鎌ケ岳

        1162m (三重)
KAMAGATAKE

2008年2月9日 晴れのち雪

P7:00〜(中道)〜御在所〜旧カモシカセンター前9:00〜鎌ケ岳11:30〜(三ツ口谷)〜大滝12:40〜P13:20

予報では昼前から雪。駐車場へ着くとOさん、車は温泉街に置いてきたそうだ。慎重派は違う・・・。
T尾さんも「雪だから早く行動しようと思って。」と早々に藤内沢へ。
ワカンを置いて、ピッケルとアイゼンを持つ。歩き始めると意外にも気温が高く、暑くて額から汗が流れる。
お二人から昔の?スキーの話を聞きながら進む。11日の白馬五竜の雪はどんなだろう、ワクワクする。
岩棚辺りからは遠く知多や渥美半島の山までくっきり望めた。間の豊橋?あたりの煙突の煙がたなびくのもはっきり分かる。ずっとこのまま午前中好天が続くかな?この時はまだ大雪になるとは思っていなかった・・・。
「コクイ谷はどうかな?」とOさん。いつか歩いた硬い雪よかったよ・・・。ほとんどその気になっている私。


富士見尾根の岩場。
鎌ケ岳山頂が曇ってきた。空が暗く、小雪も舞い始めた。やはり天気予報どおり降るのかな?
鎖をしっかり持って降りる私。Oさんも「Aゼロ、積極的使用。」声高々に宣言!

ガレ。
本当は登りたいがあきらめる。上の鎖から足で触れて見ると「ふかふか雪」だった。雪が硬いと楽しいけど・・・。
富士見岩への尾根コースも、今季は一度も通っていない。雪が少なくて柔らかいし、笹が起きているし・・・。

ちびっ子広場。
灰色の空に人工氷ばくが青い。寒くてカッパ上下を着る。
休憩室に入ると本格的に雪が降ってきた。積もりそうなボタン雪。空は暗い。こんな雪ではコクイ谷は無理だよ。はまりこんで何時間もかかる・・・。

朝方気温が高かったせいで汗だくになった。ストーブで甲羅干し?すると乾いた。皆さん、手袋や帽子をストーブの回りにかけたり、パンを焼いたり・・・。自分の為にあるようにストーブを独占しているのが可笑しい。スキー場のヒュッテみたいだとか言って楽しそう。
数組、ソリ遊び家族が出入り。偶然、T尾さんも藤内沢から到着。
コーヒー、紅茶、チョコ。


こんな暖かい所でぬくぬくしていると外に出られないよ。
Oさんは目出帽をつけて、私はネックウオーマーでいざ出発。
雪が降り続いているので望湖台はパス。
遊歩道最後の柵で三角点から来たT尾さん、先の広場から一緒に進む。

峠道。
雪はあっという間に積もって膝くらいまで。降ったばかりの新雪ふわふわふかふか雪。ちょっと重いけど、足にまとわりつく雪にいい気分。
静かにしんしんと降り続く雪。すごく積もりそう・・・。雪の魅力に取り付かれている人には「雪」のことしか頭になく、他のことは何にもかもすっかり忘れてしまっている・・・。

峠。
降りは楽しかったけどここからの登りがきつい。アイゼン、ピッケル、何も使ってないし・・・。わかんは置いてきたし・・・。

源頭部。
このあたりでなんかバランスが悪くピッケルを出す。ちょっと楽かな。歩き始めると下からOさんが「すごい所、登っているみたい!」と言っている。気分は剣かエベレスト?「ここは鎌ケ岳なんです・・・。」
「トレースを使ったほうが楽。」なのでT尾さんがつけてくれた旧道を行く。ふかふか雪に潜りながら登る。
あまり歩いた事がない道なのでどこか知らない山を歩いているよう。
しばらくすると馬の背岩手前に出た。岩は左から。

大岩。
Oさんが颯爽と頂上へ一番乗り。
私は左から進んで大岩小岩の真ん中へ。御在所は灰色の空に包まれている・・・。

鎌ケ岳山頂。
祠は埋もれていなかった。でも今日が今季一番寒い。「やったー。」待ちに待った厳寒の鎌ケ岳山頂だ。寒いので直ぐに三ツ口谷へ。


今来た直下の降りが楽しい。ふわふわ新雪を駆け下る。雪の下は岩がごつごつして歩きにくかった。皆それぞれ自分でトレースをつけて、雪崩れを起こしながら源頭部への斜面をかけ走る。

ガレへ。
谷へ降りる。ふっかふか雪に潜りながら転げながら雪泳ぎ。コロコロ転がって雪まみれ。
仰ぐ鎌ケ岳山頂は暗い冬空の彼方・・・。



左俣出合。
見上げると、この谷もたっぷりの雪に埋もれている。「雪がしまってこんな新雪が積もると楽しい。」そうだ。

大滝へ。
登山道の右下の谷からOさん等の声。何処から降りて行ったのだろう?
いつもの巻き道を回り込もうとしたらトレースがない。ここは雪がなくても滑落しそうで危ないところだけど・・・。
先ほどの声の辺りまで戻って、木につかまりながら慎重に降る。ここが今日の核心部だなと思っていると、目の前に氷ばく・・・。「これが大滝?」いつも見るより小さく見えて上の小滝かなと思った・・・。
笹をしっかり持って滝下へ滑り降りる。滝横にも透明氷。こんな氷はクライミングしようとしても欠けやすいとか。なるほどピッケルを打ち込んでも剥がれ落ちている。

三ツ口大滝。
蒼い氷と雪に覆われて美しい。今日、この完全に凍ってしまった大滝を見る事が出来てラッキー。レンズが曇ってうまく撮れなかったのが残念だけど・・・。


ダム湖へ。
堰堤の下に以前滑り降りた雪の斜面ができていた。
ダムも凍っていた。「この氷は雪が凍ったもの?」ピッケルで触れると2cmの透明氷にベタベタ雪が数センチ。浅瀬に入って氷上歩き。足裏で氷を感じる・・・。
降り続く雪に幻想的な風情の三ツ口谷・・・。ここでもレンズが曇って・・・。

カッパが雨の中を歩いたかと思うほどずぶ濡れ。鈴鹿は気温も高いし、雪に水分が多いということなんだろう。

スカイラインも駐車場にも10センほどの積雪。車が雪に埋もれていた。やはり温泉街に置いてくるべきだった・・・。フロントガラスや屋根の雪をはらって、雪道の苦手な私はこわごわ坂道を降る。
思っていたとおり下界では雪騒動。温泉街ではシャーベット状の雪に何台もスリップしていた。
雪たっぷりの冬の御在所、鎌ケ岳を満喫して帰途につく。
やっと冬らしい「冬」を味わえてよかった・・・。
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