蛇谷

          (三

2010年9月11日 はれ

宇賀渓P8:30〜(魚止滝川沿コース)〜燕滝〜五階滝9:50〜形のよい8mの滝14:00〜(そま道)〜出合15:00〜P15:40

林道から裏道分岐を越える。魚止滝から、二つ目の川沿コース案内板を見て宇賀渓の谷に降りる。
渓流靴にはき替え、カッパ上下にスパッツ。蛇谷には泳ぐような淵はないそうだから、ライフジャケットもペットボトルもいらない。



燕滝を左に見て前方へ進む。蛇谷出合からしばらく巻くと目の前に豪快な滝。でかい! 水しぶきを全身に浴びて、みんな涼しそう。

この15m大滝は左から巻く。足元がガラガラなので落石しないように登る。先生は立木でビレイ。白い水の流れを歩くと長尾滝への登山道が横切っていた。

二階滝?水量が多い滝。へつってとりつき、岩壁を攀じ登る。終了点近くの最後の一歩は滝に置く。この瞬間が気持よかった!この滝が、蛇谷核心部かな?

木漏れ日を浴びて滝を登る。気分は最高!


チョックストンの滝はボロボロ崩れる。脆い。


この滝は左からとりつく。


冷え症の私は、止まってずっと水中にいると足が冷えて来る。水を避けて岩に乗る。


終了点から上の小さい滝の淵、足が不安定になる。フエルトのシューズは土や落ち葉にはよく滑るようだ。滝にドボンと落ちたくないよ・・・
立木にシュリンゲをつないで垂らす。これを持てば大丈夫。


つきあたりを右に進む。両側岩壁が廊下のように迫って来る。こんな狭い谷をゴルジュというのだろうか?


この滝は左から。先生が苦労しているのはマントル岩?ハーケンを打ちつける音が谷に響く。
私は、左足を壁に押し付けて左上の岩を抱いて乗越す。
先生は肩がらみでビレイ。


滝の連続。小さい滝をいくつも乗り越えていく。

苔むした岩壁にエメラルドグリーンの淵。綺麗な滝が現れた。以前知り合いの方が高巻いて滝の上から落ちた場所とか。
固定ロープを張る。木にシュリンゲとカラビナをまきつける。ロープの先をエイトノットにしてカラビナにかけると固定された。
ハーネスのループとロープにヌンチャクをかけて移動する。最後、滝上の滑落場所は一段降りると動きが楽。降りずに進むと身動できない。やはり落ちるよ。


炭焼き窯跡が出て来た。

この滝はシァワークライミング。ブラシの様な苔は全く滑らない。その後はチムニー登り。手で岩を押しつけるとスイスイ。楽しい!
チムニー大好きな私は、なんなく登ってしまって、物足りない。
もっと登りたいよ・・・



お昼にしよう。なるべく乾いた岩に乗る。
よく見て乗ったのに、右手に小さいヒルが丸まっている。上から落ちて来たのかな?くっつく直前だった。塩水スプレーでちょっと膨らんだのを落としてもらった人もいる。ここで二匹登場。

小さい滝や釜が続く。
目の前に8mの形のよい滝が現れる。左の尾根を登ればヨコ谷へ、右へ行けばホタガ谷へ出られるようだ。
さらに上部は小滝が続き、竜ヶ岳山頂へと通じる。時間がかかるので、我々はそま道へ行く。そま道とは仕事道。言葉の響きが柔らかい。

少し登り過ぎたようで、戻って釜跡を捜す。そこからそま道がついているらしい。


大きい釜跡発見。少し前方の木に黄色と赤のテープも見つける。ここで靴を履き替える。

そま道へ入ると、鹿が鳴いて走り去った。踏み跡を辿る。落ち葉が滑るし、右側の蛇谷に落ちそう。ヤマジノホトトギス一輪が、見送ってくれた。


きっと、炭焼きの人は炭を背負ってこの道を歩いたのだろう。昔の人が仕事で通った道を、沢登りの帰りに降っても転びそうになる軟弱な私・・・
会ったこともない昔の人とその苦労を偲びながら歩く。どことなく、なんとなく、ぬくもりを感じる道。 登山道に合流して、その道は終わった。

ふと気がつくと、右手にまたもやヒル。スプレーで数回塩水を掛けてもらう。やっと落ちた。いつ、何処でくっつくのかな?知らない間にこっそりやってくる・・・


白竜吊橋やキャンプ場には川遊びの子供。今日はまだまだ暑くて夏の様だったから。

天候に恵まれて、岩と滝が綺麗な竜ヶ岳蛇谷初体験。今までで一番ハイレベルな沢登りだった。ほとんど滝登り!

翌日、ヒルにかまれたあとが痒い・・・

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