鎌ヶ岳 

         1162 (三重)
2012年4月1日 曇り時々霰

P7:00〜(中道)〜朝陽台8:45〜望湖台9:20〜武平峠〜鎌ヶ岳10:45〜(尾根から三ツ口谷)〜草原(11:10〜11:40)〜滝12:00〜P13:00

いなべから仰ぐ鈴鹿山脈、1000mくらいが白く見える。時雨れているのか、雪がふっているのかわからない。

駐車場に降りると、小雪が舞っている。御在所はうっすらベールを纏っている。樹氷かな?四月なのにすごーい!

Mさんもご一緒して、総勢五人で出発。



裏道分岐で、ショウジョウバカマの蕾みっけ。


おばれ岩下ではこの一輪!

霰は先週よりずっと細かい。樹氷は、富士見岩より上部だけのようだ。薄化粧がいい。

氷柱。
融けはじめていて、触るとはがれるように折れる氷柱。脆い。先は水を含んで丸く膨らんでいる。

足元には、数センチほどの霜柱がモコモコ。踏まなきゃ損みたいにあちこち踏みにいく。足裏にザクッとする感触が気持ちいい。風がキツくて吹き飛ばされそう。

キレット。
雪がないので、滑る心配もない。ささっと降りれるので、乾いた岩壁が気持ちいい。距離は短いけど、傾斜は一壁くらいかな?この下にも霜柱いっぱいだ。前の人に言われて気づく「次の人の為に、ちゃんと残しておきました」

コブシの見える岩。
一本の木に小さなマンサクの蕾二つ。去年、花を付け過ぎたのだろうか?
コブシの花芽はちょっと白く大きくなったような気がする。その後は名残りの固い雪を歩く。

スズカカンアオイも土の中に地味な花を付けていた。
花とは思えない花・・・


イチヨウランの赤ちゃん葉みっけ。冬、雪の下でちゃんと春の準備をしていたんだ。不平や愚痴など一言も言わずに、肥料も何もない山で、逞しく生きるランに感動する・・・

エルガーフエイスの岩壁。
手前から雨氷。雨がそのまま凍っている。幹にも枝にもついた雨氷はキラキラ光って、水晶でもちりばめたよう。汚れない、クリスタルな美しさに魅せられる・・・
その雨氷が風にとばされて笹原に落ちる音が聞こえる。細かい樹氷が落ちる澄んだ音とはちょっと違って、濁ったシャラシャラという音。今日は、この雨氷と笹が奏でる音にも出会えてラッキー!

この辺りのツララは、一度融けて、再び凍ったらしく平たい。「タチウオ」や 「鶴」みたいなのが現れる。

雨氷林を行く。自分も透き通っている気分でルンルン!岩に薄く張り付いたベルグラを削ったり踏んだりしながら、岩と氷を楽しく歩く。

朝陽台。
山頂公園は樹氷に包まれている。白い。レーダー前から、先週、自分達がはまりこんだトレースを歩く。遊歩道は凍っていた。こんな時は靴を叩きつけるように。

そり広場はまだ雪広場。降雪機が二台置かれている。案内板がエビノシッポで真白。刻まれた文字が浮かび上がって、面白い。自然はやっぱりすごい彫刻家!


Mさんの携帯に、ふ報連絡。急遽、武平峠からおりることになりました。

草餅を頂いて小休止。丸い柱に巻き付いた氷をはがしている人がいる。雨が伝って流れ、それがそのまま凍ったらしい。ガラス細工!

冠峰碑あたり。
ただ真白の雪原。タテヤマリンドウは雪の下で縮こまっているだろう。


望湖台。
階段が凍っている。雪尾根は新たに積もった雪でお色直し。相方は手がかじかんで寒そう。血流障害さん、大きいカイロで温めて下さい。今日もまったく冬の望湖台です。風がキツイ!寒い!

皆さん、御在所からのおまけ雪を、名残惜しそうに味わっています。三角点まで戻って、記念碑前からあずまやへ雪原を歩く。。

峠道。
雪が消えた掘割道は岩がゴロゴロ。駆け降っていくうち、石車に乗ってこけた!さいわい脛にコブができただけで怪我はなかった。「ゆっくり 行きましょう」

峠。
コブが痛いから降りようかな? 天気がイマイチなのに、皆さん、出掛けるようです。

展望台で、レーズンパン。左俣にはまだ雪が残っている。Vの字雪形の急傾斜面は50度くらいあるそうだ。

二段雪壁残骸は、ほんのちょっこっと。きっと、来週はもうないだろう。ザラメ雪に足跡を印しておこうっと。

チムニー登りで、うっすら雪の付いた前尾根似の岩場を行く。


鎌ヶ岳。
何にも見えない。山頂の雪もこれだけになった。寒くて、祠に挨拶だけしてささっと尾根から降る。又、シャクナゲの葉に雪が積もって、パイプみたいに丸まっていた。

胸突き八丁近くの名残雪。先週は駆け降りたけど・・・T尾さんは横切って岩の方に逃げた。雨の降った後だから、固いようだ。「ツルハシないし・・・」と言った人も飛び出した。そのままザーッと滑って、木で止まった。とっさに判断、行動できない私なら怪我するよ。

日本庭園を過ぎて草原へ。
風が治まったので谷でランチにする。雪が残っているし、岩の椅子があるし。木々の間から白い空を仰ぐ。時々、青空がのぞくけどすぐ雲がやってくる。ここもまったく冬の空。

少し上の苔むした尾根。
良く見ると、何か白く丸いものが・・・バイカオウレン?今季初めて!


谷道から、雪が消えた滝への急な坂道を降る。落ち葉と木の根が滑りやすい。滝の水量は多かった。

小滝の水量も多い。そのあたりにもバイカオウレンの蕾。

三ツ口ダム。
堰堤に登ると、石の隙間に咲き始めのショウジョウバカマ。豪華!


アシビの花びらフリルはスズランみたい。今度は、山の家で、咲いたショウジョウバカマ発見。

駐車場付近では、ヤシャブシの花。振り返ると 御在所は薄化粧のままだ。日差しがなくて、気温が低かったからね。



帰りに、菰野町田光の天然記念物シデコブシ。ちらほら咲き始めていました。


淡いピンクの花びらに春を告げられました。


シデコブシの下は、湿地。ここのショウジョウバカマはすっかり開いていた。
白いタンポポも珍しい・・・

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