鎌ケ岳

        1162m (三重)
KAMAGATAKE

2008年4月19日 くもりのちはれ

P7:00〜(中道)〜御在所〜鎌ケ岳〜(長石谷)〜P14:00

鈴鹿全体、山頂付近に雲がかかっている。昨日までの雨は上がったけど山はどんな天気なんだろう。時雨れているのかな?
希望荘少し下で虹。アーチをくぐって御在所へ。いい気分。
スカイライン道路脇にはミツバツツジがいっぱい。新緑もみずみずしい。

ふと目の前に鹿!左手から道路に入って横断しようとしている。こちらを振り向く。きっと何か大きいものが視野に入ったのだろう。びっくりさせないように車を止め通り過ぎるのを待つ。慌てることも興奮することもなく静かに立ち去った。思いがけない出会いに、息を呑む様な時が流れた。多分ほんの短い時間の出来事・・・。

風がきつい。山はやっぱり暗いから雨乞には行かない。もう雪もないし・・・。
普通に中道から。登山口近くの石碑へ寄り道。アカヤシオやコブシが綺麗。
花の下に、小さい葉がないものは本当はタムシバというらしいが・・・。



先週あたりからハート形のスズカカンアオイの葉が目に止まる。
傍に茶色の花。なぜか花と思えない地味な色と形。目立たない・・・。こんなんで虫が来るのかな?Oさん「ギフチョウが好きなんだよ。」「え?じゃ御在所にもギフチョウが来る?」いつかその蝶にあえるかも・・・。



キレット。
ガスがかかってそこに白いコブシが咲いていると幻想的で美しい。
花の時だけ、コブシに思いを寄せるけど木や葉はどんなだろう?
下のテラスからちょっと登った所、先週まであった残雪はすっかり消えた。

キレットの見える岩。
明日にでも咲きそうなふっくら蕾のアカヤシオとコブシ。蕾の中の花びらは綺麗に折りたたまれているそうだ。そしてその時を待っている・・・。冬の間、ネコヤナギのような柔らかな芽が寒さや風雪からしっかり守っていた。そしてやっと私の出番と今はちきれんばかりの様子。花開くのはもうすぐ・・・。

富士見岩。
中道往復のT尾さんが降りて行った。

朝陽台。
ガスッて何も見えない。朝見上げた山頂付近の雲の中に入ったのだろう。
先週まであった、ちびっ子広場の雪はすっかり消えた。

水芭蕉の池。
汚れたようなカタクリの葉が数枚。一輪だけ蕾がついているが雨でうなだれている。水芭蕉は大きくなっていた。この花はバナナの仲間とか。たしかアルプスの水芭蕉の葉はとても大きかったけどなぜだろう?

峠道。
咲きはじめたコブシが雨に濡れてしっとり。風情がある・・・。
カッパを着ていても肌寒い。

鎌ケ岳手前。
バイカオウレンが見事に群生。北西斜面だからか花が遅いようだ。可愛い、咲く前のピンクの丸い蕾が数本。特大サイズの花も現れびっくり。



鎌ケ岳山頂。
先日の雨で土が流され、岩が洗われた感じ。岩場はどんどん崩れていきそう。中ほどから大岩と私の岩へ。ガスッて何も見えず、分かるのは足元の岩ばかり。

珍しく山頂には誰もいない。冬、雪山があった辺りにどんと座る。
紅茶、メロンパンと三重いちご「章姫」。

常念坊とか島田娘とか雪形の話・・・。三月に八方で白い峰に「白馬」を見たけど何処がどう馬の形なのかよくわからなかった・・・。
四月でもこんな寒い日には、アルプスや御嶽山では雪?来週一の沢から常念へ行く予定のOさん、悪天なら気をつけて。でも降ってももうそんなに積もらないのかもしれない。小屋までは迷わないように目印がつけられるそうだ。安曇野の遅い春、きっと綺麗だろうな・・・。
何時の間にやら、どんどん人が増えてきた。

長石谷へ。



少し降りると馬の背尾根北斜面に雪が残っていた。御在所はすっかり消えていたけど、ここにはまだ雪があった・・・。
イワウチワが賑々しく咲いている。馬の背尾根、長石尾根への両斜面稜線あたりまで。所狭しと。ひ弱に見えるけど本当はとても強い花なんだ、きっと。
雨に濡れてしっとりした花びらが美しい。背の高いショウジョウバカマも多い。


水が多くて犬星の滝がすごい迫力。
陽が差し込んで流れ落ちる水が天女の羽衣のように白い。上に目をやれば芽吹いた木々の彼方に青空・・・。雨が上がった。やっぱり空が青いとめちゃくちゃ気分がいい。


谷には水が溢れている!いつも見られない滝があちこちにできて、その流れに光のスポットライトが・・・。白い水しぶきが銀色にキラキラ飛びはねる。光る水と、その豪快な水音に魅了される。


堰堤まで降りるとぱっと新緑の尾根が目に飛び込んできた。薄墨色の山桜も。
生まれたての柔らかい緑の葉が青空いっぱいに広がっている。光はさんさんと降り注ぎ、そよそよ吹く風も緑で爽やか。


朝は余り目に入らなかった駐車場の桜も見ごろ・・・。


草花も木々も何もかも萌え始め、春がいっぱい溢れている。命、煌いている!
やっぱり山は新緑の季節が一番!(雪の季節もそんなこと言ってたような・・・。)
「御在所と鎌ケ岳の春」を堪能して帰途につく。
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