鎌ケ岳  
        1162m
(三重)


2007年3月17日 快晴

P7:00〜富士見岩8:30〜望湖台9:15〜鎌ケ岳10:55〜三口大滝12:35〜ダム13:00〜P13:15

朝御在所に向かうと朝焼け。オレンジ色の空に見とれる。6時半過ぎ。その後朝日の傍に虹?彩雲?かさ?「綺麗だな。不思議だな。」と見とれる。
数日後、新聞で「幻日」(げんじつ)と言う現象と知る。
「太陽の左右にできる二つの光点。氷晶による光の屈折で起きる暈(かさ)の一種で、一見すると別の太陽のように見える。」
見とれるばかりで「写真」のことをすっかり忘れていたのが残念。

駐車場に着くと台風のような風。木の揺れ方が激しい。帰りたくなってきたが気を取り直して出発。
数日前関ケ原の雪も多かったし、今朝藤原岳も白かった。なのにここ御在所はほとんど積雪なし。真っ黒・・・。

風はきついが雲ひとつない。強風に吹きとばされそうなので寄り道せずにひたすら歩く。鎌ケ岳の北斜面が薄化粧。左俣もよくわかる。空気が澄んで下界がすっきり。セントレアの橋まではっきり。
テラス上の氷や、直ぐ上クサリ場の氷を避け、乾いた岩や木に乗る。
富士見岩。
北に目をやれば養老山脈の上に白い峰御嶽山。御池岳の山頂が白く、ここから見ると丸山へのきつい上りが理解できる。霊仙の南西尾根らしき白い尾根も目に入る。
朝陽台大岩。
馬の背尾根の小さなピークを「弥一ケ岳」と思い違いしていたことに気づく。


ちびっ子広場。
綺麗に圧雪された雪を滑りながら歩く。傍に圧雪車。寒くてカッパ上衣を着る。クリームパン一個。
望湖台。
薄化粧の雨乞岳。霊仙の上に微かに伊吹山を望む。
記念碑の前を南方へ。
シロヤシオの木の下に数株タテヤマリンドウ。今年一番乗りの花に出会う。振り返ると御在所は薄緑の笹に包まれ春色だった。
遊歩道にサクサク雪。鎌へ向う峠道にも新雪。降るには降ったが直ぐ消えるような淡さだったのだろう。春の雪だから。
岩場は風がきつくて真冬並みの寒さ。震えながら歩く。
峠。
風がなくあたたか。先ほどまでとは別世界。


展望台。
勘違いの弥一ケ岳を捜す。「低い山なのに岳とは。富士山は高いのに「山」だし・・・。」 「岳と山の違いは何だろう。こだわるとわからなくなってくる。」
三ツ口源頭部の谷をのぞく。砂ほこりを被った薄茶色の残雪が中ほどに。鎌ケ岳山頂岩もはっきりのぞめる。残雪が少ない雨乞岳も春色薄緑。
大岩手前。
雪がないザレを滑りながら登ると目の前になんか黄色の花の蕾。膨らんで今にもはじけそう。折りたたんだようなしわしわの花びらはまだなく、丸いままなのでマンサクとはわからなかった。
大岩。
風がきついので横から。 私の岩にも乗る。「もう一歩前へ。」行きたいが風が怖くて腰が引ける。
祠前。
まったく風がない。あったか。今までの寒さは何だったの?強風に頬が凍ってしまっていたのでまるで天国。明るい光がふりそそぐ鎌尾根、北斜面の薄雪が綺麗。鎌ケ岳山頂には柔らかな春の光が溢れていた。
「日東紅茶」とワッフル。生八橋。チョコ。
尾根を降りようとすると霜柱。多分もう今季は見られないだろうなと手にとる。冬が終わった。
しばらくして、でかいザックの若い二人。山で若い人に会うととても爽やかな気分。ほっとする。


左俣は笹が起きて先日の様子とは変わっている。もう何処から降りたかわからない。
すぐ下の岩場から馬の背尾根、キララ、内部川などをのぞむ。粉砂糖ふりかけたような尾根の雪が綺麗で見とれる。
先日三ツ口谷へ降りたのは日本庭園すぐ下だった。
サクサクした雪が登山道にあるので気持ちいい。石楠花の木や胸突き八丁の降りは雪が多くていい気分。左側斜面の雪に乗れば柔らか。
草原から谷へ。
二段の滝手前で岩に氷。滑り落ちないようによく見て慎重に。下の滝の氷は水面から少し離れて浮いて凍りついている感じ。
氷ばくをクライミングする時も氷の下でああして水は流れているのかな?氷が剥がれるか大丈夫か判断するのも難しいだろうに。
そこからの谷はスカートのフリル氷、ビー球氷、つららと氷のオブジェがつづく。
とてつもなくでかい氷柱。よく見ると上部は解けて竹のこみたいに見える。「氷筍。」
そのまま谷を降りて大滝上に行ける道にもしっかりしたトレースがある。


大滝。
滝上から凍っているのが目に入る。降りて行くと氷のシャンデリアが輝いていた。今季一番。美しい白い滝に見とれる。
ダム湖は青空を映して蒼い。風に漣が光り、蒼い湖面が白くなる。その水面に続くようにミッドランドを望む。綺麗。
ここでアラーム。「今日親知らずを抜く。」といっていた長女。迎えに来て欲しいのかな?急ぎ足で車に戻る。なーんだ、先日自分がセットしたのをそのままにしていただけ。
もう少し、春色の蒼い水見ていたかった・・・。
贅沢にも、一日で「春と冬」を感じて帰途につく。
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