鎌ケ岳

        1162m (三重)

2010年1月10日 くもり

P7:00〜(中道)〜朝陽台9:00〜そり広場〜御岳神社〜峠10:10〜鎌ケ岳(11:30〜12:30)〜(三口源頭部〜三ツ口谷)〜ダム13:45〜P14:05

直前を山○○○さんが行く。ザックに名前が書かれている。Tさんも現役の頃、山岳会の名前入りザックが苦手だったそうです。まあ宣伝だから・・・。立ち岩などに立ち寄ったり、追い越されたりする。

岩棚。
雲の隙間から朝日のシャワーが伊勢湾にふり注ぐ。太陽は分厚い雲の中。

地蔵岩。
やっと太陽が顔を出した。数センチの新雪がつま先に気持ちいい。雪には雪の歩き方をしよう。後ろからTさんの靴音が聞こえる。雪に蹴りこむような心地よい音。力が抜けている軽い靴音。私もそうやって蹴って一点に乗るように意識するが何度も「おっとっと」と滑る。

上のテラス。
「一歩がうまく置けないステップはささっと素早く。」慎重に一歩を置くばかりでなくそういうことも考えながら歩く。雪山歩き応用編?


何も見えない朝陽台。

そり広場。
氷ばくが大きくなった。雪かき仕事中、自然学校の方がストーブで温まるよう声をかけて下さる。
木のガードが優しい。そこに手袋をかけ乾かす。あったかい。スノーシューの貸し出しもある。スキー客の為に手袋やゴーグルも売っている。奥村さんの地図も置かれていた。雪の中であったまる場所があるのは幸せ!
元気回復して遊歩道へ。八ケ岳も小屋があったので生き返った。御在所もこの学校があるので有難い!



望湖台をパスして、普通に遊歩道から御岳神社へ向う。いつも前を通らせてもらうだけで失礼している。この時とばかり一年分のお願い。鉦をたたく。お腹に響くような音色がガーンとして、雪野原に吸い込まれて行った。

峠道。
雪が深い。ササも倒れ始めている。そのうち登山道が隠れて雪尾根になるだろう。雪は砂糖みたいに湿って固まって重そう。砂糖雪を歩く。


峠。
ちょこっと雪壁が出来始めた。
雨乞から鎌へ行くといっていた山○○○さんは「この先、行っても雪だし・・・。」と峠から降りた。

鎌ケ岳へ登る。雪見大福雪庇がいっぱい!写真を撮りたいがカメラの出し入れが大変なのでつい撮らずに通り過ぎる。顔が寒いし手が冷たいし、余裕がない。後から「撮っておけばよかった・・・。」



鎌ケ岳山頂。
直下の岩場をチムニー岩右のスラブ岩から行った人がいる。ちょっと滑りながら。今日は私も行ってみる。「体重差20キロもあるから。」はまらず滑らず雪のスラブ岩を登れた。

大岩には見た事がないでっかいエビノシッポ。本物のエビみたい!鎌ケ岳の風と岩が作り出した見事な芸術作品に見とれる・・・。風がキツイ。
祠北側、風除けに傘をさした人。祠前の雪には紫色の液体?先客さんが神様にワインをお供えされたらしい。


その神様に失礼して鳥居前でツエルトを。今日は新しいガスコンロなので安心。多度神社の御神酒を少しとぜんざい。あったまる・・・。

霰か?パラパラ音が聞こえる。ツエルトはベタベタに濡れて重そう。そうじゃなくて確実に重い。「乾かしてから行きたい。」のに濡れたままで、しかも重くなってごめんなさい。

帰りは山頂直下の少ない雪を駆け下る。ガレに来た。ここも雪が少なすぎてちょっと危ない。こわごわ雪を求めて降る。


源頭部。
今季初めての雪の源頭部はどうかな?上部に雪がないので随分下へ行ってから谷へ降りる。しっとりした新雪が心地いい。ちょっとだけ雪泳ぎ!
見上げればいつか私が落ちた岩も目に入る。ここはどうしてこんなに雪たっぷりなんだろう。左俣出合を過ぎても雪があって楽しい。

日陰尾根の崩壊箇所辺りに来るとH山岳会の方から「道を変えているのでこっちは通らないように。トレースは消しますから。」といわれた。ここ滑落したら大変だものね。


以前は良く通って怖かった道。谷へ降りて反対側を見上げると滝の氷を増やしている人がいた。炊事用のゴム手袋で。

Tさんに滝への降り道を確認してもらう。直進したほうがいいようだ。大滝は凍っていた。氷の上に雪がついているのでちょっと残念。水が流れる滝の真ん中だけ凍っていない。来週は全面氷かな?


あちこち雪崩れている。アンモナイトのようにぐるぐる巻き雪玉が落ちている。ばらの花みたいなものや、でっかい雪だるまみたいなのも・・・。誰かが作ったように見えるから不思議。自然が描いた雪模様、雪景色に見入る。ホンちゃんでは1mほどのアンモナイトになることがあるそうだ。

左岸トラバース道のほんとに何でもないところで、落ち葉と雪に右足をちょっと滑らす。一つ間違えば下まで滑落するところだった。事故はこんなところで起きるのだろう。オツチョコチョイな私、どんな所でも慎重に足を置くように気をつけよう。


午後になって気温が上がったから?歩くと雪が靴についてくる。砂糖雪からベタ雪になる直前の雪。
朝からこの時間まで、御在所鎌ケ岳の雪と氷を存分に楽しみました。


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