鎌ケ岳

        1162m (三重)
KAMAGATAKE

2008年3月1日 くもり時々雪

P7:30〜(長石谷)〜岳峠12:00〜(長石谷)〜P14:30 

今日は温泉最奥駐車場まで上がったけど雪は大丈夫だろうか。帰り降りられるかな?霙が降っているし、なんか空も暗いし・・・。

歩き始めると突然雷。冬の嵐?駐車場に駆け戻って様子を見る。

しばらく休んでいると空が明るくなった。雪は降り続いている。また雷がなりそうで尾根は怖い・・・。では谷へ。長石谷を行けるところまで行くことにしよう。

谷に入ると雪がベタベタしている。底なし沼のようにずぶずぶはまりこむ。さっきの霙のせい?それともここが東斜面だから?

犬星滝。
ここまで約二時間。雪はどんどん多くなる。相変わらずべたべた。気温も高そうだ。雪が深すぎてどこがどこかわからないまま谷をつめる。
真っ白の谷と林が美しい。

いよいよ岳峠への急登。
ここでもはまり込んで少しも前に進めない。
すぐそこが岳峠。目の前には白ハゲへ行く尾根にでかい雪庇が張り出している。でももがいてももがいても稜線に出られない。
時計を見ると12時前。もう5時間近く行動している。この深雪じゃ山頂へはまだ相当かかりそう。もし三ツ口へのトレースがなかったらラッセルで帰りが遅くなるかも・・・。車が降りられるかどうかも心配だし・・・。
今日の山頂をここにしよう。


今来たトレースを辿る。やはり降りも重い雪に悩まされる。はまり込むのは当たり前で、時に頭からひっくり返って一回転。
これがきっと鈴鹿の湿雪なんだろう。ベタベタ雪。スパッツを付けているにもかかわらず、靴の中に雪が入ってそれが融けてぐちょぐちょ。冷たいし気持ち悪いし・・・。もちろんカッパもずぶ濡れ。
手袋はすぐベタベタになって数回替えた・・・。

きっと先生はこの雪の事がわかっていてスタートしなかったんだろう。何も考えず、雪だったらなんでもかんでもはしゃいでしまう困った私達・・・。「知らない。」ってことはこういうことをいうのだろう・・・。


はまり込む雪に遊んでもらってやっと登山口へ。堰堤には分厚い氷。車が出られるか心配だったが道路には雪がなくてホッとする。

「中道も風がきつくて大変だった。」と駐車場であった面の木さん。
そういえば谷は、重い雪にはまり込んでばかりであまり風は感じなかった・・・。

今日、これこそ「鈴鹿の湿雪」といえる雪を体感した。こんな重い雪では時間がかかるし、体が濡れて冷えるし「遭難」「疲労凍死」と言うことが起こりうるだろう。
雪のことをもっと知りたい。雪質がわかって先が読めるようになりたい・・・。雪山では雪次第で生死を分けることになるかも知れないのだから。

何より体重の減り方がいつもより大きい。ベタベタ雪歩きはダイエットにはいいかも・・・。
湿雪鎌ケ岳を堪能して?帰途につく。
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