鎌ケ岳
     1162m
(三重)


2006年6月17日 くもりのち小雨

旧料金所P7:00〜(中道)〜朝陽台9:00〜望湖台9:40〜武平峠〜鎌ケ岳11:25〜(長石谷)〜P14:00

ササユリは咲いたかな?
おばれ岩上のスラブ岩。フリクションが効いて気持ち良い。左足で乗る。
湿度が高く額から汗が流れる。私がこんなに汗をかくのは珍しい。
岩だな下の落ちた岩。そのまま上の岩に。
黒い丸々したクマ蜂?が二匹。目の前を飛び回る。蜂が怖いので地蔵岩は行かない。
ササユリの蕾を調べながら歩く。2〜3センチの大きさ。これならまだ二週間先?ザレ場のもまだまだ青い。
キレット。
周囲の山は山すそから山頂まで緑一色に染まった。もう新緑はどこにもない。
梯子からあがってキレットの見える岩へ。
富士見岩下の岩。
左手と左足で乗る。以前はこんなこと出来なかったけど・・・。
いつかI木さんらと降りたクサリ場手前の張り付け岩とその上のクラックを見上げる。
クサリを持たずに歩くように降りてみるができない。やはり頼ってしまう。
上のテラス手前でK君。本谷は水が多いらしい。彼をモデルに富士見尾根 の写真を撮る。
富士見岩。
本谷の登山者二人が目に入る。「あそこは逃げ場がない。」
遊歩道のササユリも蕾。ベニドウダンも花数が少ない。
朝陽台。
方向案内板が新しい。セントレアなどが書かれて下に赤のライン入り。アキアカネがいたとMさんが教えてくれたので捜すが見つけられない。
公園の満開サラサを見上げる。ここだけ花が多いのは不思議。
望湖台。
冬に樹氷ができていた木はほとんどベニドウダンだった。
峠。
十人ほどの団体さん。先に行かせてくれる。その前にも二人。私はこの暑さと湿気にバテ気味、足が重くて歩けない。スポーツタイツと長ズボンでは熱がこもって暑すぎる。


展望台手前のきのこ岩?を右折れしてしばらくすると冬に迷って真っ直ぐ行ってしまうところに出た。ここをいつも覚えようとするが通り過ぎてしまう。今日はしっかり見ておこう。
展望台。
先ほどの迷う所はここから見降ろすとその手前の小さいピ−ク。上から見るとここまでの登山道は緩く左にカーブしているのがわかる。
岩に乗ると谷からの風が爽やか。ここからはズボンの裾をたくし上げる。涼しい。
山頂手前の岩場。崩れた箇所は慎重に。直前を右に。二段目岩のガバを持って左から大岩に乗る。
御在所岳からと谷からの風が熱い体に心地よい。この岩の上で写真を撮る。ザックを落とさないように・・・。
水量谷を見下ろしていたら大きいホオの木の花。しゃんと上を向いてたくましい。こんな力強い花もあるんだ。
岩を降りるのはまだ怖い。向きを変える時、バランスを崩しそうで・・・。
鎌ケ岳山頂。
冬の間に傾いた祠は真っ直ぐになっていた。
蝶が飛んできた。黄色と黒のギフチョウ?Oさんが見たような感触があるといっていたけど・・・。
風がほとんどない。少し下の岩まで降りると鎌尾根からの涼風が心地いい。この岩で軽く食事。暑い時に熱い紅茶も美味しい。
今日は蒸し暑くて水分を採り過ぎたかな?もう既にペットボトル二本のお茶がカラ。
山頂の空を仰ぐと御在所側は青空ものぞいて梅雨の中休み。残り半分のキララ峰上空あたりはどんより梅雨空。
私は紫外線が怖いので夏でも長袖。その汗まみれTシャツも爽やかな風に乾いていった。
ふと青空に見覚えのある蝶・・・。ハンカチでも飛んでいるような舞い方でヒラヒラと・・・。アサギマダラ!今年ももう渡って来たの?
また夏の間、私を楽しませてくれる・・・。今日はアサギマダラに会えて良かった。
峠道を一緒に登った二人が長石谷へショウキランを見に行くという。先週蕾だったから今日は咲いたかも・・・。
山頂の岩を降りようとして立ち止まる。眼下のキララ峰と馬の背尾根が濃い緑色。その色合いが余りに綺麗で・・・。そして広い大地が目に入ると、ぱっと心が明るくなる。こんな開放的な所が好き。
谷に降りる。
まだフタリシズカがあちこちに。二本まっすぐしゃんと立っている姿がきりっとして良い。
ショウキランも咲いていた。まるで鐘鬼さんの顔のよう。花びらは烏帽子みたい。もう少し下の広場手前左手にも数株。
このあたりで小雨が降り出した。土砂降りになる前に早く降りなくちゃ。
あちこちの滝には水が溢れている。川の水量も多いのでいつもの岩に乗れなくてはまったりする。
岩の間からつやつやしたイワタバコの葉。こんな所でも成長して逞しいなと思う。花はもう少し先かな?
汚れたような葉のヤマジノホトトギスが随分伸びていた。シライトソウ、葉のない花だけのナルコユリ。(何かに食べられたようだ。)


