２００４年６月１３日　晴れ　Ｉ・Ｍさん　Ｍ夫妻　夫と６人

自宅６：００～伊吹薬草の湯７：００～（８号線）～敦賀市橋岩籠（いわごもり）林道Ｐ（７：５５～８：１５）～岩籠山夕暮山分岐～岩籠山１０：１５～インディアン平原（１０：３０～１１：３０）～分岐１２：１０～夕暮山～分岐１２：４０～Ｐ１４：１５～（８号線）～伊吹薬草の湯１５：３０～自宅１８：００

8号線で伊吹から1時間足らずで福井県につく。市橋の信号を左折して岩籠林道に入り駐車場に車を置く。
小川にそって林道を行く。黄色い実のキイチゴを見つける。
登山口の高さ１ｍほどの登山届ポストに苔で作られた鳥の巣があった。
いくつかの滝や堰堤を越えて渓谷を行く。思いがけずササユリに会う。福井県で会えるとは思いもよらずとてもうれしかった。
花びらがくるっとまいた白いウリノキの花も。
伊勢型紙のように繊細なシダはレースのようだった。
薄紫のギボウシ、コアジサイ、ヤマツツジ。シランかキンランかラン科の葉で小さい蕾をつけた花はもうすぐ咲きそうだった。

花や木の種類が多く楽しく歩けた。ホオの木やブナの林も見事で大木も多かった。
岩籠山と夕暮山の鞍部に出て左折。岩籠山へ。ハイキングコースのような歩きやすい道を行くと岩籠山頂上。
北に日本海、敦賀半島、敦賀湾を望み、反対側に伊吹山、琵琶湖を望む。
見下ろせば波打つインディアン平原の笹がきれいだった。

急降下して笹の中を行く。日本海からの風を受けてとても気持ちいい。ヤマボウシがあちこちに咲いている。
さえぎるものが何もないインディアン平原先端の岩からは、敦賀湾がよりいっそうきれいに望めた。
山に登って海が見えるなんていいな。そういえばいつも行く御在所岳以外では、海が見える山ははじめて。
海と空の青、山の緑、岩の白、「秘密の楽園」とでも名付けたいようなこの空間。まったくの別天地。こんな素敵な所にいられる我々はなんて幸せなんだろう。
芝生のような草の上で日本海を眺めながらの食事。最高の贅沢。
帰りの登山道で野兎に会う。渓谷ではミソサザイのきれいなさえずりを聞いた。
登山届ポストの鳥の巣をのぞくと、燕の卵より少し大きい白い卵があって子育て中だった。親鳥がどこかで心配していると急いで巣を離れた。
黄色のキイチゴは甘くておいしかった。
梅雨時とは思えぬさわやかな風の中、日本海を眺めながらの気持ちの良い山行だった。帰りの車中から琵琶湖でウィンドサーフィンを楽しむ人が目に入った。いつのまにか季節は移り変わり初夏を迎えていた。