北岳

          3193 (山梨)
KITADAKE

2009年8月14日 晴れ

御池小屋3:40〜bガリー大滝6:10〜4尾根取り付き9:30〜終了点・13:30〜北岳山頂(14:30〜14:45)〜肩の小屋〜御池小屋17:15

北岳バットレスからのつづき。

山頂に向って歩き始めるとなんと辺りは一面のお花畑。これ以上のお花畑はありませんというほど咲き乱れている。
チングルマ、キタダケトリカブト、ヤマハハコ、タカネヤハズハハコ、タカネグンナイフウロ、ツガザクラ、タカネツメクサ、ミヤマダイコウンソウ、ミヤマアキノキリンソウ、トウヤクリンドウ、ウサギキク、ハクサンイチゲ、ハクサンチドリ、ミネウスユキソウ、ヨツバシオガマ、ジャコウソウ、イブキトラノオ、ミヤマキンポウゲ、キスミレ、イワオトギリ、ミヤマハナシノブ、イワオウギなどなど・・・。


時々ガスがあいてゴツゴツした岩が現れドキッとする。北岳の東斜面は見事な花の絨毯!足の置き場もないほどに咲き乱れている・・・。北岳にこんなに花が咲くことを知らなかった私は既にパニック状態険しい山の斜面で可憐に咲く彼女等に魅せられる・・・。


一般道に出て右へ折れて山頂へ。ちょっとだけ青空が広がった。

すると中央稜から先ほどの若者さん二人。拍手で迎え、写真を取り合う。「4尾根の取り付きでトップの3人が道を間違えたのではやく行動できた。枯れ木から下へ降りたのはいいが、ぶっつけ本番で・・・。」写真を撮ったのでアドレスを聞いて送ることにする。


両俣小屋への分岐で見たこともない花と出会う。「トウヤクリンドウの仲間かな?」と思っていたが・・・。傍にいた方が名前を教えてくれた「タカネマンテマ」。絶滅危惧種だそうだ。ハイマツには可愛いピンクの花が・・・。

肩の小屋へ降りる頃、濃い青のミヤマオダマキがお出迎え。私の好きな花、好きな色。この出会いに感激・・・。



肩の小屋で地図を見ながら、4尾根の復習。まだ興奮と感動の余韻が続いている・・・。

小さいコバノコゴメクサ、タカネツメクサがいっぱい。

小太郎山への道をわけ、ハイマツの中を降りはじめるとなんと雷鳥が目の前に。砂浴びをしているようだ。一人立ちしたばかりなのかな?

バットレスに加えて、お花畑、雷鳥と北岳の神様はなんと沢山のプレゼントを用意してくださったのでしょう・・・。



白根御池小屋への分岐。
辺りはダケカンバと黄色のメタカラコウ。草すべり辺りではウメバチソウ?クガイソウ、ピンクや白のシモツケソウ、タカネナデシコ、フウロソウ、ツマトリソウなど花いっぱい・・・。
ゴツゴツして尖った岩が多い。怪我をしないように気をつけて歩いていたはずだがやってしまった!弁慶の泣き所にコブ。その後はより慎重に歩く。



やっとテントに到着。ガスッているので薄暗い。
中央稜の二人も東京の6人も既に戻っていた。大滝でトップを行った三人パーテイの女性も通りかかり、感動を分かち合う。彼女は我々がパスした取り付き下の難所も行ったはずだ。

体調を崩さないようにずっとパンで我慢していたがもう何でも食べれるよ。アルフア米「山菜おこわ」が美味しい!

この夜は、大きすぎる感動に気分が高揚してほとんど眠れなかった・・・。


2009年8月15日 晴れ

小屋5:30〜広河原9:00〜北沢峠9:25〜戸台10:25〜仙流荘(入浴)〜道の駅・南アルプスむら12:30〜自宅16:00

北岳のモルゲンロート。美しい。マッチ箱がはっきり見える。爽やかな南アルプス北岳の朝だ。
テント撤収。足が痛いので、早めに小屋を出る。帰る日も北岳は全容を見せてくれた。バットレスに思いをよせて見納め・・・。感動をいっぱいもらって山を降りる。

戸台へのバスの中からはヒヨドリクサ・・・。そして、そこには数えきれないほどのアサギマダラがヒラヒラと優雅に舞っていた。

今回の山旅は夏の魅力をギュッと詰め込んだ玉手箱!岩、雪渓、花、雷鳥、アサギマダラ・・・。北岳の神様ありがとうございました。

仙流荘で汗を流し、道の駅、南アルプスむら「野のもの」で食事。地元の食材を使っているのがいい。緑の美和湖に見惚れ、車が多い中央道をゆっくり帰った。

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