鎌ケ岳

        1162m (三重)
KAMAGATAKE

2008年4月5日 晴れ

P7:00〜(中道)〜御在所〜鎌ケ岳〜(馬の背尾根)〜三岳寺〜P14:15

もしかしてスカイラインが開通していたら雨乞かな?ところがまだ通行止めだった。風がなく暖かな中道を行く。


地蔵岩。
今日もこわごわで、左足が膝になってしまった。降りでは左手を伸ばすのをすっかり忘れている。力が入りすぎ。体も岩にくっつきすぎ。

凹角部。
少し前から足元にある木の根っこ。それがぐらぐらして不安定。根っこを頼らずに登る。その上でボルダリング。左端から右に巻いて上るのは楽しい。コブシはまだ蕾だった。
岩のように硬い雪が残っている。その後も時々現れる残雪に乗る。

下のテラス。
富士見岩を仰ぐと芽吹いた木々が山肌に赤い。

鎖場下の岩場。
倒れた木をくぐりぬけて以前のように岩を歩いてみる。様子が変わって・・・。

上のテラス。
大地は鮮やかな緑色パッチワークで彩られている。麦が生き生きと伸びてきたから。辺りの木の芽も出番を待って膨らんでいる。足元には残雪と氷が時々現れる。冬と春が入り混じった今日の御在所。

富士見岩。
下の鎖場から残雪を蹴ってガレを歩く。梯子下には岩か雪かわからないほどの硬い雪。



レーダー下から、ネコヤナギを見て広場へ。
そり広場雪山に人工氷ばくのかけらも仲間入り。冬の忘れ物の氷と雪山に遊んでもらって遊歩道を進む。

石碑ちかくの草原に・・・。咲いていた!タテヤマリンドウ二輪。生まれたばかりのうす青色。花びらが弱々しい。
まだ御岳神社からの尾根の日陰には雪たっぷり。

望湖台から雨乞を望む。今日は琵琶湖の彼方に比叡山とか比良の山並みがうっすらと蒼い。


記念碑あたりから振り返れば御在所望湖台が薄緑。春色に染まり始めている。


峠道。
ここにタテヤマリンドウは一輪も見つけられず・・・。
この辺りから見る雨乞岳が春らしい。薄緑の衣装でさわやか。山は少しずつ色を変える・・・。


鎌ケ岳山頂直下。
大岩手前のザレ場が脆い。少し下でもぼろぼろ崩れていたので今日はやめて、大岩小岩の真ん中から大岩へ。春の風を感じながら空に向って手を伸ばす。大空に吸い込まれそうで、飛び立てそうでいい気分。

鎌ケ岳。
山頂に雪はまったくない。うそみたいに夢見たいに消えてしまった。
柔らかな春の陽射しを背に、汗ばんだTシャツも乾かしながら紅茶でほっと一息。
キララの尾根越しに宮妻を見下ろす。深い緑はお茶畑。御在所からの麦の黄緑とはちょっと趣が違う。
長大な入道新道の尾根がどっしり。山頂近くの濃い深緑アップリケは多分馬酔木。北尾根の頭はてっぺんの芝生あたりかな?あの草原から見る鎌ケ岳は圧巻・・・。
いつかイワクラあたりから降りて黄葉が綺麗だった奥ノ谷も、もうじき萌黄色に染まるだろう・・・。

馬の背尾根は花が咲いているかな?


体ごと投げだされたような感覚で、ほんの一瞬ドキッとする岩に乗る。
尾根を下り始めると暑い。この尾根は南東だからか風もなくめちゃくちゃ暖か。だから花も早く咲く・・・。
長石谷の残雪が時々目に入る。馬酔木の葉が艶やか。

もう一度ドキッとしてしらはげへ。
ここで白砂とともに雪崩れる。気持いい・・・。犬星の滝の音が聞こえるがさらに直進する。ショウジョウバカマの蕾。シキミの花。ツバキ・・・。
他の花はまだかな?ほとんどあきらめ気分でいるとイワウチワの蕾!
葉が丸いのがイワウチワ。きれ込みがあるとイワカガミとか。
明日にでも咲きそうなふっくら蕾も。でも花はまだまだだよ・・・。


雪のように感じる白い道と、数箇所ある白い日本庭園が美しい。そこに萌黄色の木々が色を添えて彼方に青い御在所が聳える。春らしくていい・・・。
何度も通っているのに、数回登山道をはずれてしまった。カンが悪いというか方向音痴には本当に困った物だ。
尾根だから尾根伝いに行けばいいのにとんでもない所へ入ってしまう。ぼんやりさに我ながらあきれる。
なにか好奇心をそそられたり、花に見とれたりすると我を忘れる。どこにいるのかもまったくわからなくなる・・・。無事登山道に戻れた。


三岳寺手前でイワウチワ!今日はこの花一輪に会う為にここへ来たんだなと思った。それで十分だった・・・。

ところがしばらく降ると思いもよらず斜面のあちこちに・・・。
可憐な薄ピンクの花びらを広げ始めたものや蕾がいっぱい・・・。丸い緑の葉がつやつや。
蕾は特にピンクが濃く可愛い・・・。
次々現れるので踏まないようにご対面。それぞれ表情が違う。どのこも可愛い。最後に双子が二組登場。余りの可愛さにため息が出る・・・。


今日は馬の背尾根を歩けてよかった。可憐なイワウチワに出会えて幸せ・・・。


帰りに菰野町田光で絶滅が心配されているシデコブシ。
その透き通った淡いピンクの花にも魅せられる。こちらは可憐と言うより華やか・・・。
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