鎌ケ岳

        1161m (三重)

2009年2月22日 晴れ

P7:00〜(中道)〜朝陽台9:00〜望湖台〜武平峠〜鎌ケ岳(11:30〜12:00)〜(左俣)〜(三ツ口谷)〜P14:00

朝、千草辺りの田んぼは霜が降りている。温泉最奥駐車場の水溜り氷は結構分厚い。こんな日はきっと雪がしまっているだろう。
スカイライン道路も凍っている。青空に薄化粧の御在所。釈迦岳もうっすら白い。


富士見岩直下のガレ。
青空に樹氷が映え美しい。目をこらせば、氷片が宙に舞っている。耳を済ませば樹氷の笹に落ちる音が聞こえる。シャラシャラ・・・。
富士見岩に近づくと樹氷がない。朝日に融けたのかなと思ったが、すべて強風に飛ばされたらしい。さっきの氷片!朝陽台で樹氷の写真を狙っていたO川さん等が残念そうに話してくれた。
林の中をすり抜けるとはまらない雪。左俣に行けるかな?


遊歩道がガチガチに凍っていて夫がスッテンコロリン。蔵王のようなモンスター樹氷を見て望湖台へ。
雪尾根を歩く。北斜面は滑らかな雪。南面はややベタつく雪。岩にエビノシッポがいっぱいついて、樹氷も見事だ。
記念碑へのどこでも歩きは兎の足跡についていく。はまらなくていい。なめらか雪尾根の尖がりを歩いてめちゃめちゃいい気分。あずまやへの笹原もサクサク雪。
はしゃいでいると写真の人や鎌ケ岳から来た若者に笑われた。たしか昨日帰りに出会った人たち・・・。彼等は御岳神社の尾根でテント泊したそうだ。足元の雪は相変わらずサクサクのカタクリ雪。


峠手前に、又小さく二段の雪庇ができていた。

武平峠。
登りだすとマシュマロか雪見大福のような雪庇が滋賀県側に続いている。ふっくらまろやか。

展望台手前の二段雪壁。
右端に残骸。蹴りこんで登るが上で硬い氷壁になっている。蹴りこもうとしても硬くて無理。仕方なく少し降って左側を登りなおす。

展望台から望む白い御在所に見とれる。左俣は黒いけどどうかな?

山頂手前のガレ場。
埋もれた谷の雪につま先を蹴りこんで進む。気持ちいい。



山頂。
雪がないので大岩に乗る。大空に両手を広げ鳥になる。「やったー。」白い雨乞、御在所を独り占め!
南に行けばこちらの山も薄化粧。祠の前は下の段にも雪が積もって、又二段になりかけている。

左俣はどんなかな?
今日は軽い新雪ではない。ちょっと重い。時間も遅いから融け始めているだろうし・・・。アイゼンをつけよう。
尾根から左俣へ。



急斜面に差し掛かる。ちょっと重いかたくり雪がアイゼンについて高下駄になる。すぐ下はアイスバーンだ。夫はここで数メートル滑落。それを見た私は怖くて前向きに降りられない。後ろ向きクライムダウン。ピッケルのシャフトを持ちアイゼンを蹴りこむ。
辺りの斜面のあちこちから雪崩てくる。「滑り降りた方が速いかな?」とカッパのズボンをはくことにする。傾斜のきつい斜面で一度アイゼンを取ってはきなおすのは一苦労。こんな時、カッパのズボンのサイドが全開できると便利だけど・・・。

下降再開。
雪が付いてくる。自分で雪崩を起こしてその雪に埋もれそう。早く通過しようとすると新雪下のアイスバーンの割れ目に腰まではまり込む。足が抜けないよ。
雪が少ないので岩がむき出しになった所では頭から落ちて一回転。雪まみれ!
下のほうでは雪の下でちょろちょろ水の音がする。はまりこんだら凍る!できるだけ山側寄りに歩こう。
自分で蹴った雪がくるくる丸まって転げ落ちる。ばらの花のようにも見える雪の花が、次々咲いて面白い。
最後は三ツ口谷へ滑り降り左俣下降終了。



谷からは案内板どおり巻き道へ。途中、林の中から対岸の崩壊箇所を見上げる。随分高い所から崩れたようだ。
再び谷へ降りると流れのふちの雪にフリル氷。可愛い。氷柱も。次々色んな氷が現れて谷の水際から目が離せない。
戻って大滝を見に行くと氷のシャンデリア!滝下にはビー玉氷もいっぱい。
今年は凍った滝を見ていないとあきらめていたけど・・・。間に合いました!小滝も雪とフリル氷でドレスアップ。



今日のおまけ。
堰堤下の斜面。思いもよらずここにも雪たっぷりで駆け下る・・・
ダム湖に降りるとマンサクの蕾。まんまるに膨らんで、はちきれんばかり。このダム湖は中道入り口と同じくらいの標高かな?まだ足元に雪がある・・・。
御在所、鎌ケ岳で冬三昧・・・。一日中雪と氷を楽しめてラッキーでした。

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