鎌ケ岳
    1162m
(三重)


2005年11月20日 晴れ 

旧料金所P10:00〜(本谷)〜大黒岩〜望湖台12:25〜武平峠13:00〜鎌ケ岳13:50〜(三ツ口谷)〜P15:00

昨日19日御在所岳初冠雪。雪残ってるかな?ワクワクして出かける。
前日今朝と、用事があってスタートが遅い。
久しぶりに本谷。大黒滝まで一時間。岩を歩くのにも体重移動を意識すると楽。片足に乗る事が大事。
本谷は渋滞している。数珠繋ぎ。今日はじめて山に来たという人、「人が沢山いたからこちらに来た。」そうだ。御在所岳はじめてで本谷に?山頂まで一緒に行く。
一枚岩をできるだけ立って歩く。その上馬の背岩、立とうとしたが怖くて立ち上がれない。跳び箱のようにまたがって行く。まだまだだな。
リボンの滝の上。跳び箱。左上のガバを持ってあがる。
V字谷は右側を。夫は谷を詰めて三角岩下へ。その後、三角岩右岩を登る。中ほどから右に行って両足ともクラックに入る。山はじめての人は右端の岩壁を行った。
このあたりから岩の間に雪が見え初めた。昨日の初雪だ。「わーい雪。」とはしゃぐ。大きい氷ができる岩にはうす氷が張っていた。


大黒岩へ。
いつも行く道の手前左に傾斜の急な道があった。木登り状態で上る。笹につかまりながらでとても危ない。
大黒岩は久しぶり。隙間のある岩から降りようとしたら岩が崩れた。一緒に登った人も大きいのを崩した。浮石がなくなって次の人が助かるだろうと勝手な判断。
テラスからハライドの下やキララ峰、温泉街の紅葉が美しい。


アゼリアに行くと人工の氷爆の影に雪が残っていた。遊歩道脇にも雪。
望湖台で雨乞岳を望む。手前の上水晶尾根にはうっすら積雪。木々はすっかり葉を落とし白い雪の尾根は冬の風情。御岳神社あたりにも残っているようだ。
降りようとするとNさんの友人Iさんにあう。三ツ口から来て国見岳へ行くとのこと。昨日も藤原岳で雪に降られた。藤原岳は裏山じゃなくて自分の庭だとか。我々は、Iさんの足元にも寄れない。Iさんの体力と気力にはかなわない。


武平峠に向う遊歩道には真っ白になっている所があった。又、「わーい。」とはしゃいで雪遊び。
展望台から見ると鎌ケ岳北斜面が特に白い。三ツ口のガレ場に来ると日陰に雪が多い。山頂手前の岩場にもしっかり積もっている。御在所岳より鎌ケ岳のほうが多いようだ。これはまったくの雪山だ。
直下の岩場中ほどを右に入る。その岩を右回りして大岩へ。そのあたりで背の高い青年が手を振ってくれる。外国の方?
風がきついので前の岩に乗るのはあきらめる。乗りたい気持ちを抑えて、横目で見ながら(私の)岩へ・・・。
既に(私の)その岩には女性がよりかかっていた。順番を待って、こちらなら飛ばされないだろうと乗る。先ほどの彼女が「山慣れた感じですね。私もそうなりたい。」といっている。
え?私の事?「岩に慣れるために乗っているけど本当はこわごわなんですよ・・・。」
「日本大好き。」という日本語のうまい彼と、今日始めて鎌ケ岳に来たようだ。


山好きな彼らと別れて、時間が遅いし風がきついのでそのまま長石尾根を行って三ツ口谷に下りることにする。
尾根から少し降りた日あたりのいい岩場で軽く食事。パン一個。知らず知らず陽だまりを求めている。
そこからは登山道に雪がしっかり付いている。滑らないように慎重に降りる。胸突き八丁にもいっぱいの雪。日があたらないので気温が低い。寒い。
掘割道から草原へ。そこを左折して三ツ口谷へ。降りると小滝が二つ現れ、さらに二つつながったような滝。



この辺、落ち葉が流れに綺麗。川面でくるくるまわっているものもある。
登山道周辺も落ち葉の絨毯。サクサク、カサコソ落ち葉を踏みしめて歩く。ふわふわ感がなんともいえないいい気持ち。この感触、なんて贅沢なんだろう。時々はらはらと落ち葉が舞い散る。
静寂の中で深まり行く秋を感じられて最高。こんな時今ここを歩けて幸せだなってしみじみ思う。季節が厳しい冬に向かう前だからよけいに・・・。
大滝。小滝。


堰堤の紅葉は今がいいみたい。御在所岳の富士見岩から屏風にかけての岩が目に入る。夕日に輝いている。重量感ある一の谷と東多古地谷の間の尾根には黄葉が光る。
午後の斜光を受けるこんな時間の御在所岳も素敵。湖水のさざ波にその紅葉した御在所岳が映ってゆらゆら揺れている。静かな晩秋のひととき、この空間だけ時間が止まっていた・・・。


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