鎌ケ岳

        1162m (三重)

2009年12月6日 晴れのちくもり

P7:00〜(中道)〜朝陽台〜望湖台〜武平峠〜鎌ケ岳(10:55〜11:25)〜(長石尾根)〜P13:00

紅葉は終わったけど結構車がとまっている。御在所が赤く染まった。モルゲンロートだ。気温が高く、歩き始めると暑い。手袋も帽子もいらないくらい。
白い月が丁度御在所の上にある。「月と御在所」を見ながら進むなんて、風流というか趣がある・・・。

地蔵岩。
久しぶり。すっかり忘れているよ。肩から見える岩棚下の岩をおばれ岩と勘違い。本当のおばれ岩はそのずっと左手。あのテッペンに立つのは怖かった・・・。
降りるのが苦手。左手のひじを伸ばし、右手をかけ右足に乗る。わかっているのに右足に乗り切れない。「レイバックで。」ふー、やっと左足が下に届いた。何べんもやっているのに・・・。

上のテラスで夫が滑る。濡れていると思った岩は凍っていた。他人事ではなくその上で私も滑る・・・。



ガレ場下へ来ると雪が降ったように白い。霜柱だ!二センチほどの氷は、まるで華道に使う剣山。銀色に光って尖っている。思いがけない出会いにはしゃぎまくり。「やったー、御在所に冬が来た!」ガレ場にも氷が張ってつるつる滑る。

朝陽台。
木々は硬い芽をつけている。今年延びた枝が赤く見える木と伸びないのか?色が変わらない木がある。植物によっては、厳しい環境であまり成長できないまま生きているものもあるようだ。どの木も身を守る為に葉を落とし、冬へ準備万端。
大岩から望む望湖台がちょっと白いような・・・。うっすら霧氷でもついたのかな?
雲が低く直ぐ頭の上を流れていく。


望湖台。
谷から冷たい風が吹きあげてくる。目の前には彩りのない冬枯れの山並みがあるばかり・・・。いつの間にか望湖台は全くの冬だった。秋の始まりもここからだったけど、冬もやはりこの望湖台から始まるようだ。

峠道へはゲートから。
冷たい風が吹きぬける。天指し岩から見る鎌ケ岳はモノクロの世界。この辺りは気持ちいい乾いた岩を歩く。掘割道は落ち葉が濡れて滑りやすい。

峠。
今日の天気予報は晴れだったけど、雨乞岳の方から黒雲が押し寄せてきた。山の天気は本当にわからない。
登りに備えおにぎり一個。山では何か食べると次の行動が楽になる。ロープが張ってあるのでその横から。


三ツ口源頭部。
ここにもロープが張られている。御在所山頂がガスってきた。御在所が御在所と思えず、神秘的。アゼリアがどこかヨーロッパのお城のように白く聳える。

鎌ケ岳。
手前の岩場は前尾根気分で。頂上の大岩に楽しく乗る。私の岩には先客が・・・。仕方なく手前に乗ると、先客さんが「水沢岳から来てキララへ行ってしまった。間違ったとわかって登り返し、へとへと・・・。」と話してきた。初めてだと鎌尾根をそのまま尾根伝いに行ってしまうのだろう。よくわかります・・・。
祠前で休んでいると今度は長石尾根を歩きたいという人が道を聞いてきた。地図には尾根直ぐ下にも道が記されている。Tさんが「こんな道はない。」と言っている。地図は完全ではないということを知った。


長石尾根。
降り始めにもやっとした下界を見下ろすと、キララと馬の背尾根に陽が差している。綺麗だ。丸くもこもこしてどこかあったかみを感じる山の膨らみに見とれる・・・。
三ツ口へは降りずに弥一ケ岳へと進む。いくつもピークがある。弥一ケ岳はこれかな?


スカイラインの災害復旧工事の様子が良く見える。やっと最もひどい崩壊場所にとりかかるようだ。

長石尾根の最後のちょっとした岩場や急な降りも楽しい。一の谷のような馬の背のような・・・。足元には茶色の松葉が敷きつめられている。その絨毯に滑って転ぶ。右手下には木がなく危なかった・・・。とっさの判断ができないから、わき見せずよく見て歩こう。

砂の綺麗な長石谷の河原に降りる。私はここから御在所を見上げるのが好き。長石尾根を降るのも気にいっている。冬の始まりの御在所・・・。来週、雪降るかな?


Tさんに教えてもらった唐辛子成分を含むハンドクリームとビタミン剤を薬局で買って帰る。これでこの冬は指先がかじかまずにすむかも・・・。


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