伊吹山

         1377m (滋賀)

2011年2月6日 くもり

三之宮神社前P5:45〜伊吹山9:45〜避難小屋(10:10〜10:40)〜P12:15
阿下喜温泉「あじさいの里」¥400

伊吹山は、気温が上がると雪がべたべたしてはまり込む。早めに行動したい。ヘッドランプをつけて六時前にスタート。林道の雪は融けている。滑って歩きにくい。

一合目の小屋到着。
ここからは固い雪面。昨日の雪がデコボコになって凍っている。氷歩きは、はまらないので楽。スキー場が撤退してリフトがないので広々している。


高原ホテル上でテントが四つ並んでいた。夏道は右に回り込むが、トレースは林の中に続いている。


赤旗ではなく、ピンク旗が出て来た。雪の上に食べ物を捜せなかったらしい子どもの猪が倒れていた。

そういえば、大雪の今冬、鈴鹿の朝明あたりでも鹿など動物の死骸が多いと新聞に出ていた。だから、沢の水を飲まないようにとあったが・・・厳しい自然界の一面を目の当たりにしてちょっと重い気分。


六合目の小屋は埋もれていた。
はるか前方に、15人ほどの団体さん。避難小屋で小休止している。蟻のように黒い点々が動いていく。その後、その上の直登ルート手前でワカンをつけているようだ。


先頭グループは、その前、数人の単独者。右に巻いたり、直登したり・・・
我々も避難小屋でアイゼンを付け、ここでピッケルを取り出す。



ゆったり準備中の団体さん、お先に失礼。人数が多いと行動に時間がかかるようだ。

トレースがあるので直登しよう。固い雪と氷の階段ではまりこまない。楽ちん。

ザーツと音がして、山スキーの人が滑落して行った。固すぎて雪をうまく捉えられないのだろう


急登が終わって、遊歩道の案内板が見えて来た。くいのてっぺんがちょっとのぞいている。そのうち、くいも見えなくなった。あたりはガスっている。ここには微かにトレースがあるだけ。雪は降っていないから消えないだろうとお堂へ向かう。泣いていた去年よりちょっと強くなった・・・


伊吹山山頂。
覚心堂にはエビノシッポが恐ろしいほどにデッカイ。もこもこと屋根に盛り上がっている。近くの山小屋もほとんど埋もれて屋根が見える程度。


中に入るとボードを持った若者が一人。ずっと前方に見えていて、右に巻いた方だった。もう一人の彼も三回目でやっと滑れると喜んでいる。前二回は吹雪だったらしい。この二人がトレースをくれた方々だった。ありがとうございます。

お腹が痛いけど紙がないという彼に、ロールペーパーを渡す。外へ出て行ったけど大丈夫かな?遭難しないで。


ミニパンを齧ってお茶で喉をうるおす。こんな天候では、とてもゆっくりできない。早く降りよう


外に出ると、トレースは消えていなかった。ホッ。微かな踏み跡を心強く感じながら辿って行く。その後、直下の固い雪を駆け下る。アイゼンが効いて気持ちいい。サクサク。

山スキーの人が登って来た。登山の人も夏道など考えずにどこでも歩いて来る。見るとダブルストックの人が多い。伊吹山は単調だからそのスタイルが楽だよね。


避難小屋で休憩しよう。西側にちょっと青空がのぞくが、山頂は相変わらずガスっている。日あたりがいいし、天候も崩れないようだ。緊張がとけて、やっとゆったりする。Cラーメンとお茶。

登って来る人はみんなこの小屋で一息入れる。アイゼンをつけたり、食事したり。雪が融けて来た。ここからはスノーシューで降ろう。


急斜面は歩きにくいが、平たい雪野原ははまらない。ふわっと雪面に浮く。アメンボウが水面をスイスイ泳いで行く感覚。


どこでも好きな所を歩いて雪面に落書き!めっちゃ楽しいスノーシューハイキング。



白い大地を見下ろしながら、広い雪原を歩くのって超気持ちいい。
ふわふわふわふわ、雪に乗る・・・

広大な白い世界に何もない、誰もいない。どこか、ヨーロッパの雰囲気を感じながら一合目に降って行く。いつもつぼ足ではまりこむところだが、今日は楽。スノーシューは疲れない。


スキーヤーが一人降りて来た。狭い林道を板のまま滑って行くので、雪壁にぶつかったり転んだり危ない。山スキーって、やっぱり難しそう。

今度は、そり滑り家族が現れた。すぐ上のスキー場まで行けば広いし、安全だと思うけど・・・

車に着くと、駐車料金徴収おばさんが待ち構えていた。¥1000
出発が早かったので午前中に行動出来てよかった。固い雪歩きと、楽しいスノーシュー落書き。伊吹の雪を存分に楽しみました。

伊吹薬草の里が工事中の為、阿下喜温泉「あじさいの里」

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