹山を目指して渡ってきたのかな。偶然伊吹山に来たのかな?
御在所岳のアサギマダラも御在所岳目指して来るのかな。本能かな?
それにいつも数頭しか見かけないけどどうしてかな?たくさんいる所は見かけたことがない。一人(一頭)で渡るのかな?
我が家のツバメも毎年家を間違えずに来るけど・・・
渡りは体内ホルモンでするらしいけど、場所をどうやって知るのだろう。一度、蝶や鳥に聞いてみたい。


そんな事を考えながら山頂周辺の花々を愛でる。
やはり凛とした青いクガイソウが一番好き。綺麗。
信長が作ったといわれる薬草園。毎年綺麗な花を咲かせる伊吹山。余り良いイメージを持っていない信長だけど、今日ばかりは感謝しなくちゃ。
帰りにクサボタンやツリガネニンジンの蕾も見つける。
夏の伊吹山は美しい花の楽園だった。


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