鎌ヶ岳 

       1162 (三重)

2010年7月10日 晴れ

P7:00〜(中道)〜朝陽台〜望湖台9:00〜武平峠〜鎌ヶ岳〜(尾根〜三口谷)〜P13:15

陶芸村あたりで道路の真ん中になにかいるよ。いたちかな?車が近付くと、ころころ転げるように山の中へ。茶色の背中にくっきり縦じま。うりぼうだった。小さくて素早い。一生懸命さが可愛いかった。お母さん猪と、はぐれたかな?

中道から仰ぐ御在所はすっかり夏色。濃いみどりに包まれている。
あちこち探すが、ササユリは影も形もない。もう七月だし・・・



上のテラス。
掘割道を行くと、朝日に背中がジンジン熱い。これはまったく北岳バットレス四尾根だ。

朝陽台。
アキアカネがいっぱい。急に暑くなったから一斉に孵ったかな?今年もちゃんと御在所へ避暑に来ていた。

望湖台。
双子の片方のササユリが咲いていた。
ちょっと幸せ気分。
あたりは霞んでいる。


武平峠。
三ツ口から来た人一人。ヒルはいなかったそうですが・・・「ヒル山へ行きますか?」鶴の一声で出発。

今日は熱中症対策に塩分チャージングとかいうラムネのようなお菓子を持ってきた。塩飴みたいかな?「塩の粒が入っている。スポーツドリンクと同じだと思うよ」なるほど塩っ辛い。

展望台。
滋賀県側からは爽やかな風が吹いてくるのに、三重県側はむっとして湿気が多い。風もない。Tさんは「動物の死骸のような匂いがする」と言っている。野性的なカンが全く働かない私にはよくわからない・・・

ヤマボウシのがくが赤くなっていた。
足元にツルアリドウシがいっぱい。もともと小さい花だがもっと小さいのも現れる。花弁が三枚のや、淡いピンクのものも。

ガレ。
ここでは小さいオトギリソウやママコナを見つける。

あたりではやかましいほどエゾハルゼミが鳴いている。その声が近いので目を凝らすと近くの木に止まっていた。しばらく観察。みどりの頭と背中、透き通った羽が綺麗。外観はヒグラシによく似ているが声は全く違う。

直下の岩場。
アキアカネに混じって黒いトンボが一匹。カワトンボでもイトトンボでもない。チムニー岩に止まっていたので一緒に登る。


鎌ヶ岳山頂。
直下の前尾根似の岩場を楽しく歩いて、山頂岩に立つ。

大岩のちょっとした隙間にコメツツジが咲いていた。今までここで方向を変える時、めまいを感じていたのに、今日は何もない。はじめて普通だった。やっと慣れたかな?何でも時間がかかる人だから・・・

アキアカネが空いっぱいに飛んでいる。黒い小さなゴミが点々と空にあるみたい・・・
イワツバメも元気に急降下。ごちそういっぱいだしね。
鎌ヶ岳夏風景・・・



未だ背中の黄色いトンボがササに止まって尻尾をどんどんあげて、さかさまになっている。「挑発しているんじゃない?」とTさん。好きな涼しい山で大人になるんだな。山が生物を育てているんだ。

子供のころ、生き物とか怖くて理科が苦手だった。その頃、山を歩いて、虫や花などをよく見て、もっと自然に触れていたら、きっと理科が好きになっていただろう。

山頂標識岩にイワキンバイ。淡い黄色がやさしい。

Tさんは、昨年咲いていた尾根のササユリを見に行ったが、やっぱりなかったとか。

松山谷を見下ろすとホオの木に白い花。左俣のは淡いピンクだったけど・・・ホオの木の花の色もいろいろなんだ。

雨乞岳を見ながらお昼にしよう。塩分補給に梅干しおにぎり、トマト、オレンジ。
Tさんのように暑い時に熱いものをいただくのもいいのだろう。
冬と違ってお湯がすぐ沸いた。速い。下界では冷たいものが欲しいのに、山では熱い紅茶が喉をうるおしてくれる・・・

背中が熱くなってきた。今日は傘を置いてきてしまったので、日傘がない。



ヒルのことを考え、尾根から降ろう。
ササユリも気にして捜すがさっぱり。あきらめが悪い人・・・

鞍部から三ツ口谷へ。
小滝にイワギボウシ、そしてカワギボウシ。

ダムに降りる手前。
キンレイカ、ヤマアジサイ。

一番下の滝。
石の下だけ砂が残っておもしろい現象。小規模グランドキャニオン?



ダムの淵のモリアオガエルの卵が少ない。もうほとんど孵ったのだろう。Tさんが見に行くと下でイモリが待ちかまえていたとか。生まれたと思ったらイモリのお腹の中?小さな生物が、命をつないでいくのはとても大変なこと。

今日も一日理科教室、ありがとうございました。ちょっと賢くなった気分。


登山口あたりではウツギにコマみたいな実がぎっしり。

この日、三ツ口谷で遭難者の遺体が発見されたとか。展望台での一言、Tさんの鋭い動物的感覚に驚かされました。

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