鎌ケ岳
    1162m
(三重)


2005年9月17日 晴れ 

旧料金所P7:00〜(中道)〜朝陽台9:00〜望湖台9:30〜武平峠〜鎌ケ岳11:20〜犬星の滝13:10〜長石尾根13:40〜(長石尾根)〜(三ツ口谷)〜P14:40

朝、御在所岳に笠雲。


ミズナラのドングリ。拾ったけどリスの為に戻しておく。
色づいたカエデの葉がところどころに。たてに細長いコミネカエデ。葉の形が12枚に分かれているハウチワカエデなど。
モミジとカエデの違いは?紅葉した葉の総称がモミジとか・・・。
地蔵岩。
久しぶり。頭を二回上がり降り。岩にへばりつく姿勢から少し背が伸びるようになった。上体が岩から少し離れた気がする。頭から二つ岩と鏡岩が見えた。やはりここからの眺めはいい。
「又降りるのが大変。」と思いながら慎重に降りる。一番下で北側(上った方)へ降りるのが思ったより早くできた。
左手をできるだけ下にさげて右手の方に体の重心を持って行った。?こんな事思っていてもできなかった。重心が体の右にある事が自分でわかった。何回かやるとできるということはこういうことなんだなと思った。

地蔵岩の上ではマンサクの実が大きかった。葉も少し紅葉している。

北谷の見えるテラスから見る山頂付近はもう緑の山ではなかった。
わずかに薄茶色に染められている。それは秋色。ここは八月の終わりに来て三週間ぶり。その時たしか風に秋を感じた。
今日はかすかに変化している木々の色に秋を感じる。しばらく来ないうちに山は秋色。
上部テラス。
リョウブはいちばん最後に咲いていたのにもうちゃんと実をつけていた。ヤシオに赤い新芽ができて、ナッツのような種はやや斜めに伸びている。
アキノキリンソウがあちこちに。

朝陽台の躑躅もほんのり紅葉を始めている。ここも一ヶ月ぶり。テンニンソウはほとんど終わり。
遊歩道から眺める周囲の山はやはり薄茶色。秋の化粧を始めている。スキー場もかすかに茶色。アシビの小さい蕾。その数が少ない。ここから眺める鎌ケ岳や御岳神社付近も薄茶色。何となくどことなく秋の色。
望湖台。
記念碑広場も雨乞岳も北の釈迦岳も淡い紅葉。遠く綿向山や雨乞岳の笹も薄黄色。
南東からの風が霧を運んでくる。御岳神社や記念碑前をどんどん流れて行く。薄茶色に染まった山肌を柔らかく包んで美しい。
霞が何ともいえずいい感じ。暑くないのでしばらく流れる霧に見とれる。涼しい。あまり気持ちいいので動きたくなくなる。そのうち少し肌寒くなってきた。



峠道、天刺し岩に乗る。風がそよそよ気持ちいい。降りる時、少し重心を下げるとすぐ飛び降りれた。前回はたしかすごく時間がかかったような・・・。
鎌ケ岳へ。二ヶ月ぶり。多分七月の終わりから来ていない。

最初の岩峰手前でホツツジ。もうほとんど終わってる。蕾の先が薄いピンクで可愛い。小さすぎて目立たない花。
聞いた事のない鳥の声が短く綺麗に響き渡る。秋に渡ってくる鳥かな?
鎌ケ岳への登山道は笹が刈られて歩きやすい。
美しい苔が現れて、その先一面ススキ野原。風にススキが優しく揺れる。涼しい。秋の風情たっぷり。見下ろせば三ツ口谷も一面ススキ。
ここは秋にこんなススキ野原になるの?きっと私はこの時期に歩いていないのだろう。岩のガラガラしたところに生えるススキ。やせた地質だろうに・・・。ススキの強さに感動する。
頂上直下ふりかえれば雨乞岳が青空に映える。雲が山肌に影を落とす。今まで日が当たらなかったところに日が当たる。
御在所岳。この前行った鷹見岩を捜す。白い鉄塔と同じ高さ辺りに見つかる。その上に富士見岩も。


登山道を少し外れ岩場へ。ザラザラした花崗岩。いいなこの感触。落ちないように、どこを行けるかとあちこち見ながら登る。
チムニーみたいに背中を押しつけながら。いつも乗る岩のすぐ下の大岩へ。手がかりが見つからずなかなか取り付けない。
・・・の掛け声とともに。「やったー。」ここは最高。そしていつも乗る岩。さらに山頂の岩にも。
祠におまいり。鎌尾根は霞んでいる。その霞の中に仙ケ岳の岩尾根も望める。霞のせいか鈴鹿南部の山が低く感じる。
キララ峰と入道岳の間に薄緑のパラグライダー。


そこへ長石谷からMさん夫妻。来週あたり涸沢へ行くとか。紅葉が最高でしょう。いいな。私も行きたいな。
しばらくして藤内からUさん、Oさん。Uさんは、先週釈迦ケ岳でヒルにやられそれがトラウマになっているとか。先週は蒸し暑かったから・・・。

白ハゲへ。
ここもススキが綺麗。キララの見える岩に乗る。


20056・7月撮影

このあたり、夏名前がわからなかった緑の松ぽっくりのような花をつける木があちこちに。
調べてわかった。カバノキ科クマシデ属クマシデ。
よく似た木でかんざしのように垂れ下がる花をつけるのはイヌシデかイワシデ。
みんなシラカバやダケカンバの仲間、カバノキ科だった。
鈴鹿にシラカバの仲間の木があるなんて大発見。うれしい。何でも勝手にアルプスに結びつけてしまう私。


犬星滝から右回りにジグザグ。ここは三回目。滝の上に出て沢を行く。二つ目の小滝を巻いて上がる。右にも巻けるらしい。
沢から離れ長石尾根を右折。しばらく尾根を行く。丸木が積んである鞍部から左に三ツ口谷へ降りる。
降りた三ツ口谷はこの夏、ギボウシの写真を撮った所だった。しばらくすると小滝が連続して現れる。
堰堤の上でススキの大草原。後方に聳える御在所岳。いいな秋らしくって。ここにもクマシデとイヌシデが・・・。


シロモジの実は大きくなってちょっとお茶の実のような形になっていた。赤いつたがからまって垂れ下がり、一瞬、黄色いはずのシロモジが赤くなったかと思った。
ダムは相変わらず透き通って美しい。ここで白いヤマシロギク、ホツツジ。
ダム下遊歩道脇にハギ。白とピンクのはなびら。なんて萩だろう。マルバハギではないしキハギ?
黄色のシジミチョウ?もひらひらと。


リンドウのようなツルニンジン。
そして山の家前で3mほどの高さに、大きいソラマメのような緑の実?それはアケビだった。
陽射しに夏の名残を感じるものの、山はほんのり秋色に染まり始めていた。
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