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富士見尾根下の岩場。
いつの間に大地がうす緑になったのだろう。白い大地はもちろん好きだけど、その柔らかな春の色もいい・・・。
富士見岩直下のガレ。
ガレ右に氷。Ｔ尾さんに続いてカットしたスタンスに足を乗せようとするが滑って・・・。あきらめガレへ。ここも岩と氷のミックスで怖い！
朝陽台。
除雪されたふちの雪を歩くと、硬くてはまり込まない。木立の中をすり抜ける。こんな雪ならコクイ谷がいいかも・・・。
広場の雪山で、靴のまま、丸でスキー板でもはいてるように滑り降りる人、楽しそう・・・。
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望湖台
白い雨乞岳を仰いで、記念碑へどこでも歩く。まったくはまりこまない。碑の前の広場ではサクサクした新雪歩き。気持ちいい！
いざコクイ谷へスタート。林をくぐり抜け谷を駆け下る。硬い雪に踵を蹴りこんで。
今日の核心部は名無し滝。
滑落したら滝つぼへ落ちるよ・・・。ピッケルを出して慎重に。滝つぼの手前は凍った岩を滑り降りる。「こわい・・・。」といいながら降りて「あ、楽しかった！」無事難関突破。
見上げれば滝はクリスタルガラス。美しい・・・。たしか夏はそう思わなかったけど・・・。氷って何でもきらきら輝かせる魔法使い！
サクサク雪歩きはまだ続く。下界からでは想像できないよ。御在所にこんなにいい雪があるなんて。流れにはまって氷にツルッと滑りながらも楽しくて・・・。うきうきワクワク。雪っていいな。氷もいいな・・・。
地獄谷出合。
出合へ降りる急斜面、まるでスキーでもするように山靴で滑る人一人。体が弾んでるよ！
前の二人が谷沿いに行ったので途中でどこを歩いていいのか分からなくなった・・・。
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二つ岩。
なんか変わった。よぶんな石が増えて、手前に淵がない・・・。
樹間に青空と、白くて丸い雨乞岳を仰ぐ。あたりの木の根っこの雪が融けて春らしい。
コクイ谷出合。
今ここにあるのは青空と雪と白樺？（勝手に思い込んでいるだけ）時間が止まったようなこの空間で、ただ愛知川の雪解け水の音だけが聞こえる。静けさに心がとぎすまされていく。紅茶、パン、クッキー。
風がなくめちゃ暖か。二月とはとても思えなくて、季節が二ヶ月ほど進んでいる感じ。ゆったりまったり上機嫌・・・。
谷を遡上するとなんかすっきりした河原。岩や淵がない。あちこち崩れたりしているし・・・。どこか物足りなくて忘れ物した気分。
黒谷出合。
流れにできた氷に見とれる。大粒の涙か大きいダイヤモンド！川を歩いて淵に上がるのに一苦労する。硬い雪がスポンジケーキの切り口のようになっているから。
雪はどうしてこんなに硬くなったのだろう？一度雨で融かされ水分を含んで凍ったから？アルプスで見る夏の雪渓と同じとか。そういえば八月の小窓雪渓もスプーンカットで岩のような固い雪だった。
クラ谷出合。
だれかさんはここでそのまま直進してしまった。道迷い！滝を小さいシャンデリアが飾っている。
釜跡の平。
雪を蹴りこんで釜跡へ登る。いい気分！ここで１２時。めちゃ速い。夏のように石や岩がデコボコしていないし、はまりこまない硬くて平らな雪だから。
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どこでも雪を歩いて沢谷峠へ。三人山への尾根の北斜面だけがまだ白い。足元の雪は消えた・・・。
杉林あたりでＴさんの持った木がバキッと折れて落下。体に力みがなくて、なんでもなかったように自然体でただ普通に立っていた。こんな時も立てるの？私なら背中や腰を打ったりしてきっと大変。真似しようにも真似できないその柔軟性。
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武平峠。
鳥がしきりにさえずって賑やか。トンネル手前スカイライン道には申し訳程度の雪。トンネル内は風の通り道。「寒ーっ。」三重県側の雪もすっかり消えて、岩や木の根がゴロゴロ。先週いろんな雪歩きしたのが夢のよう・・・。
このまま冬が終わってしまうのかな？もっと雪歩きたかったよ・・・。
もしかして雪らしい雪、今季最後かもしれない・・・。今日出会った雪、岩、氷、光、風、他のなにもかもに感謝。御在所の神様、愛知川の神様、素敵なプレゼント有難うございました。
春はすぐそこに来ています・・・。
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