鎌ケ岳

        1162m (三重)
KAMAGATAKE

2009年6月6日 くもり

P6:50〜(中道)〜望湖台9:30〜武平峠〜鎌ケ岳11:25〜犬星滝13:25〜(長石谷)〜P14:45

登山口の梯子段、はじめて手を使わずに登れた。コアジサイの蕾はまだ小さくて緑色。ツクバネウツギの白い花びらが散って赤いがくが花のよう。
地蔵岩上あたり、背後でウグイスが鳴いて飛び立った。その姿を真近で見る事が出来た。あまり人前に姿を見せない鳥らしいけど・・・。

富士見尾根の岩場。
大地は小麦が小麦色!大麦との色の濃淡が美しい。水田はすっかり濃い緑になった。
リョウブが色ついている。上のテラスからはサラサがいっぱい。この間までシロヤシオがいっぱいだった斜面だ。ベニドウダンも多い。あちこち、サラサじゅうたんを歩く。

朝陽台も鈴なりのサラサ。小さいタンナサワフタギの白い花。遊歩道ではもうタニウツギが蕾を膨らませていた。今年は登山口辺りとそんなに変わらない。去年は一ヶ月ほど違ったけど・・・。



望湖台。
地獄谷沿いに何か白い花が・・・。サワフタギかな?コバノガマズミ?それともヤマボウシ?大きい花がチラホラついているのはホオの木。

峠道でベニドウダンごしに見る鎌ケ岳。アシビの新芽が花のよう。
スカイラインの法面工事崩壊箇所が復旧中。工事音が谷を越えて聞こえてくる。
峠手前の砂には鹿かイノシシの足跡。爪が二本。動物も道の方が楽なのだろう、ちゃんと登山道を歩いているのが可笑しい。そしてヒルもあちこち運ばれて行く。

展望台手前ではタニウツギとベニドウダンが鎌の裾模様。真っ赤なヤマツツジもお出迎え。緑の森になぜか赤は目立たない。ふと目の前にうす緑のヤマボウシ。がくが小さくその数も少ない。今年は会えなかったと残念に思っていたけどよかった!



鎌ケ岳山頂。
サラサとタニウツギに包まれた祠。鳥居前のこの白い花は何だろう。みかんの花みたい・・・。
鎌尾根は濃い緑に包まれた。はるか下の谷沿いに白い花がいっぱい見えるけど・・・。望湖台と同じ花かな?
おにぎり、紅茶、アメリカンチェリー。

入道岳山頂だけが若草色。他の峰はもう濃い緑の夏色。なのにそこだけが取り残されて春の色。ヒョウモンチョウが傍に来た。羽を開くと綺麗なオレンジ、閉じれば目立たない落ち葉色。その色でしっかり身を守っているのだろう。
日が射してきて暑いので、雨傘を日傘にして日よけ。いつの間にか鎌尾根にガスが流れて一瞬で白い世界に・・・。まるでアルプスみたいで見とれる。

目の前に花びらが八枚のサワフタギ!ここでも若草色の馬酔木の新芽に目を奪われる。岳峠手前では、ベニドウダンの向こうに日本庭園。新緑と岩肌が綺麗。なぜか躑躅には岩が良く似合う。


シラハゲへ降りるとシロヤシオはもうナッツのような実をつけていた。見下ろす長石谷にも白い花を付けた高木が多い。
白い登山道に真っ赤なベニドウダン絨毯。これはまたリッチな気分。シャクナゲの花にもシロヤシオ同様、ナッツのような実がついていた。

御在所が見える草原はいつの間にか茶色から緑に変わった。「草原の輝き」のメロデイを口ずさむ人がいる・・・。
わあ、今度は真っ白の花!綿みたいにふわふわ。蕾は南天見たい。これがコバノトネリコかな?望湖台からずっと気になっている花もこれかも・・・。



足元にはタツナミソウ。犬星の滝への案内板はいつの間にかなくなった。谷に降りると木々の緑に光が差し込んで輝いていた。滝なんて目に入らない・・・。今日の滝は完全に脇役だった。
時間が遅いのでこのまま長石谷を降りよう・・・。


イワタバコの緑の葉がつやつやしている。ショウキラン、シライトソウ。ヤマジノホトトギスは葉ばかりで花を見つけられない。
川原に降りると、つながったシオカラトンボが飛んで行った。


登山口でギンリョウソウ。モリアオガエルの卵は?と去年の場所を見に行くと流れが変わって水がない。これでは卵は産めないよ。
堰堤にお腹が黄色い鳥。キセキレイかな?金属音のようなさえずり・・・。

河原からダム湖を見に行く。緑の水に青空が映えて綺麗。立ち枯れの木は大正池みたいな雰囲気。足元の細かい砂がめちゃ気持いい。素足になりたい気分・・・。
水辺ばかりに気を取られていたが、ふと振りかえると御在所に滝雲が纏わりついている・・・。なんて神々しい!
青空に、緑と湖水が裾模様の初夏の御在所。ながれる雲が今日の最終章だなんて・・・。思いがけない展開に感激!



そして出会いはまだありました・・・。朝から捜していて、やっと見つけたコアジサイ!

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