ジャンダルム

         3163m(長野・岐阜)

西穂高岳からのつづき。

2008年7月21日 快晴

テント4:15〜コブ尾根の頭〜ジャンダルム5:00〜ロバの耳〜馬の背6:20〜奥穂高岳山頂6:30〜南稜の頭9:00〜奥穂高岳山荘(8:00〜8:15)〜(白出沢)〜鉱石沢10:30〜(岩切道)〜重太郎橋〜白出小屋10:40〜穂高平小屋12:00〜P13:00〜富貴(新穂高温泉)14:00〜自宅18:00

頂上は今回が初めて。中ほど右に巻き直上する。岩が濡れているので慎重に滑らないように。

ジャンダルム頂上。
そこには夜と朝の間の息を呑むような絶景が広がっていた・・・。これこそ神聖な神の領域!


地平線に浮かぶ山々、雲海、空、黒い岩。差し込む朝日に刻々と色を変え輝きを増す峰々。お見事!ジャンダルムの朝、その大展望。

乗鞍岳のモルゲンロート。ピンクのベールに包まれた笠ケ岳。富士山も秀麗なラインを見せている。前方には迫力ある黒い奥穂高岳、前穂高岳、明神岳。
左手には雲海に浮かぶ槍ケ岳、北穂高、涸沢岳。雲海の下にはまだ眠っているアルプスの峰々。その美しさに魅了されうっとり。雲上の人となる・・・。

「今私は地球上で一番高い所にいるよ。直ぐそこにある青空に手を伸ばせば全身蒼く染まってそのまま自由に大空に羽ばたけるよ。」そんな気分!今日のジャンダルムの朝を私は決して忘れない。

雲海の奥穂高岳の影に丸く光り輝く輪はブロッケン現象?
まさに神業・・・。

このままずっとこの特別席にいたいけど・・・。もう降りなければ。肩まで来るとすっかり蒼くなった空に、昨日から辿ってきた西穂からの稜線の緑が鮮やか。夜が明けた。




右の側面長野県側から巻いて慎重にロバの耳あたりの岩場へと降りる。明神岳に重なる富士山上空もカラッと澄み渡り抜けるような青空。
白い雪渓と雲海と黒い岩にみとれる。白いのは雪なのか雲なのかわからなくなる・・・。


振り返って岩場下からジャンダルムを仰ぐ。空には満月が静かに浮かび、聳える岩の塊がなんとも神々しい・・・。

私が登る前も降りてからもジャンは何にもかわらない。心揺さぶられてワクワクドキドキしている私のことなんか「知らないよ。」とクールな態度。勝手に片想いしているばかり・・・。

次第にコブ尾根の頭にも朝の光が差し込んで来て、神秘的な穂高の朝がどんどん広がっていく・・・。



奥穂高岳へつづく。
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