鎌ヶ岳 

       1162 (三重)
2010年9月25日 くもりのちはれ

P7:00〜(中道)〜朝陽台〜望湖台9:00〜鎌ヶ岳(10:30〜11:20)〜(長石谷)〜P13:25

肩甲骨のあたりの筋が伸びて一週間痛かった。シップを貼っている。足は大丈夫だから、今日は歩こう。

雲の動きが速くて、風がきつい。こんなに強風だと岩登りは振られて危ない・・・

御嶽山が雲の上に見える。今日の王滝頂上の風はどんなだろう。きっと吹き飛ぶよ。独立峰は風の向きが変わるので、風を予測できないとか。

高知県から見えた夫婦に得意げに?御嶽山を教える。

貯水池が白い。冬に氷が張るとこうなるけど・・・さざ波でそう見えるらしい。今日は風がきついから?それは先週の御嶽山三の池と同じだ。湖面が突然白く見えたり、さっと消えたりした。

コブシの実が赤くなった。グーに見えるその実は、もうはじけていた。



広場で、圧雪車が展示されていた。新車!赤くて格好いいから、ちびっ子が喜びそう。

望湖台。
雨乞山頂には雲がかかって暗い。ほとんど垂直の岩を軽くスニーカーで、降りる人、何て身軽なんだろう。滑らかな猫足・・・

記念碑広場には切り株道と、萱ぶき屋根の休憩所ができていた。

峠道。
ほんの少し黄葉が始まった木々を見て歩く。サラサドウダンが渋いワイン色。馬酔木には小さい蕾がいっぱい。アキノキリンソウはどんな所にも咲いている。結構強い花だ。

鎌ヶ岳へ。
峠でおにぎりをほお張って鎌ヶ岳へ向かう。


先週、御嶽山剣ケ峰への登りが苦しかった・・・そんな時、私は立ち止る。そしてその後、結構速いペースで又歩き始めるそうだ。自分ではわからないけど・・・
立ち止まらずにもっとゆっくりペースで歩き続けると疲れない。これが山歩きの常識だそうだ。まったく常識がない私・・・

ためしてガッテンでも歌を歌いながら歩ける速さと言っていた。ゆっくりなのでコースタイムが遅くなるそうだが、「立ち止まらないで」とは思ってもいなかった。

鎌ヶ岳への登り、やっぱり何度も止まる。いつも写真を撮ったり、花を見たりして、エライのをごまかす。ここで歩き続ける訓練をすると、疲れない歩きかたのコツをつかめるかも。

「高所に弱いのは体内に酸素をうまく取り入れられないから。普段からホウレンソウやヒジキなど鉄分をしっかり取る。」「そして毎週北アルプスに通う。低酸素室と同じだから。」毎週は無理だけど、聞いただけで、なんかすごく強くなれそう。

そう言われれば、鉄分とか不足してそうだし・・・食べることって大事。

まだまだ、あちこちにアキノキリンソウ。ママコナや小さいツルアリドウシの赤い実も。その実をとても小さく思うのは、知らずしらず、先週見たコケモモと比べているから?

展望台。
枯れたようなヤマボウシの紅葉。葉がハナミズキみたい。どことなく花も似ているから同じ仲間かもしれない。


前尾根似の岩場から山頂岩へ。
風がきついので飛ばされてしまいそう。手前のスラブだけにしておく。私の岩も控えめに乗る。

南へ行くと、視界が開けた。渥美半島や三重県の南部の山や伊勢湾の輪郭までよく見える。
間違えて直進した人がクライムダウンで降りようとしている。岳峠へ滑落するよ・・・

陽だまりでお昼にしよう。今日はガッテン流でおにぎりと味噌汁。あたたかいものが恋しい季節になった。

背中が汗ばんで止まると体がひやっとする。冷え症には困ったものだ。陽に背を向けていると背中が熱くなっていつのまにか乾いた。そしてぬくぬくした背中が気持いい。まるでひなたぼっこ。「○○くさー。」とおもいきり笑われたけど・・・
前回七月は日傘が欲しいと思ったのに、今日はお日様のぬくもりが心地いいなんて、やっぱり秋だね。


岳峠へ。
山頂から降りる瞬間が好き。何もかも遮るもののない空間に投げ出されて、超気持ちいい。

廊下から鎌尾根末端へ。
天気が回復して、綿向山が全容を現した。雨乞山頂の雲もなくなった。末端から見る鎌ヶ岳南面はどんどん崩れている。きっと、もともと三角の山だったんだろう。
目の前に動きの遅いヘビがにょろにょろと。急に気温が下がって、冬の準備が追いつかず困っているのかな?

ドーンと視界が広がって白はげ。
この瞬間もたまらない。雲が取れていった周囲の山々。鎌ヶ岳を仰ぎ、まだ夏色の御在所、キララをのぞむ。


犬星の滝。
バイカオウレンの葉を見て谷へ。ダイモンジソウを捜すが、花はなかった。たしかユキノシタに似ていた・・・

谷の流れに木漏れ日が差し込んで綺麗。白く光る水の帯と黒い岩のコントラストがいい。


淵に光が差し込んで神々しい。10センチほどの魚が緑の水にささっと動いた。

本谷と長石谷の合流する湖に降り立つ。いつの間にか澄んだ青空が広がっていた・・・


以前から、ここからのぞむ御在所が気に入っているのだ。丁度、梓川からの穂高や、焼岳みたいで・・・ところが今日は水量が少なく、立ち枯れ木もなくてちょっと残念。

緑のさざ波が揺れている。水と光と風が織りなす別次元の世界にも、心惹かれる・・・


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