鎌ケ岳

        1162m (三重)
KAMAGATAKE

2008年5月31日 くもり時々小雨

P7:00〜(中道)〜朝陽台9:00〜望湖台〜武平峠〜鎌ケ岳11:15〜白はげ〜犬星の滝12:10〜(長石谷)〜P13:10

登山口辺りのイワカガミは花が散ってしまった。松の花は稲の穂みたいに大きくなった。新芽も伸びた。
コアブラ躑躅の白い小さい蕾やヤシオの葉が綺麗。オオバノトンボソウの葉も見かける。

今日の大地は麦秋の黄金色と緑。早苗が育って田んぼが緑になったから。時々シロヤシオやサラサドウダンの花びら絨毯。

下のテラス。
富士見岩あたりまでの尾根の緑が鮮やか。ちょっと小雨が降りだした。

ガレ下。
イワカガミが所狭しと咲いている。きっと御在所で一番遅い花。

朝陽台手前。
ササユリの葉が何本も。人っ子一人いない山頂。ガスッているし、小雨が降り続いているのでさっさと通過。

旧カモシカセンター前。
寒くてカッパを着る。手袋が濡れて手も冷たく感じる。今日は随分気温が低く季節が早春に逆戻りした感じ。草餅一個。



遊歩道。
今日はじめて人を見る。振り返れば表道から降りて行ったのか姿が見えなくなった。

望湖台。
シャクナゲの道から。ここは古い切り株が出ている。スキー場を荒らさずに行ける国見岳への道だったらしい。
望湖台に寄ってみるが霧で何にも見えなくなった。

記念碑。
タテヤマリンドウが朝顔のようにねじれて、皆花びらを閉じている。あずまや付近のシロヤシオはわずか花をつけていた。

峠道。
ホトトギスがさかんに鳴いている。途切れる事がないくらい。鶯は時々。今から托卵するのか済んだのか?その雛を育てているのかどうか?我が家のつばめ第一弾五羽は数日前に巣立っていったが・・・。彼らも必死に生きている、命つないでいる・・・。
雲湧き上がる鎌ケ岳。瑞々しい緑の稜線。もう少しで山頂の雲が取れるかも・・・。
小学生二人のお孫さんをつれたおじいさん。「地元の滋賀県から。ここは夏北アルプスへ行く練習。」とはっきり断言。
峠近くでは岡崎からの団体さん。ビニールカッパとスニーカーの軽装で。

武平峠からの上り。
ナルコユリの葉を見つける。鎌ケ岳へはサラサドウダンが多く赤い花を楽しみながら進む。鮮やかなヤマツツジも、ヤシオの緑の葉も美しい。しっとり水分の多い大気を吸って新緑シャワーを浴びながら歩く。超気持いい。
カラ類か?小さい鳥がさえずりながら新緑の枝から枝へ。じゃれあっているように飛び回る姿に心癒される・・・。
日陰尾根への分岐で砂地に鹿の爪跡がくっきり。

鎌ケ岳山頂の祠。
後ろにはサラサドウダン、前にはタニウツギ。神様も今日は花に囲まれている。あたりは何も見えない・・・。
誰もいない山頂。当たり前だよ。こんな日に山ヘ来る人はよほど・・・。
谷は水が多いかもしれないので白はげから降りよう。



宮妻への分岐。
雨で笹が覆いかぶさってトンネルになっていた。前かがみになって降る。

白はげ。
砂ザレを雪のように滑り降りる。振り返ると緑の鎌ケ岳が霧に煙っていた。
イノシシかな?土をひっくり返した跡がそこらじゅうに。

長石谷へ。
大きく水の音が聞こえる。谷へ降りるまでのこの降りが好き。

犬星の滝。
すごい迫力で豪快。新緑も美しい。その後は水が多くて岩も滑りやすい。ミカエリソウやイワタバコの葉が多いが花はまだのようだ。


足元になにやらピンクの・・・。よく見ればショウキラン。その下ではシロイトソウがいっぱい。思いがけない出会いにうれしくなる。

ぬれた落ち葉に滑りながら歩く。こんな所ヒルがいそう・・・。なるべく岩に乗る。ヒルの心配をしながら足早に歩く。立ち止るとくっつきそうで・・・。
鉄橋を渡って下の川に降りざっと靴を洗う。見た限りでは被害はなさそうな・・・。



長石谷登山口到着。
見上げればウツギが咲き始めていた。雨に濡れしっとりした風情。この花はなぜか雨が良く似合う。

やっと車にたどり着いて着替えようとするとなにやら膝にうごめくものが・・・。
ヒル?
ティシュで摘み取ろうとしてもすぐにとれない。すでに生地の目に入り込んでいる。手で掴み取ってもらう。下にスポーツタイツをはいていたので二枚の布地には潜れなかったようだ。あーよかった・・・。でも吸い付かれる寸前だった!
これからの季節、雨の日の長石谷はヒルに気をつけようっと。




2008年5月25日 くもり

P9:10〜(中道)〜富士見岩11:00〜旧カモシカセンター(11:20〜11:40)〜武平峠12:10〜鎌ケ岳13:00〜(三ツ口谷)〜大滝13:30〜三口ダム13:50〜P14:00

雨が上がった。鈴鹿山脈から湧き上がる雲を見ながら山に向う。その力強くエネルギッシュな動きに見とれる。
駐車場には一台の車もない。いつもより二時間遅い出発。
岩棚から大地を見下ろせば黄金色と銀色のパッチワーク。それはそろそろ収穫を迎えた麦畑と田植えが終わった田んぼ。まだ所々雲も湧き上がって雨上がりの風情。


昨日夕方半年振りにインドアに行ったのでその疲れが残っている。体が重い。ゆっくり歩きで二時間近くかかってしまった。
その後もあちこちはしょって・・・。


峠道。
新緑が目に沁みる。鎌ケ岳の上りではイワカガミがいっぱい。まだ蕾も多い。ここは鎌ケ岳で一番遅くまで雪が残るからだろう。
けなげに岩の隙間に咲く「本物の岩鏡」 同じようなヤシオも現れる。

鎌ケ岳山頂。
ガスって何も見えない。休まずそのまま左俣のシャクナゲを見に行く。笹の間から見下ろしても花らしきものは見当たらない・・・。よく見れば数えるほど。
去年鈴なりの花を見たのでうそみたい。こんなに花が少ない年もあるのかな?
こちらはただでさえ花が少ないのに昨日の雨に散らされたシロヤシオ。真っ白の絨毯でなくまばらに白い花びら。
緑が眩しい林の中をいい気分で、草原から三ツ口谷へ。


落ち葉に足元が滑りやすいので直進する。
新緑に包まれた大滝は水が多くて豪快な音をあげていた。あちこちの滝も緑の中に真っ白な水しぶき。時々ギボウシの葉。
緑の山と緑の水が綺麗な三ツ口。


駐車場に戻ると遅くから繰り出した人が多くて車が十数台。
雨に降られることなく、鎌ケ岳山頂から丁度一時間で降りた。これで午後の用事にも十分間に合う。
爽やかで瑞々しい雨上がりの山を楽しんで帰途につく。

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