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雲海の奥穂高岳の影に丸く光り輝く輪はブロッケン現象?
まさに神業・・・。
このままずっとこの特別席にいたいけど・・・。もう降りなければ。肩まで来るとすっかり蒼くなった空に、昨日から辿ってきた西穂からの稜線の緑が鮮やか。夜が明けた。
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右の側面長野県側から巻いて慎重にロバの耳あたりの岩場へと降りる。明神岳に重なる富士山上空もカラッと澄み渡り抜けるような青空。
白い雪渓と雲海と黒い岩にみとれる。白いのは雪なのか雲なのかわからなくなる・・・。
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振り返って岩場下からジャンダルムを仰ぐ。空には満月が静かに浮かび、聳える岩の塊がなんとも神々しい・・・。
私が登る前も降りてからもジャンは何にもかわらない。心揺さぶられてワクワクドキドキしている私のことなんか「知らないよ。」とクールな態度。勝手に片想いしているばかり・・・。
次第にコブ尾根の頭にも朝の光が差し込んで来て、神秘的な穂高の朝がどんどん広がっていく・・・。
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