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下のテラス
山を仰ぐと山肌がピンクに染まっている。綺麗!この辺りからはアカヤシオ回廊を行く。
富士見尾根の岩場。
咲き始めたヤシオが鮮やか。藤内小屋への尾根を彩って美しい!ここから山頂にかけては来週かな?
なんか顔に雨が痛い。霙かな?もう五月になるって言うのに雪?手がかじかんで真冬のよう。
誰もいない朝陽台。強風で吹き荒れているが鎌ケ岳へ行くことにする。
峠道手前の崩壊箇所が工事中。峠から上ってきた数人と「真冬ですね。」の挨拶。皆手が冷たそう・・・。
こんな強風は吹き飛ばされそうで危ない!必死で重心を低くして踏ん張って峠道を歩く。
鎌ケ岳の裾野の白く柔らか緑が綺麗だ。
峠。
風で飛ばされたのかザックカバーがない。振り返るとザレ場辺りの木に引っかかっている。夫が取りに戻って・・・。振り返ると今来た峠道の尾根沿いがピンク色。
鎌ケ岳へ登り始めると風がどんどんきつくなる。露岩など数か所の岩場には乗らず下を進む。
日陰尾根、三ツ口の尾根も華やかなピンク色に染まっている。新緑も美しい。吹きつける強い風とともに雪が流れてくる。まるで吹雪だ。
「もうすぐ五月というのに、御在所は真冬。きっとアルプスも大荒れだろう。御嶽山もこんな日だったら山頂へは行けない・・・。」
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鎌ケ岳。
朝は綺麗に山が見えたのに、御在所、雨乞岳山頂はすっかりかくれてしまった。冬のように寒すぎる山頂に、立ち止まらずささっと通り過ぎる。鎌尾根はアカヤシオであちこちピンク色。
岳峠から白ハゲへ。
馬の背尾根は若々しい緑一色。こんな天候にも拘わらず人がどんどん登って来る。
長石谷を見下ろせば萌黄色が美しい。柔らかな黄色と金色かオレンジの若葉に埋め尽くされている。
歩くアカヤシオ回廊に華やかなシャクナゲの花が目に飛び込んできた。
遠く薄緑のキララ峰が優しく春らしい。
何か白い花が?近づいてみるとシロヤシオ!もう咲いたの?足元にはイワカガミが次々と現れる。華やかなピンクの蕾をいっぱいつけている。
白い日本庭園。
新緑と雪のように白い道の美しさにハッと息を呑む。緑のシャワーを浴びながら歩くってめちゃ贅沢。
その後はイワカガミの群生。白に近いピンクも可憐だ。
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三岳寺。
ここにもシロヤシオ。花数が多い。細かい雨が降り続いているので梅雨時のように錯覚する。
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ひときわ目を引く薄緑のミツバツツジの葉。そのうぶ毛に包まれた紙風船のような葉に見とれる。
温泉街。
緑美しい大石公園をしっとり春雨に濡れながら歩く。気温が低かったし、濡れたのですっかり体が冷えてしまった。温泉であったまってホッとする。
帰りに青空に虹のアーチ。
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この日北アルプス、鳴沢岳や鹿島槍ヶ岳で遭難が相次いだ。春の嵐は山を一気に真冬に変えてしまう。無理、無謀はもちろん慎しみたいが、装備が十分でも、どれだけ経験や登山歴があっても急変する山のことはわからないものなのだろう。
怖がりの私はいつも山を畏れているけど・・・。
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