鎌ケ岳

        1162m (三重)
KAMAGATAKE

2007年12月30日 小雪

P7:00〜(本谷)〜御在所〜鎌ケ岳〜(長石尾根)〜P

薄日が射している。雪がないので本谷の岩を歩こう。くぐり岩横岩も雪がないと安心。この辺りから少し小雪が舞い始めた。
大黒岩が暗い。雪のついた笹を分けて朝陽台へ。鳥居はもう新年の準備がちゃんとできている。新しいしめ飾り!広場が白くなり始めた。


休憩していると中道から男性一人。「60歳から山を歩き始めて今年79歳。今日で今年の山は315日目。」とおっしゃる方。
既に十年前に100名山は終わって・・・。
話していると私たちが山を歩き始めた頃、「初めての長石尾根」を案内して下さった四日市の呉服屋さんIさんだった。なんと8年ほど前にお会いした方との再会。話すと私たちのことも覚えていて下さった。
Iさんに必死について行ったあの日は忘れていない。仙人のように足が速くて身軽で強烈な印象だった・・・。見ず知らずのそれも未熟な私達に御在所のルートや百名山のことをあれやこれや話してくださった。
カーナビと言うものも余り知られていなかった頃に既にそれを使いこなし、日本中を走り回った話など・・・。
その頃と少しも変わってみえない。最近でも普段は10時間ほど歩かれるそうだ。朝明から雨乞岳とか、国見から雨乞岳とか、御在所御岳神社から雨乞岳とか。
話を聞いてなんと前向きなんだろうと感嘆する。山を歩いているおかげでとても健康だとにこにこ話される。心も体もとても若々しい。明日の予定はキララ峰とか。


2007年の締めくくりの今日、私たちはIさんから元気をもらった。
今までこうやってたくさんの方に出会って、山の経験、知恵や工夫などいろんな事を教わった。私にとって全ての「出会い」が「山の先生」であり「山の教科書」だ。それはこれからもかわらない。
遊歩道は降り始めた雪に白くなった。その雪を蹴りながら歩く。
峠から鎌ケ岳への稜線は西風がきつい。頬や耳が痛く凍傷になりそう・・・。

鎌ケ岳。
大岩手前、いつも右折れして登るがなんか違う。直下の岩が崩れて土が削られた。まだ崩れそうでとても足を置けない。仕方なく大岩小岩の中ほどから上がる。
足下の樹氷が綺麗。山頂も見事。南に行くとガスッて何も見えない。すると一瞬だけガスが空いて、透き通るような白い衣装をまとった鎌尾根が姿を現した。美しい・・・。
今日の鎌ケ岳には雪と氷の花が咲いている・・・。


降りは長石尾根。
直下の岩場から仰ぐ山頂には樹氷の花々。綺麗・・・。
秋に元気だったシャクナゲの葉は下に垂れぐったりしている。が枯れてはいない。このまま冬を過ごすのだろう。


弥一ケ岳まで来るとそれまでの小さい霰とは違って1cmほどの大きいのが降ってきた。
松葉やイワカガミの葉に積もった霰は白い宝石のように輝いている。今夜は雪になるのかな・・・。
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