木曾駒ケ岳
     2956m(長野)

KISOKOMAGATAKE

1999年10月10日 快晴 無風 夫と二人

自宅1:30〜(中央道)〜駒ヶ根3:00〜黒川平P(仮眠)(臨時バス)5:40〜しらび平駅〜(ロープウエイ)〜千畳敷駅6:30〜極楽平7:30〜宝剣岳8:00〜木曽駒ケ岳9:30〜中岳〜宝剣山荘11:00〜伊那前岳11:30〜舟窪7合目〜小屋場6合目〜うどんや峠5合目13:10〜清水平4合目〜林道出合14:00〜北御所登山口バス停14:45〜(バス)〜黒川平P15:05

駐車料               400円
バス                560円
ロープウエイ          1620円
コマクサの湯(菅の台近く)   500円



初めての中央アルプス。私にアルプスが歩けるのかな?不安いっぱいで山に向う。
駐車場は菅の台か黒川平。黒川平に駐車。4:50頃バス停前で並ぶ。この駐車場でバスとロープウエイの乗車券を買う。すごい人。寒いので手袋とカッパの上を着る。
駒ヶ根駅発5:30の臨時バスが満員で5人だけ乗る。我々は次の菅の台発5:40(団体)のバスに乗る。約20分。
ロープウエイの連絡もよくすぐ発車。昨日は3時間待ちだったらしい。ロープウエイは61人乗り。
千畳敷駅で登山手続き。強行スケジュールだから慎重にとの指導あり。
紅葉も終わりなのかナナカマドやダケカンバの色がイマイチ。
千畳敷駅から極楽平へ歩き出す。いつも歩き始めの30分がとてもきつい。雲海の伊那谷の彼方に富士山。「わーすごい。」


稜線に出て極楽平を右へ。三ノ沢岳分岐から左後ろへ戻る感じで三ノ沢岳へ向かう人を見送る。
目の前に宝剣岳の岩場。登っていく人が小さく目に入る。左前方に中岳、木曽駒ケ岳がなだらか。花崗岩の白とハイマツの緑が美しい。朝日が眩しい。御嶽山がすぐそこに見える。体育の日だけあって快晴。
宝剣岳への岩場はがっちりした鎖がある。それをしっかり持つ。岩場は怖がらず慎重に三点確保で行く。怖がると体が固くなるそうだ。一緒に登り始めた神戸のご夫婦の話。この先駒ケ岳までガイドをして下さった。
横岳みたいに両方切れ落ちた所はふらふらして不安定で怖かった。緊張して頂上もはっきりわからず通過。岩の下をくぐる。
中岳の方から来る人が多く譲り合って通る。山は渋滞して順番待ちがあることを体験した。
宝剣山荘から左の巻き道へ。「キケン」と書かれていて登山者が少ない。秀麗な三ノ沢岳全景を左手に見る。
頂上木曽小屋の西に木曾前岳とガレた麦草岳。木曾前岳頂上の人や登山道がよくわかる。左の上松からのコースもはっきり見える。迫力ある御嶽山を望みながら山頂へ。


木曽駒ケ岳頂上からは素晴らしい大展望。御嶽山、乗鞍岳、焼岳、右に笠ケ岳、穂高岳、槍ケ岳と鮮明だ。
東に南アルプスの仙丈岳など、富士山、その北に八ヶ岳。八ヶ岳と甲斐駒ケ岳の頂上は美しい緑に被われている。ハイマツかな。
振り返れば今歩いてきた宝剣岳に続く中央アルプスの峰々。360度のパノラマに感激してはしゃぎ回る。


下りは木曽駒ケ岳から中岳、宝剣山荘へと降りる。そこから左に折れ、伊那前岳へ進む北御所登山道。
乗越浄土から千畳敷カールを見下ろすと観光客やホテルが小さく見え丸で箱庭のよう。右手にどっしりした宝剣岳。
北御所登山道は見晴らしの良い尾根道。勒銘石から振り返ると宝剣岳がとても凛々しかった。


展望はいいし歩きやすく気持ちのいい道。左手に先ほど歩いた木曽駒ケ岳や中岳、将棋頭山などのなだらかな美しい峰。
前方に南アルプス。その中に際立って美しい白い山。「なんて綺麗な山。今度あの山に行きたいね。」それは甲斐駒ケ岳だった。その端正な姿に見惚れながら進む。
白いダケカンバを眺め、緑が美しいハイマツの中を行く。
トウヤクリンドウの枯れたもの、ハクサンシャクナゲ、ゴゼンタチバナの赤い実、ハクサントリカブト、ナナカマドなどが目を楽しませてくれる。



三合目下辺りから林道歩きとなりやっと北御所バス停に辿り着く。バスの本数も多いらしく、バス停に着いたらすぐ乗ることができた。長時間歩いたので足裏がジンジンする。北御所登山道は歩き応えのあるルートだった。
菅の台近くの温泉、「コマクサの湯」で汗を流す。
日帰りで中央アルプスを歩けるなんて思ってもいなかった。でも歩いた。歩けた。
私の初めてのアルプス体験は岩の宝剣岳から木曾駒ケ岳への雄大なルートだった。
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