上高地(長野)

KAMIKO-CHI

2005年2月6日 晴れ時々くもり

自宅0:00〜羽島〜(東海北陸自動車道)〜郡上(せせらぎ街道)〜(R158)〜平湯バスターミナル(仮眠)(4:00〜6:00)〜平湯7:20〜(タクシー)〜中の湯バス停7:40〜河童橋10:40〜上高地(10:40〜11:20)〜中の湯バス停13:20〜(タクシー)〜平湯13:40〜平湯温泉(平湯の森)(14:00〜15:00)〜(R158)〜(せせらぎ街道)〜郡上(東海北陸道)〜自宅19:30

安房トンネル通行料(往復)  ¥3000 (¥750×2×2)
タクシー   (往復)       ¥4800
飛騨美濃有料道路          ¥400
平湯の森                 \500

平湯バスターミナルに車が数台。ここに駐車。除雪してできた雪山があった。松本行一番のバスは9時前。それでは遅い。運転手に聞くと流しのタクシーが時々来るとか。
温泉街の道路で待つ事約1時間。やっと来た1台で中の湯バス停まで向う。帰りのバスの時間を調べると2:35。それまでに下りよう。釜トンネルはゲートが下りて閉鎖されているのでそこから歩く。気温マイナス7度。


20人ほどの団体さんと一緒にスタート。トンネル内は暗いし、路面があちこち凍っている。
トンネルを抜けると青空だった。左前方に真白き山焼岳が朝日に輝く。山頂からは雪煙か噴煙かわからない煙があがっている。
道はしっかり除雪されていた。橋が見えて手前に白く凍った大正池、右に白い穂高岳の峰。前穂高岳がこれ以上の白はないと思われるほど真白き峰になっている。さらにその右に明神岳。
ガスがかかっていた奥穂高岳や西穂高岳も白い山頂が誇らしげ。正月に見た時よりはるかに白い。青空にそびえる白い穂高岳はやはり美しい。
大正ホテル前でわかんをつけ湖畔から上高地自然研究路を行く。
広場から大正池越しに仰ぐ白い焼岳が大きく眩しい。ここがビューポイントらしく何人かのカメラマン。夏に見る茶色の焼岳とは趣が違う。
パウダースノーに覆われた西穂高岳に続く峰を仰ぐ。ここから見ると焼岳から西穂高岳はとても遠く感じる。昨年9月に足を痛めた事を思い出し、よく歩けたものだと思う。
右手には木々の向こうにくっきりと穂高岳、明神岳。
樹木が雪面に美しい影を落としている。案内板は雪に埋もれている。
梓川沿いにウエストン碑に向う。川の水は透き通り、川原に積もった雪が美しいラインを描いている。その彼方に白い穂高の峰が青空にそびえる。本当に美しい。ウエストン碑は雪に埋もれていたらしく見過ごしてしまったがそこから仰ぐ六百山、三本槍、霞沢岳が素晴らしかった。こんな山があることも知らなかった。三本槍はまさしく槍の峰だった。
夏の雑踏がうそのように静かな河童橋を渡って穂高岳を仰ぐ。その白い峰にケショウヤナギの赤い芽が映え、手前には清流梓川。なんと綺麗な情景なんだろう。
冬の上高地で美しい穂高岳を前にしてこれ以上何も望むことはなかった。ガスが出て来て峰を覆った。風もなく温かい。マイナス2度。反対側の川岸を歩き上高地バスターミナルへ。駐車場は一面雪原でシュカブラができていた。人の気配が全くなく風が通り過ぎただけの雪原だった。


ハイキングの人のほとんどはスノーシューだった。見ていると楽そう。カカトが浮くようになっていてスノーシュー自体は雪面についたままのようだ。わかんのように持ち上げなくていいみたい。
軽い食事をして梓川沿いを歩いて戻る。河童橋越しの穂高岳を背に、前方に白い焼岳。美しい梓川の岸。こんな綺麗な景色の中にいると心がゆったりふんわりして融けてしまいそう。
林の中でスキーの人と出会う。とても軽やかで楽しそうだった。
大正池まで戻ると朝と違う光の中で池は神秘的なたたずまいだった。若い頃友人と初めて上高地を訪れたことなど思い出しながらその池の畔を歩いた。
もう戻れないけどエネルギーに満ち溢れどんな事でも何も考えずにさっと取り組めた多感なあの頃に「山」と出会っていたらといつも思う。今でも十分なんだけど・・・
大正ホテルで振りかえるとガスが空いてもう一度前穂高岳、奥穂高岳を望むことができた。また幸せな気分になって穂高岳に別れを告げた。
バスの時間を気にして釜トンネルまで歩いたが、タクシーが何台もいて待ち時間なく平湯に戻れた。


この時期に上高地を訪れる人はハイキングの人だけに限られ静かだった。
山歩きをしていなかったら冬の上高地に来ることもなかったと思う。
吹雪の日もあるだろうに今日の上高地は穏やかで美しい穂高岳をより美しく演出してくれて最高だった。

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