鎌ヶ岳 

       1162 (三重)
2011年4月2日 晴れ 

スカイライン旧料金所P7:00〜(中道)〜朝陽台〜望湖台9:00〜武平峠9:50〜鎌ケ岳11:00〜(左俣)11:30〜(三ツ口谷・長石尾根)〜犬星の滝12:10〜(長石谷)〜P13:15

菰野町田光あたりで車の窓に鳥がぶつかりそうになる。鮮やかな赤茶色。ハトより大きくからすより小さい。広げた翼の色が光に反射して強烈。なんて鳥だろう?
今日からスカイライン上の駐車場に停める。
何ヶ月ぶりかでご一緒のOさん、すでに準備OK。鳥のことを話すとさすが鳥博士さん「トラツグミ」かな?

T尾さんは冬の駐車場から、Tさんはこちらから登場。
藤原岳へ花見なのか登山者の車は少なめ。

先週の雪はすっかり消えた。薄緑の山が朝日に眩しいばかり。登山口あたりでショウジョウバカマが咲き始めた。ここのマンサクはもう茶色っぽい。

おばれ岩。
枝に隙間なく花をつけたマンサクを見つける。一瞬何の花だろうと思った。日雀、ヤマガラのさえずりを聞きながら歩く。ツピツピ、ツツピツツピ・・・

我が家にも先月31日、ちゃんと燕が帰ってきた。いつも思う、自分の家?をどうやって覚えているのかなって。


キレット。
Sさん夫婦が「木々の芽が膨らんでいる」と春捜し。
コブシはまだ猫の尻尾のまま。アカヤシオはどの枝の蕾もふっくら。いよいよ芽吹きの季節だ。
植物はどうやって春を知るのだろう。ネズミは日の出の時間が早まったことで春を感じるらしいが・・・やはり外気温や、日照時間かな?
残雪が出て来た。固い岩のような雪を歩く。先週新雪の下に固い雪を感じたのはこの根雪だろう。

北谷テラス。
ここのマンサクがやっと咲き始めた。北谷を見おろしても先週の雪は影も形もない。春の雪ははかない・・・

鶯が縄張り宣言。まだあまりうまく歌えない。
あちこちでマンサクの花を見つけ、御在所にはこの花が多いことに気づく。



岩稜帯。
乾いた岩に春を感じる。周囲の山はもやっとして春霞。
ミズナラ、リョウブ、シロモジなどの木々の先が今季伸びた分だけ色が変わっている。一年の進歩がはっきりわかる。O先生によると、専門用語でシュート?というらしい。


富士見岩直下のガレ。
誰も行ってないよ。折角あるんだから行ってみよう。ピッケルを出す。数センチ下は固い、はまり込まない雪。いつかの大雪にラッセルで腰まであった所だ。今日は薄い固い雪と岩のミックス状態。いい気分。

富士見岩。
ちょっと小休止、T尾さんから草餅を頂く。
鎌ヶ岳の北斜面はやはり白い。朝陽台は先週の雪がうそのよう。何もない。キツネにつままれた気分。
林の雪を、うさぎになって何処でも歩く。これはいい雪。

チビッ子そり広場。
蒼い雪がたっぷり。人工雪は蒼いそうだ。氷ばくは落ちたが、広場の雪は休憩所の屋根まである。
C新聞にはロープウエイ開設50余年、四月に雪がこんなにあるのは記録的。ゴールデンウイークまで残るのではと写真も出ていたが・・・

冬の間、うなだれてションボリしていたシャクナゲの葉が艶々してきた。



遊歩道。
冠峰碑あたりでタテヤマリンドウ捜し。
T尾さん、ソフトクリームみたいな赤ちゃん花芽を見つける。本当に小さい。
三角点あたりは地肌が見えて来た。でも望湖台にはしっかり雪尾根が残ってる。起きた笹にはまり込みながら記念碑へ。

咲いていました!タテヤマリンドウ。シロヤシオの木の下に。寒さに耐えて、がんばって咲いたことが花びらの傷み具合でわかる。いの一番に、御在所に春を届けてくれてありがとう!



御嶽神社へお礼参り。
T尾さんと我々と・・・

躑躅類の木々の枝が真っ赤になっている。山肌がうっすらと赤く見えるほど。冬、雪山から御嶽神社の額縁に手が届いたけど、今日は、さい銭箱あたりに雪があったことを知る程度の残雪のみ・・・


御嶽神社からの尾根にはまだ雪たっぷり。足元の雪のおかげで軽くまたいだゲートだったが今日は普通に。冬は終わった。

峠道の岩は乾いている。この岩場をかけ降るのが好き。気持ちいい!周囲の山の常緑樹の緑が明るくなった。武平峠からはまだ雪庇があるようだ。

 峠。
バナナでおなかを満たして・・・。

岩場。
岩の隙間の躑躅の小枝が、絵具でも塗ったように真っ赤。「私が新芽です」と自己主張している。

いつもの雪壁はどうかな?アメーバみたいに残ってる!ピッケルを出し、蹴り込んでザラメ雪を登る。スパッツとピッケル正解でした。先週と違ってスイスイ登れた。ザラメの下の固い雪にピッケルが決まる!気持ちいい。


直下の岩と雪。
馬の背岩に取りつく。後ろからOさんも。
山頂の谷を残雪が埋めている。ザラメ雪!ここでも蹴り込むのが気持ちいい。
前尾根似の岩からもう一度ザラメ雪を踏んで、大岩へ。雪と岩を存分に歩いて、もういうことなし。

鎌ヶ岳山頂。
ヒオドシチョウがひらひら、春を知らせてくれる。


Cラーメン、ぜんざい、オレンジ。これからの季節はフルーツがいい。
降りのコース取りはT尾さん、雪と花巡りルート。なるほどね。

左俣から犬星の滝へ。
左俣の降り口は、思ったより多くて一面雪野原。ピッケル出して、しっとりしたいい雪を駆け下る。前の二人は、右カーブがきつい斜面をクライムダウンしている。おっちょこちょいな私もそうする。

みんなのステップがあるのに、二回尻もちをついてビショビショ。その後は快適な雪の谷。やっぱり愉しい左俣!


三ツ口から長石尾根に上がってヌタバから犬星への道。ここを降るのは初めて。
左に小滝を見て、沢を降る。どこに足を置くか考えながら。濡れた岩は時々ヌルッと滑るので、乾いた岩を捜しながら歩く。

右手下に犬星の滝が見えて来た。
滝上は、秋みたいに落ち葉がいっぱい。今度は落ち葉に滑らないように気をつける。以前、冬に滑落事故があった現場だからより慎重に。


犬星の滝。
バイカオウレンはどうかな?頬ほんのり赤い蕾みっけ。真っ白のも。来てよかったね。
長石谷の岩と水を歩く。緑の水、木漏れ日、揺れるさざなみに春を感じる。ホッとする空間!

○○サクラに小さな芽がでていた。今から一カ月であの可憐な花を咲かせるの?どこにも栄養分なんてないのに。その逞しさに心惹かれる・・・



長石谷登山口。
河原に降りやすい道になっていた。スパッツや靴などを綺麗にする。

鳥、雪、岩、花と全部楽しんで、めちゃ欲張った山歩きでした。皆さん、ありがとうございました。


帰りに、菰野町田光のシデコブシ観察。水色の空に淡いピンクの花びらが華やか、艶やか!甘い香りに包まれる・・・やっぱり春です。

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