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前のM大学山岳部も「撤退しました」と降りていた。
大岩あたりまで来ると「一般登山者が入り込んで来て、道が違うと教えた」らしい。
何の案内もないので無理もない。迷う。霧雨で視界が悪いから特に。
大岩にビバークのツエルトが増えていた。ここで天気の回復を待つようだ。
一緒にどうぞと誘われるが我々は撤退する。
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二俣。
今年は雪が多いと通行不能箇所が示された案内板があった。
雪渓が大きい。悪天なのに広河原からはどんどん人が登ってくる。肩の小屋へ向かう人もいる。
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御池小屋に向かう道はお花畑。
センジュガンピ、シシウド、シモツケソウ、フウロソウ、・・・
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草すべりを人がいっぱい登り降りしている。ほとんど垂直だ。
テント撤収。
ある程度水をふき取ったが、ずっしり。相方のザックは帰りの方が重いかも。
降りも滑りやすい丸太階段は慎重に。
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広河原山荘。
案内所前には山梨交通のバスが並んでいる。
我々は長野県側のバス。12:25にすぐ乗車できた。
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北沢峠。
帰りのバスの連絡はいい。待ち時間なし。
ヨツバヒヨドリ草にアサギマガラが飛び交っていた。
北岳山頂まで行った人の話、「稜線では風速二十何メートルとかで立っていられず、山頂にはいけなかった」
我々も行っていたら、マッチ箱で吹き飛ばされ滑落していたかも。途中で懸垂下降するにしても相当危険だろうし。
仙流荘。
汗を流してさっぱり。
駒ヶ根で反省会の食事。
「山は無事に帰ってこそが一番。バットレスはいつもそこにあるのだから」
今回、前線の影響で台風一過とはならなかった。でも去年に次いで、取りつきまで行けてよかった。天候には恵まれなかったが、非常事態の貴重な経験ができた。行動時間は10時間を超えた。
残雪の状態は毎年違う。ボルトが雪に埋もれていた今回、セカンドはどこでどうやってビレイするのだろう。ピッケルも持ってないし・・・
追記。
新しくハーケンを打ち付ける。またはすぐ上の支点を使うらしい。
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