涸沢
    2309m
(長野)

KARASAWA

2005年7月18日 快晴

山荘6:00〜涸沢(7:30〜7:50)〜横尾(9:40〜50)〜徳沢(11:15〜11:30)〜明神(12:15〜25)〜上高地13:25〜平湯温泉行きバス13:30発〜平湯バスターミナル13:50〜あかんだなP14:10〜平湯の森温泉(14:20〜15:10)〜高山西(R158)清見〜(東海北陸道)〜羽島〜自宅19:30

朝から雲ひとつない最高の天気。蒼い空が広がっている。常念岳からの朝日に見とれる。四時四十八分。
昨日のハイな気分のままだと危ないので気分を引き締めて行く。
慎重にザイテングラードを降りる。ここは二回目。前回は紅葉の時季で大変な人出。人が多すぎて思うように歩けなかった。
今日は人も少なく涸沢を独り占め?できた。雪渓があるのでその上を行く。又、思いがけず雪上を歩けてうれしい。おおはしゃぎ・・・
コバイケイソウが咲き出している。

北穂高岳南稜、涸沢岳が朝日に輝く。ザイテングラードから見る前穂高岳は迫力があった。ナナカマドの新芽が薄緑で黒い岩に映える。綺麗。


涸沢には残雪が多くテントは少ない。テント跡の雪が四角に盛り上がって幾何学模様。
涸沢小屋手前にも雪渓が何箇所かあってグリセード。五月の復習ができた。スプーンカットとかで本当にスプーンですくったような雪面だった。

小屋手前のあの大岩に乗る。以前から憧れていたこの岩。「やったー。」いい気分。
小屋裏の岩場はニッコウキスゲ、クルマユリなどお花畑。青空に映えて美しい。ナナカマドの花も白い。
紅茶を飲んで一休み。カールを見下ろし、涸沢を満喫する。最高の気分。ずーとこのまま時間が止まったらいいのに・・・



重い腰をあげ、雪の融けた緑の北穂沢を仰ぐ。
涸沢カールからもう一度、今降りて来たザイテングラードを仰ぎ穂高岳に別れを告げる。
沢の雪はすっかり融けて石畳の道だった。そこには春に見たデブリも何もない。二ヶ月ですっかり融けたようだ。
横尾本谷の雪渓はまだ残っていた。本谷橋が架かって蒼く美しい雪解け水がすごい迫力で流れる。手を入れてみる。すぐにも凍ってしまいそう。


南岳やキレットを振り返り、横尾手前で迫力ある屏風岩を見上げ小休止。
山裾はニッコウキスゲか?黄色いお花畑が広がっている。
この時期にこの岩にクライミングするのは暑いだろうな。距離も高度感も桁外れだし・・・

徳沢では貸しテントがいっぱいはられていた。大きい木の下で草原に腰を下ろす。軽く食事。
前穂高や明神岳が青空に誇らしげ。朝の涸沢から百八十度回りこんで来た事になる。
前穂高岳四峰や明神ケ岳が白く輝く。
穂高岳の余韻を胸に、徳沢での楽しみ方を知る。


河童橋あたりには人が溢れていた。振り返ればただ蒼い梓川と緑に包まれた夏の穂高岳が悠然と静かに聳えているばかりだった。


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