唐松岳
    2696m
(富山・長野)


2007年10月27日 雨

台風で「下の廊下」行きを中止。日帰りで唐松岳へ。
八方尾根入口近くの駐車場で車中泊。

2007年10月28日 晴れ

カフェテリア黒菱前P7:10〜黒菱平7:30〜池山荘8:00〜八方池8:50〜唐松岳山頂(11:05〜11:25)〜唐松岳頂上山荘11:40〜八方尾根(昼食)(12:00〜12:15)〜八方池13:20〜黒菱平14:00〜P14:20

おびなたの湯 ¥500

雨が上がった。白馬三山のモルゲンロートが綺麗。よく見れば満月・・・。
ゴンドラに乗る為、この駐車場から八方駅まで歩こうとしたら「黒菱平まで行ける。」と教えてくれる人がある。中津川の方でいつもこの周辺を歩かれ白馬にとても詳しい。「中津川さん」の車について行くことにする。


黒菱林道。
国道からオリンピックモニュメントを左折、和田野の森を右折。林道へ。この付近の紅葉が綺麗。道路の落ち葉が車がカーブする度に舞い上がる・・・。丸で映画のワンシーンのよう・・・。
スキー場の中をジグザグ登り、カフェテリア黒菱前に到着。既に車が十台余り。
知る人ぞ知る。ゴンドラに乗らなくていいコース。
白馬三山をのぞみながら少し登ると黒菱平、オリンピックメモリアルハウス前へ。そこからはトレッキングコース。八方池山荘までリフト沿いに木道や石畳を歩く。
霧の彼方に五竜と鹿島槍ケ岳を望む。ここで8時。

ゴンドラだと八方駅8:00始発だから時間を40分ほど短縮できた。乗車券もいらなかったし・・・。「中津川さん」に感謝・・・。

池山荘裏手に第一ケルン。

さあ八方尾根を歩こう。冬に二回来たが、他の季節に歩いた事がないので楽しみ・・・。

八方山ケルン。
白馬鑓ヶ岳谷辺りの紅葉が鮮やか。五竜や鹿島槍ヶ岳の峰は白い。背後の雨飾山あたりは青い峰が続く。焼山、火打、戸隠など・・・。
雲海がもこもこと。既に私は雲の上の人になっている・・・。

第二ケルン。
不帰の剣や天狗の大降りが見えてくる。まだ雪は少ない。

八方ケルン。
背が高いひょろっとしたケルン。雲海が見事。真東のとんがり山は浅間山かな?
少し後から出発した「中津川さん」と、このあたりで一緒になる。

第三ケルン。
右下方に池が見えた。冬には雪原でここに池があるとは知らなかった・・・。八方池。想像していたより小さい。雪化粧した天狗の大下りが湖面に映っている。
白馬三山と八方池。美しい・・・。



ゆるく左にカーブしてダケカンバ林。赤いナナカマドの実。左に五竜、鹿島槍ヶ岳が大きく迫ってきた。

丸山ケルンあたり。
登山道に雪が出てきた。氷と雪と岩を歩く。凍ってつるつる。唐松岳山頂が見えはじめる。
背後の雨飾山あたりがより美しい。真白き富士山も八ヶ岳の横に。さらに南アルプス、中央アルプスと。昨日の雨に空気が澄んで綺麗。天気は快晴。風もほとんどない。冷え込んだ先週と比べるとうそみたいに暖かい。というより夏のように暑い。汗だく・・・。


五竜岳がどんどん迫りくる。ハイマツも雪を被っている。
先ほど「雪が多いので・・・。」と引き返した人はこの辺りから戻ったのかな?
木の橋やクサリ場が出てきた。尾根を直登する冬はここを歩かない。雪と氷面を滑らないように慎重に一歩ずつ進む。めちゃくちゃ高度感があり緊張する・・・。
ハイマツ斜面では、昨日の雨で融けた雪の表面が再び凍ったのか?表面の薄い氷を踏むと割れる。中は柔らかい普通の雪。これって最中雪!足裏で氷と雪を感じる・・・。


山荘の裏から右へ折れると冬に直登した尾根に出た。目の前に粉雪が降りかかった唐松岳。綺麗・・・。
天狗の大くだりから白馬三山の薄化粧もいい。左前方に白い立山、剣岳。なんと素晴らしい情景だろう・・・。

いざ唐松岳へ。
超気持いい雪歩き。踵をきかすキックステップ。こんな穏やかな暖かな秋の日に、北アルプスの雪を歩けるなんてとてもラッキー・・・。そしてハッピー・・・。
五竜岳がますます近く大きく迫る。数年前に歩いた尾根道が雪にくっきり浮かぶ。


標高2699m唐松岳山頂。
ぐるり360度の展望。風はほとんどない。見事な眺めだ・・・。
目の前に剣ケ岳、立山。五竜岳右のとんがりは槍ヶ岳?左に穂高の峰。槍ヶ岳の右は野口五郎岳あたりだろうか。
毛勝三山手前には小屋が見える。祖母谷温泉か欅平の猿飛山荘?
そして富士山、南アルプス、中央、八ヶ岳。一度にこんな沢山の山を望めるなんてとても贅沢・・・。
これ以上何もいらない。今ここにいられるだけで幸せ!

唐松岳Uにつづく。

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