鎌ケ岳
    1162m
(三重)


2005年4月9日 快晴 無風

スカイライン旧料金所P7:20〜(中道)〜朝陽台9:30〜武平峠10:40〜鎌ケ岳(11:50〜12:20)〜(長石谷)〜長石谷登山口14:00〜P14:20

快晴 最高のお天気。地上では桜が満開。今年は寒かったせいか桜も遅かったようだ。一気に咲き出した感じ。車の窓からあちこちの桜を楽しみながら行く。
湯ノ山も白いコブシや黄色のレンギョウ、菜の花、白もくれん、桜で春色に染まっていた。一番美しい季節が巡ってきた。
登山口あたりでコブシが咲き出している。ウグイスも山のあちこちで鳴いている。
岩棚につくと春霞の中に山頂がまだ白い御嶽山、乗鞍岳などが見える。左に目を移せば白山が一段と白い。


中道頂上直下はまだまだ残雪があって一部蹴りこみながら行く。
テラスで百名山を80行ったという明石の方々とお会いする。今朝3時間かけて見えたとか。三重県へようこそ。関西100名山も歩いて見えるらしい。
富士見岩から見ると鎌ケ岳山頂直下北斜面にもまだ残雪がある。大黒岩でオカリナを吹く人。優しい音色が谷に響きわたる。
遊歩道の冠峰碑の近くにタテヤマリンドウが咲き出していた。鮮やかな青紫色。


望湖台からは雪解けが一段と進んだ雨乞岳が薄緑の春色だった。それは起き出した笹の色。早春の色だった。白山、伊吹山の白い峰、その左にも白い美濃、比良の峰が連なり青空に映えて美しい。


あまりにも良いお天気なので鎌ケ岳に行く。峠からはあちこち笹が起きだして中途はんぱに伸びている。手で分けて進む。
展望台から望む御在所岳、雨乞岳も薄緑。春の陽射しに輝いている。鎌ケ岳山頂直下や三ツ口谷に残雪を見る。
多治見から来たという38人のツアー登山者が山頂から次々降りて来た。



北面の超気持良い岩に乗る。鎌ケ岳山頂の雪庇はうそのように消えていた。祠に背中の模様が黄色と黒のヒオドシチョウがひなたぼっこ。


南面に行くと残雪の鎌尾根にさんさんと春光が降り注ぐ。仙ケ岳のはるか向こうの山なみまで望める。
キララや入道ケ岳も明るい陽射しに眩しい。山が生き生きしている。山が輝いている。
春光をあびた山なみを前にテイータイム。これは最高。大地に太陽の光が降り注ぎ満ち溢れ暖かくて気持ちよくてここにいるだけで何もいらない。ずーとここにいたい。
キララの上をパラグライダーが飛ぶ。春爛漫・・・
幸せな気分に包まれて鎌ケ岳山頂をあとにする。
岳峠に下りると眼前に残雪を抱いた春色の鎌尾根。今までに感じた事がない美しさ。岩壁にアルペンムードいっぱいの長石谷を下りる。久しぶり。


ここに残雪が多いとは思いもよらなかった。谷右手に残雪が続く。さっそく雪の上を歩く。固い雪の塊。「わーい雪。」もう一度雪遊びが出来るとは思っていなかった。いいえ遊びではなく雪上訓練。上ったり下りたり。足裏全体で雪を捉える練習。た・の・し・い・
雪が無くなると今度は飛び石歩き。ピョンピョンと石の上を飛んで行く。た・の・し・い・
ミソサザイの綺麗なさえずり。犬星の滝は水量が少なかった。登山口近くで濃い紫や淡いピンクのショウジョウバカマ。


残雪と飛び石歩きで春の御在所岳、鎌ケ岳を満喫する。その後スカイラインでキブシの小さい花房を愛でる。
帰り菰野の庁舎で菜の花と桜の花越しにもう一度山を仰ぎ見る。ほんのり甘い桜の香りを包み込んだ春風にのって帰途につく。

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