鎌ケ岳

        1162m (三重)
KAMAGATAKE

2008年6月28日 くもり時々小雨

P7:00〜(中道)〜朝陽台〜望湖台入り口〜武平峠〜鎌ケ岳〜(長石尾根)〜(三ツ口谷)〜P

既に小雨が降っている。今日のササユリはどうかな?カッパを着て傘をさしながら歩き始める。

岩棚。
本谷からのひんやりした風が火照った体に気持ちいい。暑くてカッパを脱ぐ。
すぐ上、先週の二本の蕾は終わっていた。今日綺麗だと思ったんだけど、遅かった・・・。
地蔵岩上で本谷に向いて濃いピンクのもの5本ほど。花びらが何かに食べられたようになっている。甘い香りがするから皆から狙われるのだろう。

ザレ。
先週の蕾がない。これも鹿に食べられたのかな?キレット下のは枯れていた。

朝陽台付近。
葉はいっぱいあるが蕾がない。ユリ根がある程度大きくならないと咲かないのかな?
もしかしてカタクリのように咲くまでに何年もかかるのかもしれない。


望湖台。
手前のは咲いたかな?と期待するが・・・。ここのは先週と同じくらいで成長していない。来週かな?
望湖台へは行かず戻って遊歩道沿いを捜すが一本も見つけられない・・・。

峠道。
武平峠近くで先週見た蕾と咲き始めの五本が何もなし。私がずるっと滑った跡はしっかりあるのに・・・。鹿さんの仕業かな?
ちょっとがっかりして鎌ケ岳へ。
登り始めると今にも咲きそうな蕾。つんと澄ました横顔が可愛い。水滴がキラキラ輝く。その後今日の一番「色白さん」など8本ほどに出会った。
小さいツルアリドウシの咲き始めも淡いピンクがいい。ツルの先に二つずつ花をつけている。膨らみ始めのマッチ棒の小さい様な花も可愛い。こんな綺麗な花に会えて、やっぱり今日も鎌ケ岳まできてよかった。


展望台で、ヤマツツジの隣りにヤマボウシを見つける。
源頭部では水玉の綺麗なオトギリソウ。いつも数えるほどしか見つけられない。

鎌ケ岳山頂。
大岩小岩を楽しく歩く。あんなに緊張したこの岩もいつの間にか当たり前になっている。山頂の標識岩にイワキンバイがまだ咲いていた。あたりはガスって何も見えない。鎌尾根からのひんやりした風が心地いい。今日は風があるからか?ブヨのような虫がいないのでいい。

山頂直下。
絶対今日咲くと思った双子はまだ蕾。でも先はほんのりピンクに色を変え今にも開きそう・・・。「晴れていたら咲くのかもしれない。」ササユリもちゃんと考えて省エネしてる・・・。



ガスの中、岩場にイワキンバイらしい花を見て進む。シャクナゲの葉が産毛のような白から薄緑になってきた。触れると結構硬くてしゃんとしていた。

犬星の滝からの道と出会ってさらに進む。このあたり、笹の背が低いので歩きやすい。辺りは靄がかかって神秘的。どこか奥深いアルプスの山を歩いているようで気分がいい。尾根歩きは谷からの風が心地いいから好き。あたりを見回してもササユリは全くない。
相当降りて鞍部手前、可愛いピンクの蕾。やはり今日も尾根には一輪だけだった。


三ツ口谷へ。
先週の「一番の綺麗どころ」は終わっていた。他には見あたらない。

堰堤下へ。
先週最も豪華だった花も水分がなくしおれていた。この花はやはり見た目どおり弱々しい。花期も一週間ないことがわかった。ササユリの命は短かすぎる。
最後はこの蕾。咲こうかどうしようか迷っているような可愛らしさ・・・。滝下では山アジサイ。暗い岩壁の下にはショウキラン。イワタバコの葉も大きい。


ダムから水鳥がさっと飛び立った。白鷺くらいの大きさだったけどこんな山奥にもそんな鳥が来ると知って驚く。

霧が立ち込めて幻想的なダム湖。水中にはイモリかヤモリかうごめいて、湖畔にはアサギマダラの好きなヨツバヒヨドリ?の花が尖った蕾をつけていた。表道との出合でちょっと変わったシロモジ・・・。

ダム下でなにやら白い木が・・・。よく見ればヤマボウシ。薄紅色の花を枝いっぱいにつけて空が明るく感じるほどだ。足元にはツルアリドウシの白い小さな花・・・。
スカイラインに出るとアジサイに似たノリウツギの白い蕾が空に向って伸びている。その姿勢が逞しい。


小屋ではシャラソウジュの蕾。本谷入り口では実をつけたナルコユリ。いつの間にか夏の花が顔をそろえ御在所は夏本番を迎えようとしていた。
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