堰堤で泡のようなモリアオガエルの卵。先週は一つだったが今日はいくつも。蛙もちゃんと考えて水がたっぷりある川岸の木の枝に。
雨は大したことはなかった。
登山口あたりでは淡い紫色のコアジサイが小雨にしっとり濡れて揺れていた。




2006年6月11日 雨

旧料金所P7:00〜(中道)〜朝陽台〜鎌ケ岳11:00〜(長石谷)〜P13:15

先日右手薬指を剥離骨折したのでテーピング。岩などは持てないけど中道なら大丈夫。傘をさして小雨の中を歩き出す。

岩棚辺りから見れば鎌ケ岳にたき雲。しばらくすると御在所岳にも雲が流れる。
山頂の富士見岩はベールのような雲に被われている。それが真綿のように纏わりついて綺麗。見とれている間に流れて消えてしまった・・・。
さっきのあの瞬間はもう戻らない。


ササユリは?蕾を数えながら行く。雨に濡れてしっとりした草や木々に心洗われる。みずみずしい植物がとても若々しい。
下のテラス手前で沢用渓流靴とスパッツをつけた方。一見、地下足袋かと思ったけど・・・。とても身のこなしが軽やか。中尾根のルンゼをその靴で登られたらしい。
話すとMベルにお勤めのI原さん。ガイドもされる。「雨の山が好き。上水晶の雨池あたりはいいですよ。」「社長のT野は名古屋生まれで若い時、藤内でお世話になっていたんです。藤内小屋のログハウスはうちの若い者が木を運んで建てた。今はお客様の声をお聞きする裏方です。うちの製品を愛用していただいてありがとうございます。」
(気が付けば、夫はTシャツがMベルだった。)
この方もきっと相当の管理職?とても物腰が柔らかだった。山好きな人が集まって作った会社なら使う人の気持ちがわかっていい。
朝陽台。
K君。本谷から。水が多かったので時々高まいたらしい。
遊歩道冠峰碑前と望湖台入り口のアカモノ。雨で痛んでいた。
美しい絨毯だったタテヤマリンドウはすっかり花が終わって何処に花があったのかなと思うほど。姿がまったくない。白い土筆のような葉?実?が出来ているものがあった。
武平峠。
小休止。草餅一個。
雨はほとんどあがった。
縁取りが綺麗なヤシオやシロモジの葉の水玉に見とれながら峠道を歩く。
山頂から女性一人。「神戸から高速で二時間半。鎌ケ岳に登りたくて来た。大阪には近くにいい山がなくて。いつも六甲へは行っているけど物足りなくて・・・。」
溌剌としてパワフルな方。遠路、京都や大阪から鈴鹿を目指して見える方も多い中、車で三十五分の我々はとても恵まれている。



鎌ケ岳山頂直下はどんどん崩れている。大岩に乗る。ガバを持って前から。できた。骨折の指は大丈夫かな?
山頂はガスっている。
「長石谷で何か花が咲いているかも・・・。」とそのまま降りる。


フタリシズカ。ショウキランの蕾。


犬星の滝は左側がさらに崩れて数本の木が倒れている。
その倒木に鳥が飛んできた。背が紺色、お腹は白。綺麗なさえずり。オオルリ?それともルリビタキ?
微かに写っているんだけどわかりにくい。写真のほとんどまん中。葉のない倒木の滝の中ほどなんだけど・・・。
谷には滝の水音と鳥の声だけが響く。他には何もない。うっとりと見とれて、聞きいってしばらく自然に同化してしまった気分。まるで自分も自然の一部みたいな・・・。そんな感覚はなかなか味わえない。これこそ至福の時・・・。
その後水辺が好きなのか滝に向って飛び立った。


登山口近くではコアジサイとウツギの饗宴。そしてシライトソウ。それは梅雨時らしい情景。とても趣がある。



駐車場で夫の背中辺りから何かぽろり・・・。ヒル?幸い被害はなかった。上から来たようだけど、木から落ちてくることもあるのかな?
以前から御在所岳や鎌ケ岳にヒルはいないと思いこんでいた。去年御在所岳裏道にいることを知って驚いた。
たった一匹だけくっついて来た鎌ケ岳長石谷?のヒル。
やはりこの時期じめじめしたところは要注意。

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