鎌ヶ岳 

       1162 (三重)
2011年4月16日 くもり

P7:00〜(中道)〜朝陽台〜望湖台〜武平峠10:00〜鎌ヶ岳11:00〜岳峠11:20〜白はげ11:40〜犬星滝12:00〜(長石谷)〜P13:30

グーグルアースの話を聞きながら歩く。鳥になった気分で世界中を旅できるそうだ。立体感ある3D画像で臨場感たっぷり。予習するように勧められる。

コブシの花が多い。咲き方に特徴がある。あちこち横を向いている。上を向いては咲かない。花数も少なくまばら。幹の上だけに花をつける。今日の御在所はコブシディ。

岩棚。
カラスのような鳥の声、カケス!姿は見えず・・・危なっかしい岩に乗って、コブシの写真を撮っていると、青と白のベージュの翼が目の前を飛んでいった。やっぱりカケスだった。ブルージエイとか言って、ビートルズの歌に出てくるんだって。イギリスにもいるのかなこの鳥・・・

キレットの見える岩。
ここのコブシはまだだった。今度はヒガラが目の前に。スズメより小さい可愛い鳥。二週連続でお目にかかる。

地蔵岩。
谷はマンサクの谷だった。
北谷テラスから上もマンサクが目に入る。御在所はマンサクの山だ。


しばらくして、なにやら幹に黄色のテープ?よく見るとチョウチョ。羽化?
モンキチョウより小さい。北谷からの冷たい風に右に左に揺れている。ここでさなぎになって冬を越したのかな?何から春を感じて、今こうしているのだろう。色々蝶に聞いてみたいけど・・・
Tさんに「せっしゃ」してもらう。
シジミチョウかと思って、あとで調べたら「キチョウ」だった。

富士見尾根岩稜帯。
国見岳に霧が流れて来た。「雪が降ってきた!」相方の目はいいはずだけど・・・目を凝らすがどこにも雪なんて降ってない。あまりの寒さと、雪恋しさに何でも雪に見えたりして・・・もう四月だしね。きっと、コブシの蕾が山肌に点々と白いのが雪に見えたんだ。気持ちわかります・・・

富士見岩あたりも、まだまだマンサクが主役。ガスってきた。


林の雪を歩いて、ございしょしぜん学校へ。
花図鑑のようなポスター。
何か語りかけるような花からの言葉を、ちゃんと聞いてほしい。そして花を取らないで。撮るのは写真だけにして!と呼びかけている。

望湖台。
花びらも花数も多いマンサク。あたりは何も見えない。残雪を歩く。


峠へ。
雪の消えた土は、水を含んでふわふわ土絨毯。
固い岩や、岩のように固い雪も大好きだけど、こんな柔らかな春の土もいい!

峠近くまで降りてくると、コブシが多くなった。「あっち向いてホイ」花とじゃんけんしている人がいるけど・・・
そっぽを向かれても、こんな綺麗な花だったらゆるせます・・・
Tさんは所用の為、ここから降りるそうです。

最近、用事が多くて、早じまいばかりだった我々。今日は足を伸ばさなくては。

鎌ヶ岳へ。
残雪を登る。いつもの雪壁は申し訳程度に残っていた。バイカオウレンが霧雨にしっとり。直下の雪は何もない。やっぱり融けた。

風がきついので岩に乗らないで寄りかかるだけにする。ちょっと残念!


雪の消えた春の鎌ヶ岳山頂。
相変わらず、下界は真っ白。長石谷から登ってきた人が「花が綺麗でした」の情報を下さる。


では、降りは白はげから長石谷へ。
キララ全景が見える岩にドキッとして、青空が広がってきた岳峠へ降る。カズラ谷から来た人等が藪こぎ。我々は廊下から左に折れよう。

鎌尾根には今にも咲きそうなアカヤシオの蕾。ふっくらしている。


馬の背尾根を降る。
しばらく行くと、道に人が倒れている。「大丈夫ですか?」「大丈夫じゃない、足がつって動けない」痛そう。しばらく様子を見る。勺薬蕩を上げようとした頃、少し良くなったと表情が緩んだ。下から来た人も心配して、声をかけたりした。大したことなくてよかった。アルプスだったらどうするのかな?汗をかくこれからの季節、ミネラルの入ったスポーツドリンクなどを飲むようにしたい。



久しぶりの白はげ。
なんて開放的な空間なんでしょう。この解き放たれた感覚は言葉で言い表せない。翼があるなら、自由にどこへでも飛んで行ける気分。心も体も雲に乗ったかのようにふわふわになる・・・

シャクナゲの葉が生き生きしてきた。いっぱい花芽をつけている。



三叉路を左に長石谷へ。
犬星の滝に来ると、先週に続き、足元にバイカオウレンいっぱい。ショウジョウバカマも大賑わい。

清流に魚が動く。水と同じ薄緑色。きっと水がぬるくなって、春が来たことが、魚にもわかるのだろう。はしゃいでいるよ。



緑の水に癒されていると、何やら蕾。イワウチワ!

さらに降って行くと、可愛い淡いピンクのひらひら花びらいっぱい。フレアースカートのフリルがくるくる巻いている。

そして○○○○○。可憐で、愛らしい蕾。




登山口あたり。
新緑が萌えだした。萌黄色の山肌に目を奪われる。淡い緑に赤っぽい緑に・・・すべての植物が一斉に目を覚ました。モノクロの暗い冬はどこかへ行ってしまった。

シロモジの黄色い花、生れたての白や薄緑の赤ちゃん葉、どの木も淡い春色に包まれている。これからは、次々と春の花が現れて、華やかに御在所を彩ることでしょう。

巡り来た季節「春」に、乾杯!


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