鎌ヶ岳 

         1162 (三重)
2012年2月19日 はれのちくもり

P7:00〜(中道)〜朝陽台9:00〜望湖台9:50〜武平峠10:25〜鎌ヶ岳
山頂11:40〜左俣12:10〜(三ツ口谷)〜ダム湖跡13:30〜P13:50

真っ青な空。御在所がモルゲンロートに染まる。美しい!
今日は日曜だから、早めに行動したい。コクイ谷は遠いし・・・

真白き峰御在所。エルガーフエイスと富士見岩がめちゃ白い。釈迦岳も綺麗。

10cmほどの新雪の下は凍っている。チムニー歩きで、靴の内側を蹴り込む。スキーのエッジのようにすると不思議、滑らない。

体感温度。
風速1mで1度下がる。10mなら10度下がるようだ。山では、風があるとないでは大違い。今日は風がない。


岩棚。
伊勢湾が輝いている。御嶽山などは霞んで見えない。

地蔵岩。
マンサクには蕾がない。先週、おばれ岩で右足お尻あたりの筋が伸びた人は、早めにアイゼンをつけた。

キレットの見える岩。
コブシの芽が膨らんできた。春を感じてる・・・

北谷テラス。
粉雪まぶされた真っ白な国見、ヤシオ尾根。


エルガーフエイスの岩。
今まで見た中で一番白い。赤いゴンドラが映える。

富士見尾根末端の岩場。
なんて蒼い空なの?吸いこまれそう。北に、釈迦岳、竜ヶ岳、藤原岳、霊仙と白い峰・・・

上のテラス。
雪面が反射してキラキラ!星みたい。良く見れば結晶がそのまま。
いつも気がつかなかったのは、雲っていたり、雪が降っていたり、光がなかった。今日は光が溢れているから。お日様さまさま。

以前、一壁の上から抜け出た所では、降ったままの雪の結晶が皆立って重なっていた。「美味しいお米を炊くと立つけど・・・」そのようになっていた。相当冷え込んでいるようだ。この雪が、雪合戦の雪玉ができない雪なんだ!乾いた軽い雪。


ガレ。
富士見岩へ直登。ひざ以上ある新雪、その下は固い雪。
その新雪に足を踏み入れると、シャラシャラと金属音のような、氷が触れ合う音がする。雪の粒同志がくっつかないで結晶のまま積もっているようだ。その纏わりつきは、ゾクゾクするほど心地いい。足元では、氷の粒のひとつひとつがダイヤのような光を放っている。キラキラ、キラキラ・・・

私たち今、下から見上げた真白の壁にいるんだよね!

富士見岩へ。
白い鎌ヶ岳が美しい。「いまだけ、ここだけ、御在所岳」のポスターと同じ白銀一色の世界!ためいきが出るほど綺麗。



朝陽台。
木々に付いた雪は花のよう。手すりを超えて足跡が続いている。カモシカかな?雪山二つに乗って、雨乞岳を望む。鳥居の辺りは吹きだまってめちゃ深い。

レーダー下から、膝を超えるほどの乾いたさらさら雪を歩く。

そり広場。
雪と氷ばくが美しい。Tさんが、虹のような彩雲を見つける。


遊歩道。
雪がキュキュとないている。

三角点。
望湖台へ登る先行二人が見える。あれ、二人とも記念碑へ向かった?雪が多すぎてコクイ谷は無理と判断したようだ。


格好いい雪尾根を歩く。ちょっと硬めのサクサク雪に、気分は最高。

望湖台。
雨乞岳から白い峰がずっと北へ連なっている。記念碑の尾根もいい。



雪原。
軽いシャラシャラ雪を足に感じて、何処でも歩く。めっちゃ気持いい。笹原は相方が欲張って斜面一面独占。落書きしたいのに、空いてるところがないよ。後の人のことも考えて残して下さい!


最初のゲートは手前でショートカット。二つ目も楽々越える。

峠道。
堀割道を離れて、尾根をどこでもささっと歩くTさん。固い雪の上の新雪歩きはめちゃ速い。そして気持ちいい。

峠。
鎌ヶ岳への雪壁を直登。約三名。

二段雪壁。
登山道よりの深い所、越えました。

三重県側の雪庇。
大きく張り出した雪尾根を行く。開拓者気分。雪面が蒼、黄、オレンジ、緑、銀色。宝石箱からこぼれた宝石が散らばって光ってる・・・七色に輝く雪壁に見惚れる。


続いて巨大な雪見大福。ここはどこでしょう?登山道をはずれたので、何処にいるのかわからない・・・三ツ口源頭が見えてホッ。



振り返れば、下は何もない巨大雪庇。さっき、あの上にいたの!

直下。
雪が詰まったルンゼをサクサク歩いて前岩へ。雪がついていて、あきらめる・・・
さっきTさんが立っていたような?雪に足跡なかったけど、岩の端を歩いて立ったの?

私の岩へ。
こちらには雪がない。「やったー、白い御在所一人占め!」

鎌ヶ岳山頂。
祠まで歩こうとしたけど、一気に積もったらしい新雪がふっかふか。鳥居手前で降りる。祠もブナ林の案内板も雪に埋もれた。雪尾根は鳥居を超えているのだ。すごーい。


怪我人に追いつけず終い。結局怪我人が一番速かった。

風がなく穏やかな白い山頂。隣に賑やか4人組さん。背後は白い絶壁のレストラン。落ちないように、落とさないように気を付けて、パン、そば、紅茶・・・

ちょっと曇ってきた。降りは先週同様左俣。それではアイゼンを付けよう。

尾根のどこからでも降りて、しまったサクサク雪を大木へ。
急斜面手前には腰までの雪。蹴散らして歩く、さらさら粉雪。蔵王や北海道の雪もこんなだろうか・・・


T尾さんはどこでも急斜面をお尻で滑る。

今日は特に雪庇が大きい。風と雪が作った芸術作品に感動しながら、壊しながら駆け下る。時々は腰まで埋もれて雪泳ぎ。雪まみれ。あっという間に出合。

やっぱり楽しい左俣。先週より雪が深かった、雪質も良かった。

三ツ口谷。
まっすぐなツララでなくて、柔らかに膨らんだレースのカーテン氷。
あちこち水面が凍って、先週より冷えこんでいる。

氷壁に見惚れる。



大滝。
お見事、全面氷。一番上も凍ってしまった。小滝も凍った。

H山岳会さんは、今週も氷遊び。
先週のお礼を言って今日はバイルもお借りして・・・
氷が分厚くなっている。ビー玉氷に重いバイルを打ち付ける。腕力がないので数回かかってやっと決まる。蹴り込んだアイゼンは、良く効いた。ハイな気分、氷登り!

T富さん、ありがとうございました。私の為に?!氷壁を作っていただいて・・・

「腕をもっと伸ばす、休む時も伸ばしたままで休む」



おまけは堰堤下の急傾斜の雪面降りと、一番下小滝近くの氷すだれ。
白く艶やかな氷に感激。少しずつゆっくり時間をかけて凍った透明氷は、輝きが違う。


二週続けての、御在所鎌ヶ岳雪と氷巡りツアー。すべて先週よりワンランク上でしたね。皆さん、ありがとうございました。


温泉チケット。Sかの湯は満車状態。それでは、まっすぐ進んで彩向陽へ。

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