涸沢
    2309m
(長野)

KARASAWA

2007年5月3日 晴れのち雪一時雷

自宅2:00〜羽島(名神・東海北陸道)〜高山西〜平湯(タクシー5:20〜5:45)〜上高地6:10〜明神〜徳沢〜横尾〜(横尾谷)〜本谷橋〜涸沢12:00

タクシー6000円。テント1000円。

東海北陸自動車道は高山西まで開通していた。
平湯でTタクシーのワゴン車に乗って上高地へ。
バスターミナルから穂高を仰ぐ。西穂から明神までが朝日に輝いている。綺麗。
空気がひんやりして肌寒い。薄い手袋をつけた手がかじかむ。水溜りには氷が張っている。フキノトウが芽を出してやっと春と言う風情。
行動食、餅、バーム、アクエリアスを水で薄めた物。
気のせいか梓川の水量が少ない。明神岳が見えてくると「涸沢の雪はどんなだろう。」と心配になってくる。前穂高や奥又白谷が見えてきた。谷には雪がたっぷり。
横尾までにアプローチが長く時間がかかるけどそれは心の準備時間。
横尾の橋を渡るとぐっと気分が引き締まる。雪に包まれた屏風の大岩壁が迫り、登山道は雪道。穂高へと向う緊張感でいっぱいになる。


本谷橋には積雪が多く川はまだ雪に埋もれている。たしか二年前は雪解け水が溢れていた。そして谷を進んだと思うが今年は右岸にトレース。夏道を行っている。ここでアイゼンをつける。
南岳やキレットが目に入る。山腹のトラバース道から涸沢の谷を見下ろす。高いので目がくらむ。滑落したら骨折ではすまない・・・。谷にはすごいスケールのデブリがあちこちに。またすぐにでも雪崩れそう。これではとても危険で歩けない。夏道に納得。
視界が開けて前穂に続いて奥穂も顔を出した。山は白くて雪が深い。綺麗だ。なんかスイスかどこかヨーロッパに来た気分。これ以上美しい山はないよ。
小屋のこいのぼりを見上げながら進むとどーんと地響き。ヒュッテの上部に雪煙が上がって雪崩れたようだ。
なんでもなかったように山スキーヤーが一人滑り降りてきた。前穂への急斜面は凍って最中雪なのに気持ち良さそう・・・。

雪不足だったどこかの話はうそのように穂高は雪が多い。そしてテント場にもでかいデブリ。これはまるで氷河。
小豆沢は大規模な雪崩れで誰も歩いていない。白出のコルへはザイテングラードの右の谷から行っている。
テント設営後、雪が降り出した。五月に雪とはさすが涸沢。
その悪天候の中どんどん人が登って来る。その中にM田さん夫妻。またまたお会いしました。昨年春、今年冬の八ヶ岳、そして今日の涸沢と三回目。日時も場所も連絡していないのに偶然に会えるなんて・・・。


寒くて涸沢名物おでんで温まる。大根、ジャガイモ、こんにゃく、ちくわ各100円。卵150円。
夕食もう一度おでん。大根、こんにゃく、餅入り巾着。
パン、ソーセージ、ういろう、餅。すごい食欲!
二年前初めて涸沢に来た時、息苦しくぜんそく状態になった。「ヤマケイ」で「救心」を知って数日前から飲んだ。そのおかげか?頭痛もなく息苦しくもない。おまけに食欲もある。体調が良いとこんなに楽なんだ。
夜用に着替えダウン上下。雪が降っているのに暖かくてカイロもいらない。やはり春だから。数回雷もゴロゴロ。
涸沢の降雪と春雷。ちょっとやそっとでは味わえない貴重な体験と開き直る。初めてと二回目では心理状態が違う。余裕?というほどでもないけど・・・。これが慣れるてことかな?
テントにパラパラと雪が降り続く音がする。風も吹いているようでフライシートがガサガサとはためく。ここは涸沢・・・。

明日は北穂高岳へ。
     トップメニューへ
inserted by FC2 system