鎌ヶ岳 

        1162 (三重)
2011年8月27日 くもりのち雨

P7:00〜(中道)〜朝陽台8:55〜望湖台9:20〜武平峠10:00〜鎌ヶ岳11:00〜(長石尾根〜三ツ口谷)〜P12:00

お昼前後から雨との予報。天候がスッキリしないので車が少ない。登山口のオトギリソウ、まだ咲いている・・・

湿度が高くて、額から汗がポトポト落ちる。

宝剣岳中央稜の話をしながら進む。下部の草つきは滑りやすいので事故も多い。ホンチャンの岩にたどりつくまでに小さな岩場がいくつもある。積雪期に取りつきまで行くのは、結構時間がかかるそうだ。

ザックの背負い方。
山では腰を痛めやすい。腰の高さの所に置いて、ザックを降ろしたり、しょったりすると、腰が楽。横幅のあるキスリングでもそうやって背負ったそうだ。

北谷テラス。
先週に続いてママコナ、ススキ、アキノキリンソウ・・・

ススキ。
今までじっと見たことがなかったけど、米粒のような花が糸のようなものの先についている。その並び方がユーモラス。揺すると煙のような花粉が出た。杉花粉と同じだ。雌花は何処にあるのかな?

コブシ。
赤い実は動物が食べてしまったのか?ほとんどない。まあ種を運んでくれるからいいけど。


富士見岩。
コモノギクが満開。先週の蕾が咲いてうす紫、一週間経ったものは白っぽくなっていた。小さいテントウムシみたいなものに気にいられている・・・

ケルン。
前方のイブネあたりに陽が射している。暑そう。こちらは霧の中で涼しいからラッキーと思ったら、ぽつぽつ雨が降ってきた。リフトの下で一休み。傘を出すが、大したことはなかった。


遊歩道。
数は少ないが、アキアカネはまだ飛んでいる。霧が流れてひんやり気持ちいい。御嶽神社が白くもやっとしてきた。「あそこは雨が降っている」なんでわかるの?ここから雨粒が見えるの?

望湖台。
雨乞岳の南の尾根にだけ、陽が射して、青空もちょっとのぞいている。記念碑の尾根にリョウブがまだ白い。


ヒグラシなどのセミは鳴いていない。気温が低いのか、もう命尽きたのか・・・

峠道。
ササの露払いをしながら歩く。ここもアキノキリンソウ、ススキ。

松の緑が鮮やか。一本の木に、緑色の松の実が数個。春、あんなに花をつけていたのに実が少ない。その、まつぽっくりになるはずの実には、とうもろこしみたいな種が隙間なくぎっしり並んでいる。実の数が少なくても、種がいっぱいつまっているからいいか・・・

峠。
ヤマジノホトトギス発見!一瞬、陽が射してきた。スポットライトが、花を輝かせた。綺麗!

よく見ると、噴水のよう。二段にも三段にも盛り上がっている。これがおしべとめしべ?一段目が花びら。めっちゃ豪華!

手前にまだ花びらが開いてないもの、その傍には蕾。三本の花が、どういう順に咲くのか教えてくれていた。


ママコナ。
小さな花のその形は蘭っぽい。下の二本の黄色の筋が面白い。名前はお米に見えるところから来たらしいが・・・


岩場。
ホツツジ。淡いピンクの見過ごしそうなその花に見入る。遠いのでズーム撮影を教えてもらう。綺麗!

ヤマボウシ。
なかには、赤くなり始めたものがある。

小さい蕾がついている草花。
アキノキリンソウかコモノギクかわからない。葉のつき方、どこが違うのかな?

又、ぽつぽつ雨が降ってきた。傘をさして馬の背岩から、前尾根似の岩を登って、山頂の大岩へ。ザラザラした岩は雨に濡れても滑らない。結構いい気分!
 
空が暗くなってきた。


鎌ヶ岳山頂。
立ち木で雨宿りしている人がいる。雷が来ると怖い!休まず、そのまま降りよう。長石谷のヒルは苦手だから、尾根から。



既に、登山道は川のよう。胸突き八丁を過ぎると小降りになった。お腹がすいた!このあと休むところがないので案内板のある岩で小休止。
ドングリをいっぱいつけたミズナラの大木を仰ぎながらパンを齧る。風情は秋なんだけど・・・

雨は止む様子がない。本降り。

ぐっしょり濡れたタイツと短パンに、峠道で露払いしたのは何だったんだろうと思いながら歩く。

カッパに身を包んだ若い人数人が登ってきた。「傘ですか!」と言われてしまった。困った中高年といわんばかり・・・

どこか川にでも飛び込んだみたいにもう全身ずぶぬれ。Tシャツの袖からも雨水が流れ落ちてぐしょぐしょ。靴の中もぐちゅぐちゅ。シャワークライミング気分!いまさらカッパは役に立たない・・・

鈴鹿だからのんきなこと言ってるけど、北アルプスなら低体温症になる!凍死する。
以前、雨の笠新道を歩いて凍えそうになり、小屋のストーブで生き返ったことがある。夏の白馬でも雨に降られて寒かった!剱岳の雨は死にそうだった。

今思えば、無知で無謀だった。雨なら行動を控えるべきだ!でも途中で降ることもあるし・・・雨の山を歩くには、気力はもちろん、体力がいるのです。

鞍部から谷に降りる。川は普段の何倍もの水量に膨れあがっている。

ダム湖からの道。
三滝川は狂ったよう。何処から集まってきたのかと思うほどの水。暴れている。こわっ!

スカイラインに出ると、行く夏を惜しむようにミンミンゼミが鳴いていた。その声は「雨だろうが何だろうが関係ないよ。強く生きなくっちゃ!」と言っているよう。励まされる・・・

エゴノキ。
うす緑の実はほとんど落ちていた。

カエデ。
実はブーメラン。花を見たことがない!

ねむの木。
たしか、花は、綿のようにふわふわだったが、実が見当たらない。タンポポみたいに飛んでいったのかな?

夏の終わりに、御在所の雨体験。それは八月だからできること!やっぱり、私にとって、今が全て。

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