コクイ谷
(滋賀)

KOKUITANI

2004年12月11日 晴れ  

旧料金所P7:00〜(中道)〜朝陽台〜望湖台〜(地獄谷)〜(上水晶谷)〜(コクイ谷)(10:30〜11:20)〜(沢谷)〜窯跡の平12:10〜雨乞岳登山口12:45〜P13:30

おばれ岩でレイバックの練習。地蔵岩。やはり何度やっても取り付きが難しい。頭は右足をかけて乗馬気分。
先日6日の初雪が残っているかと楽しみにしていたけど山頂あたりにも雪はなかった。翌日もスキー場だけは真白く見えたので期待したけどこちらも4cmの積雪は跡形もなかった。
望湖台は霧。その望湖台から地獄谷に向う。しばらくすると左に谷が現れてこれが地獄谷。名前ほど険しくない。冬枯れの樹木とうす緑の笹がきれい。いい気分で樹林帯を行くと滝が現れた。地獄谷唯一のナメ滝。


その滝の右を巻いてしばらく行くと国見峠からの沢と出合う地獄谷分岐に出た。
行く所どんどん青空が広がって明るくなった。葉がおちた木々の幹に日があたるとその模様が浮かび上がった。灰色の渋い美しさに魅せられる。冬枯れの今だから感じられる不思議な世界。
沢を渡って上水晶谷を行く。道は谷の右側。樹木越しに左の谷に眼をやれば白と水色の岩がとてもきれいだ。薄い水色の岩がなんとも優しくていい。この美しさが「上水晶」の名前の由来だろう。この岩は滋賀県に多い玄武岩とか。噴火のときに冷える速さで岩のきめ細かさがちがうらしい。花崗岩は早くざらざらし、玄武岩は遅く細かいとか。
雨乞根の平峠分岐手前に丸い大きい岩が現われた。川に下りると水は緑色に透き通り美しかった。
川を渡って広場に出る。上水晶谷出合分岐の案内を過ぎ、木々の間から雨乞岳を望む。葉の生い茂る夏には望めず冬ならではの景色。美しい渓流を右下に見て、沢から少し離れた道を行くとコクイ谷出合に出た。
静かな清らかな流れにしばし心を奪われる。愛知川核心部天狗滝あたりの水量を思うとこの杉峠からの源流はとても静かで優しい。木々の隙間から青く澄んだ冬空が広がり風もなくたださらさらとせせらぎの音だけが心地よい。なんと素敵な空間。
朝明から来たという人が一人。冬枯れのこの季節にここに来る人は山を知り尽くした人だろう。



食事後この綺麗なコクイ谷を歩く。小さな滝が次々現れる。上水晶と同じ白と水色の石。その上を飛んでいく。
以前朝明から雨乞岳に行った時はたぶん山道を歩いたのだろう。この綺麗な谷なら忘れるワケないもん。


所々石垣が現われる。左に黒谷出合を分け、沢谷登り口を左に入る。この沢谷出合は滝になっている。窯跡の平で小休止。



沢谷からスカイラインの雨乞岳登山口に出る。さらに武平トンネルを出て大駐車場から登山道を表道に入りスカイラインの下から鳥居に出た。ここを歩くのも初めて。
三ツ口のダムを見下ろし登山道を行くと右下に広い川原が見え御在所山の家に出た。ぐるりと御在所岳西側を周回した感じ。静かで美しい上水晶谷とコクイ谷はきっと何度も訪れたくなる事だろう。

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