|
2004年5月22日 くもり Kさん 夫と3人
自宅3:00〜(東海北陸道)郡上八幡〜(せせらぎ街道)〜モンデウス飛騨位山スノーパークスキー場〜(ダナ平林道)〜位山登山口P(6:00〜7:15)〜(巨石群遊歩道)〜位山7:45〜川上岳(10:35〜11:30)〜登山口P14:30〜飛騨小坂温泉ひめしゃがの湯〜(41号線)〜関〜羽島〜自宅20:15 |
「川上」と書いて「かおれ」と読むなんて、なんていい山の名前だろうと、以前Kさんから聞いてひそかに憧れていた。とても魅力的な山だという。
車中からせせらぎ街道の新緑が美しくなって、さらに位山スキー場から地道のダナ平林道に入る。前日の雨で道が荒れている。林道終点の広い駐車場には大日如来の丸いご神体を祭る神社があった。
そこから天岩戸、鏡岩、もち岩など神に関する岩の名がついた巨石群の遊歩道を行く。位山は山頂らしくなく広場のようだった。ドウダンツツジの群落に囲まれた道は畑の中をいく様だった。
|
ショウジョウバカマも笹もとても大きい。オオカメノキの白い花やムラサキヤシオツツジか濃いピンクのツツジが今朝咲いたばかりという感じで迎えてくれた。
翼の青いオオルリらしい鳥がすぐ近くの木でさえずった。
ネマガリダケのたけのこも小さく、山はまだ芽吹きの季節という感じで、木々は薄緑の生まれたばかりの葉をつけていた。
道は幅2mほど笹が刈られてとても歩きやすい。一人だけ前を行く人がいる。位山からは笹の中のなだらかな起伏を何度も登ったり下ったりしながら進むと、「かおれ」の名にふさわしいやさしい山容の川上岳全景が見えて来た。
高度が上がるとダケカンバの林や、ブナの林があらわれた。やはり植生が違うようだ。
新緑がまぶしい原生林の中を行くと次々ブナの巨木があらわれその度に感動する。逞しい大木からは大自然の力強いエネルギーをもらう気がした。秋の紅葉も見事だとか。 |
登山道に足跡。つめが2本、これは鹿。
肉球があって猫のような足跡。「これは小熊だな。」とKさん。「親熊が近くにいるのでは?」と心配したが何事もなく、緩やかな傾斜を行くとそのまま山頂。
ブナの巨木に魅せられている間にいつのまにか山頂に着いてしまった。そこは芝生の様な草が生え、平坦で視界も広くいい感じの笹原だった。
今日は春霞みで御嶽山も白山も北アルプスも見えないが、晴れていたら目の前にそれは大きくそびえるらしい。ちょっと残念。 |
山之口の登山道から来る人がほとんどで、スキー場から来るとさらに2時間かかるそうだ。
見下ろすと山之口からの登山道や、宮村や馬瀬村からのルートも眺められた。木曽川と神通川の分水嶺になっている川上岳。ここに降った雨は日本海と太平洋側の両方に流れるという。
帰りも新緑のブナ原生林を楽しみ、春まだ浅い川上(かおれ)岳を堪能した一日となった。 |
|