鎌ケ岳

        1162m (三重)
KAMAGATAKE

2007年12月22日 くもり時々小雪のち雨

P7:15〜(中道)〜御在所〜鎌ケ岳〜(長石谷)〜P

先週の雪は消えて山が黒っぽい。暖かい日が続いたからかな?ちょっとがっかりする。
歩き始めるとなんだか体が重い。今日はゆっくり歩こう。風邪がすっきりしていない夫の方が軽やかな足取り・・・。

岩棚。
御在所を見上げると本谷上部だけ雪が残っている。先週のあの粉雪はどこかへ行ってしまった・・・。

地蔵岩。
夫が頭に!震えているのか風に揺れているのか、危なっかしくて見ていられない。降りも夫が一番に。さっと右手が右下のガバへ。高所が好きな人は身のこなしが軽くて感がいい・・・。
高所恐怖症ながらこの岩を何度も昇り降りしている私。反応が遅いし、体も固くぎこちない・・・。
この岩の練習をしたことない人がスイスイ登り降り、この岩に慣れているはずの私がうまくできない・・・。マイナスからのスタートだから仕方ないけど落ち込むよ。



ザレ。
残雪が少し出てきたので乗る。

キレット。
夫は中ほどの岩を降る。私はいつもの北谷側を行く。

キレットの見える岩。
凹角部を登る。岩は乾いて気持いい。チムニーのように後足を背後の岩にかけると安定感がある。

下のテラス。
なんか白い・・・。「風花が舞ってきた。」「風の花」とは、なんて美しい言葉だろう。

富士見岩下。
クサリ場。やはりここまでと気温がまったく違う。雪も多くなってきた。
テラス手前の岩に氷が・・・。右側から木登りする。
今日はその上にも氷の岩壁。「行けるかな?」アイスクライミング気分で楽しく一歩一歩登る。なんか足裏で氷を感じていい気分・・・。行けた!


ガレ。
正面からは滑落しそうだから、普通に左端から。その後は山頂にかけて滑りやすい残雪を踏んで行く。こんなにあるとは思っていなかったのでルンルン気分・・・。

富士見岩。
鎌ケ岳の北面が白い。見下ろせば大黒岩も少しだけ白い。今年はまだ綿帽子を見ていないけど何時になったら見られるかな・・・。

旧カモシカセンター。
降雪機で作られた雪に乗って、その氷の花にも見とれる。センター前を雪かきしているU山さんと一緒に茨餅。カッパ上下を着る。今日は忘れずに持って来たスパッツもつける。

遊歩道に残っている雪は硬いから先週の残り雪。新雪ではないけど雪があれば十分。



望湖台。
笹が倒れているが、雪庇尾根はまだできていない。早くできるといいな。

天指し岩。
白い鎌ケ岳北面が大きく迫る。先週真っ白だった水量谷の尾根がうそのように黒い。
遊歩道に動物の足跡。でかくて大きいのもあるが・・・。昨年鈴鹿に熊が出たとかいううわさ話があったらしい。本当だったら怖い・・・。熊の話をしていると目の前の足跡が全部そう見えてくる。


峠。
暑くてカッパ上下を脱ぐ。

鎌ケ岳。
手前は左端岩場から。岩と岩についた雪を楽しみながら・・・。

大岩小岩。
雪が被ってないので普通に歩く。御在所が少し曇ってきたと思ったらどんどん暗くなって細かい雪が降ってきた。これくらいの雪なら濡れないからいいけど、下界では雨かも・・・。
南へ行けばこちらの空も暗い。


長石谷。
風がきついので尾根には行かず、そのまま谷を降りることにする。しばらくは結構雪があって楽しい「岩と雪歩き」。その雪もすぐに少なくなって、残り雪と苔に滑って困っていると、前方で夫がスッテンコロリン。幸い川には落ちなかった・・・。こんな時期に、はまったら心臓麻痺か凍死だよ・・・。
いつの間にか雪は雨にかわった。犬星の滝手前では本降りになってきた。まさか12月にこんなに雨が降るとは思わなくて傘を持ってこなかった・・・。

犬星の滝。
周辺が崩れて空が広くなった。
少し下の緑の淵が、落ち葉にせき止められている。ビーバーでも出てきそうな「枯れ葉ダム」が出現していた。

登山口近くの堰堤。
ここまで何も口にしていない。小降りになったところでお茶にする。屋根のように張り出した大木の下で雨宿り。熱い紅茶で一息つく。
単純に冬の山は「雪」と思い込んでいるが、「鈴鹿は12月でも雨が降る・・・。」
思ってもいなかった「12月の雨」を楽しみながら谷を降る。

長石谷登山口。
いつできたのだろう、一番下の堰堤に三ツ口ダムくらいの深い湖。木々の間からはエメラルドグリーンの湖面がキラキラ輝いているのが見える。
「今」は永遠でなく、自然は少しずつ姿を変えて行く・・・。
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