鎌ケ岳
1161m
(三重・滋賀)
KAMAGATAKE
9月18日 くもり 

P7:00〜(中道)〜御在所岳一等三角点8:30〜鎌ケ岳(10:30〜11:00)〜岳峠〜サンノダケ(キララ峰への尾根道)〜犬星滝11:35〜(上の沢)〜長石尾根道出合12:00〜(三ツ口谷)〜三ツ口ダム12:45〜P13:00


富士見岩の下辺りでイタチらしき動物が目の前を横切った。あっという間の出来事で野生動物の俊敏さに目を丸くした。
藤原岳、釈迦ケ岳、鎌ケ岳など山に看板をかけているというMさんに会った。御在所岳の看板は一等三角点のすぐ西方だった。そこからは一人で鎌ケ岳へ向う。
峠からの道では顔にかかるクモの巣を何度もはらう。まだ誰も通ってなくて私が今日の一番らしい。
山頂は登山者がただ一人。ここにもMさんの看板。
食事後偶然Tさんにあう。三ツ口谷へ下りるらしい。私は下りた事がないのでガイドさん付きのツアーに参加した気分でご一緒させてもらう。
御在所岳へ戻る予定を未知のルートに変更。「やったー。」
そのままでは面白くないので雲母(キララ)峰の尾根道から犬星の滝から三ツ口谷に行くという。ルートを聞いただけでなんかすごく時間がかかりそう。でも面白そう。ワクワクして後を追う。
岳峠から笹のトンネルのような所をすべりおりる。しばらく行くと雲母峰とカズラ谷の分岐に出た。左の雲母峰の案内板の方に進路をとる。
歩きやすくいい感じの尾根道で長石谷側にはシャクナゲが多かった。
この先の馬の背は春にはイワカガミが足の置き場もないほど咲くそうだ。
岩場を下りる。なんとこの下はTさんの言うように丸で新雪を蹴っているような気分。それは滑らかな砂場だった。少し下りて見上げるとさっきの岩場の尾根が続いていた。雲母峰に続くルートで白ハゲとか。そちらの尾根道も面白そうだ。
長石谷からの瀬音に耳をかたむけていると、今度は草原が現れた。そこにシロヤシオの大木。この木には驚かされた。木の根が地上に出てマングローブのような根を持っていた。その根もL字型に出ている。樹木は地中からまっすぐ伸びると思い込んでいるので、あるべきところに幹がない。不思議な木だ。L字の根をゆすってみたがしっかりしていた。
Tさんのいうようにまるでどんな逆境でも強く生きよと私たち人間に諭しているようだ。なんという強さ。「逞しい」と言う形容がぴったり。今日はこの木にあえてよかった。
さらにもう少し進み左折して犬星の滝へ下りる。真っ直ぐ行く「馬の背」は登山口が湯の山温泉なので車に戻るのが大変とのこと。
犬星滝右側を登って、滝の上の沢をつめていくと小滝があらわれた。その滝の左を巻いてしばらくすると右岸にテープ代わりの白い布。
ここでキジか鹿の鳴き声を聞きながら上がって行くと長石尾根道と出会い鎌ケ岳へ戻る感じで左折。
三ツ口との三叉路に出てそのまままっすぐ行くと三ツ口谷。
沢ぞいにおりるらしいが右が断崖絶壁で滑落したら助からないような険しさなので木や木の根をしっかり持って三点確保で下りる。
谷を見下ろしながら行くと大きな滝の下に出た。三ツ口大滝
だった。
先ほどはこの上を歩いて来たようだ。
さらに下のほうにも小滝があって川原の中を下りていくと堰堤に出た。
ダム湖の水があまりに澄んでいるので、泳いでいる魚の模様まではっきり見えた。円い斑点のある10CMほどのアマゴが2匹、5CMほどの子供2匹だった。


堰堤の上からながめるダム湖は一段ときれいなエメラルドグリーンの水をたたえていた。
しばらくスカイライン下の道を行って、山の家の前でスカイラインに出た。今日はTさんのお陰で思いもよらない未知の世界を歩けて幸せだった。次の日復習の予定だったが実現できなかったので是非近いうちにもう一度歩きたい。
岩や御在所岳周辺をよくご存知なので又ガイドをお願いしたいな。勝手な願望だけど・・・
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